556号(H26.12.11) (PDF : 193KB)

漁 海 況 情 報
平成 26 年 12 月 11 日
山口県水産研究センター
外海研究部
第 19 号(通巻 556 号)
〒759-4106
長門市仙崎 2861-3
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【海鳴りネットワーク】 http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a16500/uminari/uminari-top.html
1 2 9゚ E
【くろしおによる海洋観測】
12 月 10 日~11 日に漁業調査船「くろしお」で海洋
観測を実施しました。
時化のために、川尻北西方の測点(Sta.1~5T;7 点、
図中の矢印)のみの観測になりました。そのため、川尻
北西方の観測線(川尻 NW 線)における水温断面で水温
の評価を行いました。なお、平年とは 30 年間(1981~
2010 年)の平均値のことです。
1 3 0゚ E
1 3 1゚ E
12
3 6゚ N
11'T
9
15
4'
4
0
5NM
4
3'
3
16
沿岸域
17
3'
2
対馬
100m
18
3
100m
19
1
山口県
50m
海洋観測点
【川尻 NW 線水温偏差断面図】
【川尻 NW 線水温断面図】
4'
14
沖合域
5T
3 4゚ N
Sta. 5T
13
200m
3 5゚ N
0
1 3 2゚ E
川尻岬
2
5NM
Sta. 5T
1
0
0
4'
4
3'
3
0.6
0
2
川尻岬
1
1
0
19 <
19
50
18
18
100
0.4
‑0.6
17
Depth (m)
Depth (m)
19
50
0.4
0
0
0
0.2
100
1
16
‑1
0.6
150
150
2014/12
川尻NW 線 水温
2014/12
川尻NW 線 水温偏差
図は川尻北西方の観測線(川尻 NW 線)の水温断面図(左)と水温偏差断
面図(右)を示しています。水温偏差は 30 年平均値に対する高低を表して
おり、平均値より低い領域を網かけしています。
今月の水温分布は、上層から海底付近まで、ほぼ一様になっているのが特
徴です。断面では 18~19℃台の占める領域が広く、Sta.2,3(川尻岬から 5
~10 マイル沖の測点)では 19℃以上を示し、周辺よりもやや高めになって
います。
水温偏差断面図(左)によると、沿岸と沖合で平年より低め傾向(網か
け)になっていますが、その他の領域は 0~1℃高めになっており、断面全
体でみると、平年より高めの領域がやや広くなっています。
【萩-見島フェリー観測の表層水温】
萩沖の表層水温は、11 月下旬以降、平年値よりもやや高めの状態が続い
ていましたが、12 月 11 日は 17.6℃で、平年より 0.2℃低めになりました。
(℃)
21
2013 平成25年
2014 平成26年
1981-2010 平年
20
19
18
17
11/20
11/25
11/30
12/5
12/10
【他県の情報】
長崎県 - 11/27~12/3 の漁模様-
<中小型まき網> 時化のため出漁日数少ない。
西彼地区:マサバなどを 1 日 1 統当り 20 トンの水揚げで、前週の 77%
(前年を上回る)。
北松南部地区:マサバなどを 1 日 1 統当り 12 トンの水揚げで、前週の 4
倍(前年を上回る)。
<イカ釣り>
対馬東岸地区:ケンサキイカを 1 日 1 統当り 27kg の水揚げで、前週並み
(前年を下回る)。
壱岐勝本地区:ケンサキイカを 1 日当り 368kg の水揚げで、前週の 79%
(前年を上回る)。
*長崎県漁海況週報第 2870 号から抜粋