E(r)

Q:
A:指摘ありがとう。それで良いです。問題は「電場の強さを求めよ」ですので、ベクトルで答える必要はあ
りませんし、ベクトルで答えるにしても、
E(r) = E(r)×
Q r
r
=
r 4πε0r2 r
ですね。
Q:
A:度々すみません。マイナスはいりません。もう少し落ち着いてやります。
プリントについて:もう一度聞きます。どれかに手を挙げて下さい。
①冊子状 ②どちらでも ③今のまま ④その他
A:このコメントで気付かされました。帯電していると互いに反発して広がっていく。
シャボン玉を飛ばすだけで帯電しているか、帯電していないか違いがわかる。
この学生さんは、それをいいたかったのかな。
実験①:普通にシャボン玉を飛ばす。
実験②:帯電している状態でシャボン玉を飛ばす。①と違いはあるか?
超常現象(紹介可のもののみ)
・好きな女の子が夢に出てきました。
・宇宙人を見たことがあります。
・シャンプーをして目をつむっていると後ろに誰かいる気がします。
・友達が心霊スポットで写真を撮ったら、ある人の手の指が6本になっていました。
・寝ておきたらかなしばりにあっていました。(今日の1限)
第3回(10/21) 0ページ
他にも何かあったら
出席票に書いて
おいて下さい。
重力(万有引力)への応用
クーロン力
F=
1
4πε0
万有引力
q1q2
r2
F=G
重力
定数
定数
電荷
電気力
電場
F = qE
m1m2
r2
質量
万有引力(重力)
重力加速度
対応関係
F = mg
対応関係で読み替えると・・・
球対称な電荷分布が点 r につくる電場は、
半径 r の球面内にある全電荷が
原点(中心)にあるとした場合の電場に等しい
球対称な質量分布が点 r につくる重力加速度は、
半径 r の球面内にある全質量が
原点(中心)にあるとした場合の重力加速度に等しい
電場のガウスの法則の結論
E(r) =
これまで証明してなかった。
1 Qin
4πε0 r2
g(r) = G
Min
r2
Min に地球の質量、 r に地球の半径を入れると 9.8 になる
地球の表面の重力加速度は、地球の全質量が地球の中心にあるとした場合に等しい
(地球の質量分布はほぼ球対称である)
前回7頁の問題の E(r) の関数の形は、地球の半径を R としたときの重力加速度の変化を示している
(地球の密度は一定でなく、中心の方が大きいので、実際の関数の形は多少異なる)
問題: 球殻状の惑星があったとする(ピンポン玉のように中が中空)。
惑星(球殻)の内部の重力(重力加速度)はどうなっているか?
第3回(10/21) 1ページ
P202例4参照
(前回プリントP6)
ガウスの法則: ΦE = ∬S En dA =
Qin
ε0
② 無限に広くて薄い絶縁体の板に電荷が一様に分布している場合
E
E
EB
EA
面に水平な成分は
打ち消しあう
垂直な成分
だけが残る
+++++++++++++++++++++++++++++++
+++++++++++++++++++++++++++++++
E
B
A
( 1 m2 あたり σ クーロン)
( 1 m2 )
単位面積あたりの電荷(電荷の面密度)を σ とすると
単位面積から出ている電気力線の数は、ガウスの法則より
このうち半分の
σ
ε0
σ
σ
は上方へ、半分の
は下方を向いている
2ε0
2ε0
点電荷の電場の式
電場は単位面積あたりの電気力線の数なので、
E=
σ
2ε0
E(r) =
Q
r
4πε0r2 r
から出すのは、困難
次の場合の電気力線の様子を描き、電場の強さを求めよ。(板は無限に広くて薄い板、電荷の面密度は+σ, -σ )
(1)
(2)
(3)
----------------
+++++++++++++++++++++
+++++++++++++++++++++
----------------
----------------
----------------
第3回(10/21) 2ページ
③ 無限に長い直線に電荷が一様に分布している場合
1m
電荷の線密度(単位長さあたりの電荷量)をλ とする。
横から見た図
単位長さの直線には電荷 λ が存在する。
λ
λ の電荷からはガウスの法則より、電気力線が ε 本出ている。
0
直線を中心とする単位長さの円筒(半径 r )の側面の表面積は 2πr
円筒から出ている電気力線束ΦEは、
λ
ΦE = ∬S EndA = En∬S dA= E(r)×2πr = ε
上から見た図
半径 r
E(r) =
0
λ
2πε0r
( En = E(r) )
③’ 無限に長い半径 R の円柱に電荷が一様に分布している場合
(線でなく円柱の場合)
単位長さあたりの円柱の電荷量を λ とすると
円柱の外側( r > R )の電場 E(r) は、上の結果と全く同じ
円柱の内側( r < R )では、λ の代わりに
半径 r の円柱の内部にある単位長さあたりの電荷量を使う。
E(r) =
λr
2πε0R2
λ
r2
R2
内部にある電荷の割合:
問題:上の無限に長い半径 R の円柱の単位体積あたりの電荷密度を ρ としたとき、
r < R における電場の強さ E(r) を ρ を用いて表せ。(同じ状況だが、λ でなく ρ を用いる)
第3回(10/21) 3ページ
πr2
πR2
面積比
16.5 電位 (p203)
(復習)保存力と位置エネルギー
保存力とは、質点が任意の点Aを出発して任意の点Bに行く間に、
力の行う仕事が途中の経路によらず一定な力である。
A
経路1
保存力
B
WA
B
= ∫ F保(r)・ds は経路によらず一定
A
例:万有引力
経路2
B
クーロン力(電気力)は万有引力と同じ形なので保存力
問題:AからBまでの経路を質量 m の質点が移動する。
経路1と経路2において重力のする仕事を求めよ。ただし、重力加速度の向きは、図のようになっている。
W = F・s = Fs cosθ
A
g
経路1
60°
h
経路3
B
位置 r における保存力による位置エネルギーとは、
r から基準点 r0(位置エネルギーが 0 の点)に移動するときに保存力がする仕事のことである。
(取り出せるエネルギー)
エネルギー:仕事をする能力
上の問題で点Bを基準点にすると、点Aにある物体の重力による位置エネルギーは mgh
(保存力がする仕事は、経路によらず一定なので位置エネルギーが定義できる)
保存力:位置エネルギーが定義できる力ともいえる
r0
U(r) =
∫ r F保(r) ・ds
エネルギー:仕事をする能力(基準点に戻る時に保存力は U(r) の仕事をすることができる。)
第3回(10/21) 4ページ
万有引力
F = -G
クーロン力
m1m2 r
r2
r
F=
q1q2 r
r2 r
1
4πε0
定数
定数
万有引力による位置エネルギー
m1
r
クーロン力による位置エネルギー
q1
m2
力(保存力)が
同じ形なら
位置エネルギーも
同じ形
mm
U(r) = -G 1 2
r
U(r) =
r
q2
1
4πε0
q1q2
r
クーロン・ポテンシャル(クーロン・エネルギー)
(電気力による位置エネルギー)
どちらも r = ∞(2つの質点, 点電荷が無限に遠く離れた時)が基準点(U = 0)
電荷が異符号の場合は引力,位置エネルギーは負
電荷が同符号の場合は反発力,位置エネルギーは正
重力は常に引力,位置エネルギーは負
電気力, 万有引力による位置エネルギーの基準点は、必ずしも無限遠でなくてもよい。(例:重力の基準点を床の上にする)
問題:下の図のように電荷 q1 が原点 O に固定されており、電荷 q2 が x = r にある。この状態から
電荷 q2 が無限遠( x = +∞)まで移動するとき、クーロン力が電荷 q2 にする仕事 W はどれだけか。
q1
q2
O
q1q2
r
(クーロン力)
F(x) =
4πε0x2
x
位置 r における位置エネルギーとは、r から基準点 r0(この場合は無限遠)に移動するときに保存力がする仕事のことである。
第3回(10/21) 5ページ
3つ以上の電荷が存在する時のクーロン・ポテンシャル
電気力 F は重ね合わせの原理が適用できる。 → クーロン・ポテンシャルにも適用できる。
(電気力による位置エネルギー)
(電場も重ね合わせの原理が適用できる)
例5:ヘリウム原子 (p204)
原子核と電子が左の図のような位置関係にあるときの全体のクーロン・ポテンシャルを求めよ
(電気力による位置エネルギー,クーロン・エネルギー)
電子1
-e
r12
-
電子2
-e
r1
-
r2
+
+2e
He原子核
電荷が互いに無限に遠く離れた状態が基準点(U = 0)
基準点以外の
任意の2地点を電荷Qが移動する場合に電気力が行う仕事と位置エネルギー
A
保存力はどんな経路を通っても同じ
∞
∞
UA = WA→∞ =∫ A F・ds
A
WP→A = ∫ P F・ds + ∫ ∞ F・ds
∞
∞
基準点 U = 0
∞
= ∫ P F・ds - ∫ A F・ds
∞
= UP - UA
UP = WP→∞ =∫ P F・ds
P
保存力の行う仕事は、位置エネルギーの差に等しい
位置エネルギーの差の分だけ、保存力は仕事ができる。
電気力に限らず、すべての保存力について成り立つ
位置エネルギーU(r)は、
電荷 Q が点 r から基準点(∞)に移動するときに電気力 F が行う仕事
A
E
∆s
E・ds = E ds cosθ = Etds
W = F・s
E
E
θ
WP
Et
A
=∫
A
P
F ・ds = ∫
P
電場 E の経路の接線方向成分
Et = Ecosθ
第3回(10/21) 6ページ
A
P
QE・ds = ∫
A
P
QEtds = UP-UA
電位
電位 :単位正電荷(1C)あたりの電気力による
電位 V =
WP
A=
U
Q
A
A
位置エネルギー
単位はボルト[V , J/C]
U = QV
A
∫ PF ・ds = ∫ P QE・ds = ∫ P QEtds = UP-UA = Q(VP-VA)
位置エネルギーの差
電荷QがPからQまで移動するときに
電気力がする仕事
電位の差に
Qをかけたもの
A
A
∫P
をQで割ると
E・ds =
∫ P Etds = VP-VA
A
E
点Pと点Aの 電位差
: Et を経路に沿って積分したもの
Et
VP > VA なら、点Pは点Aより電位が 高い
VP < VA なら、点Pは点Aより電位が 低い
P
といい、
という。
例題: 一様な電場 E 中に点電荷 q ( q > 0 )がある。
① 点Pにある電荷 q に働く電気力の大きさはいくらか。
またその向きを図中に示せ
E
② 物体が位置 P から A に移動するとき、電気力がする仕事はいくらか?
A
d
③ 点Pにおける電荷 q の位置エネルギー UP と
点Aにおける位置エネルギー UA ではどちらがどれだけ大きいか?
P
位置エネルギーも電位も
差を議論する場合は
基準点は関係ない。
③④では基準点に言及してないが
解答には必要ない。
E=
④ 点Pの電位と点Aの電位ではどちらがどれだけ大きいか?
VP- VA
d
1m
電場 E は電位 V の勾配(単位長さあたりの電位Vの変化)になっている。
電場の単位は [ V/m ]。[ N/C ] でもよい。( F = qE )
上の図のような場合
(電場と移動方向が平行な場合)
第3回(10/21) 7ページ
ハミルトンのはずみ車(ハミルトンの電気飛車、ハミルトン・フライホイール)
ハミルトンのはずみ車
金属球
-20万ボルト
上から見た図
電圧は大きいが
感電しても
電流が小さいので安全?
金属の針金が
図のような形を
している。
セーターを脱いだ時等の
静電気も同様な高電圧
スイッチを入れると矢印の向きに回転する。
なぜ回転するか考えてみて下さい。
答えは次回が次々回に解説する。
実験2:ボンボンの実験
実験3:バンデ・グラーフ発電機で蛍光灯を点灯させてみる。
①電極を持ってやってみる。
問題:より安全に(演者にとって)実験を行うにはどのような工夫が有効か?
②問題:電極を持たずに、蛍光灯の途中を持って実験するとどうなるか?
第3回(10/21) 8ページ
学生番号:
氏名:
この授業に関して何か意見や要望、感想等があったら何でも自由に書いて下さい。
また、不思議に思っていることや、面白い物理の情報等があったら何でも書いて下さい。
第3回 10月21日
学生番号:
氏名:
この授業に関して何か意見や要望、感想等があったら何でも自由に書いて下さい。
また、不思議に思っていることや、面白い物理の情報等があったら何でも書いて下さい。
第3回 10月21日