医療実務薬学教室

医療実務薬学教室
場所
医療薬学棟3階
教室コード
53
教室構成
教授
准教授
助手
畝崎 榮(薬学博士)
竹内裕紀(薬学博士)
川口 崇
卒論生 5年生 8名
卒論生 6年生 11名
研究テーマ(詳細は右ページ)
臨床応用を目指した基礎的研究から、臨床研究のデザイン、方法論、統計解析、さらにはPK/PD
解析など幅広い研究内容に取り組み、臨床における薬物療法の有効性,安全性の理論的証明及び
薬物療法の問題点の改善に関する研究
指導方針
・ 自主性を第一に、調査または実験を行い、臨床データを解析・評価し、臨床における薬物療
法に役立つ新しい知見を得ることを目的とする。
・ 研究的思考および手段を身につけ、問題解決能力のある薬剤師を育成する。
・ 学生時しか体験できないこともあるので、できるだけ多くのことを経験する。
・ 自分で考え、判断、解決していく能力を身につける。
・ 自主的に自由な雰囲気の中で活発に研究する。
・ 自由な中でも最低限のルールは守り、報告、連絡、相談や挨拶など社会人として基本的なこ
とを身につける。
自己推薦方式(専願)の基準
・ 研究テーマに興味のある学生
・ 臨床に興味のある学生(将来、病院薬剤師を目指す学生)
・ やる気があり、モチベーションの高い学生
・ 協調性のある学生
・ よく学び、よく遊べる学生
備考
・ 教室の行事:各種飲み会や研究室旅行など、学生主体でどんどん計画していって下さい。
・ 休日について:基本的にカレンダーどおりです(学生の自主性に任せます)。
・ 個別教室説明の予定:なし(する場合は別途お知らせします)
・ 教室訪問について:気軽に随時訪問して下さい。教室のドアと叩いて、教員に声をかけて下さい。
可能な時はいつでも対応しますが、忙しい時は別の時間に来てもらったりもします。当研究室を真剣
に考えている方は、一度は必ず教員の話を聞いて下さい。
・ この教室を知るための情報は:ホームページ、研究室訪問、説明会
・ 共同研究先:本学臨床薬理学教室・薬 局 管 理 学 講 座 、東京医科大学消化器外科・薬剤部、東
京医科大学八王子医療センター移植外科・救命救急センター・神経内科・薬剤部、関東労災病院
・ 連携病院:東京医科大学病院、東京医科大学八王子医療センター
医療薬学科
医療実務薬学教室
電話:042-676-5357
E-mail: [email protected]
薬物療法の適正化をめざして
キーワード: 適正使用、腎移植、膵臓癌、乳癌、救命救急、免疫抑制療法、PK/PD、薬剤感受性、薬物体内動態、個別化治療、臨床
試験、カルシニューリン阻害薬、ステロイド、腎臓病、CKD、服薬説明、化学療法、QOL、薬学教育
教 授 :畝崎 榮 042-676-5357 [email protected]
助
手:川口 崇
042-676-1521 [email protected]
准教授:竹内裕紀 042-676-5836 [email protected]
【方針・内容】
2) 医師または薬剤師主導型臨床試験の実施支援
医療現場での薬学的ケアを基盤とする実務教育と研究を行います。薬物治療の
「病院就職後に自分でも臨床研究が計画できること」を目標に、教員の携わる臨床
最適化をはじめとして,医薬品の適正使用および有効性と安全性向上に関わる研
研究(病院での臨床研究、疫学研究)のデザイン、方法論、統計解析を学びます。東
究を行い、時代が求める医療を実践できる薬剤師の育成を目指しています。教室と
京大学医学部附属病院臨床試験データ管理学講座と共同で、全国の病院と実施し
しては臨床応用を目指した基礎的研究から、臨床研究のデザイン、方法論、統計解
ている実際の臨床試験のデータを扱います。統計解析の基本や、試験デザイン、実
析、さらにはPK/PD解析など幅広い研究内容に取り組み、薬物療法の有効性,安
施のためのプロセスを学びます。薬剤師による情報提供のありかた、患者さんの治
全性を理論的に証明し,臨床上の薬物療法の問題点を改善していく研究を行なって
療に関する意思決定、患者報告アウトカムを用いた QOL または症状や有害事象の
います。当教室と関連病院の医師や薬剤師との共同研究、または教室独自の研究
評価に関する研究を、国内外の機関と共同して実施しています。
を行っています。病院と大学の両方を行き来きし、卒論テーマをまとめるために実験、
3)東京医大病院(消化器外科、胸部外科、薬剤部など)での外部研究
調査、データ解析等を行ないます。テーマにより、実験する場合もあれば、調査・解

肝癌における光線力学療法(PDT)の開発
析だけの場合もあります。自主性を重んじ、研究および国試の勉強をバランスよく

肺がん治療における抗がん剤耐性に関する研究 など
行なえるよう計画します。ゼミは、英語論文ゼミ、国試ゼミ、新薬ゼミ、研究ゼミなど
4) 救命救急センターにおける医学および薬学研究(東京医大八王子医療センタ
ー救命救急センターとの共同研究)
を行ないます。
【研究テーマ】
・
(感染症における炎症性マーカーのプロカルシトニンの有用性に関する研究)
1) 臓器移植・腎臓病における免疫抑制療法の PK/PD に関する研究
免疫抑制薬に対する効果や副作用発現には患者間で大きな個人差が存在す
るが、その原因は PK および PK の二つの要因に基づく。これら PK と PD の個人差
救命救急センターで臨床実習をしながら、救急医療分野における研究を行う。
5) CKD 患者の薬物療法に関する研究
・
腎機能低下患者の腎排泄性薬剤の過量投与防止に関する研究(本学薬 局
管 理 学 講 座 との共 同 研 究 )
を評価し、補正していくことが、個々の患者に最適な免疫抑制療法を行なっていく
上で極めて重要である。当研究室では PK については血中濃度モニタリング、PD
・
CKD患者の腎排泄以外の体内動態変化がある薬剤の文献的調査
についてはリンパ球の免疫抑制剤感受性試験を実施し、免疫抑制療法の個別化・
・
プレガバリンの透析除去率に関する研究(関東労災病院との共同研究)
適正化に関する研究を行なっている(東京医大八王子医療センター移植外科と薬
・
薬物投与設計のための腎機能評価(Ccr、eGFR)に間する研究
剤部、本学臨床薬理学教室との共同研究)。
6)神経内科における薬物療法の研究(東京医大八王子医療センター神経内科との
共同研究)
・ 免疫抑制薬の pharmacokinetics(PK)に関する研究
・ トラフ下面積(AUTL)/AUC に基づくカルシニューリン阻害薬の至適体内動態
(AUC、ピーク値、トラフ値)に関する研究
・
神経内科で臨床実習をしながら、研究を行う。
・
片頭痛に対する血小板凝集抑制薬の効果と血小板凝集抑制能との関連
1. エベロリムスの体内動態に関する研究
7)その他
・ 免疫抑制薬の pharmacodynamics(PD)に関する研究
・ 5 年次後期に東京医大関連病院にて医学生との合同ポリクリ実習 (希望者)。
1. リンパ球感受性に基づくステロイド離脱の薬力学的バイオマーカーの開発に関す
る研究
2. ステロイド感受性に与えるカルシニューリン阻害薬の影響
ステロイド受容体(GR)複合体のコシャペロン(CyP40、FKBP51)の影響を RNA
干渉による遺伝子ノックダウンにより確認
3. リンパ球感受性に関するエベロリムスとカルシニューリン阻害薬との薬力学的相
互作用の研究
4 免疫抑制薬の多剤併用療法の併用免疫抑制効果力の比較検討
【最後に】 全員が病院薬剤師出身の教員であり、実践的なことを交えて指導します。
問題解決能力のある薬剤師の育成を目指しています。