事 業 名 低価格・高剛性リング専用NC立旋盤(φ3000)の開発

事
業 名
補助金種別
企業等概要
企業等の名称
代表者氏名
低価格・高剛性リング専用NC立旋盤(φ3000)の開発
新技術開発補助金
株式会社 藤田製作所
代表取締役社長
藤田
秀一郎
所在地
愛媛県西条市港 1-2
連絡先
TEL:0897-56-5373
URL
http://www.fujitam.co.jp/
申請市町村名
FAX:0897-56-9240
愛媛県西条市
【事業概要】
◇背景・経緯
立型旋盤の旋削加工は、ワークの最大加工径が機械のテーブルサイ
ズに左右される。大径ワークの旋削加工をする場合、比例して機械装
置本体も大きくなり、機体価格の上昇、設置面積の拡大など多額の設
備投資費が発生する。そこで大径ワークのリング形状の旋削に特化し
た低価格で高剛性な立型旋盤装置の開発を行う。
◇研究開発の概要
リング形状の旋削に特化させるため、上下方向への移動量の制限な
▲リング形状に特化
ど、不要な機能を省くことにより、立型旋盤装置の低価格化を実現す
る。また、旋削加工において多大な時間を費やす粗加工工程を短縮さ
せるため、高剛性の機械装置を開発する。
【商品づくり】
◇新規性
鋳鍛鋼品等大径リング形状製品の粗加工時における重切削に特化
し、機体フレームは高い剛性を持っている。機体本体の原価の低減、
設置面積が約半分になった。また、フレームは鋳鉄製で肉厚を従来機
の 2~3 倍に設定することにより、強度、減衰性を高めた。自社鋳造技
▲本体フレームの鋳鉄化
術により、ボルト締結部からの剛性低下を防ぐことで安定化、加工時
間の短縮が図られた。
◇商品化・販売先
機体剛性の更なる向上を図るため、テーブルの鋳物化。適用範囲の
拡充を図るため、テーブルサイズの拡大。チタン、インコネルなどの
難削材への対応のため、切削バイト・加工技術などの研究開発を進め
ている。販売先として、鋳鍛鋼品の機械加工を行っている工場を想定
し、販路を開拓している。海外販路として、東南アジア、台湾などの
現地パートナー企業と連携して取り組んでいる。
▲切削機械
【今後の展望】
自社工場に訪問される国内外メーカーへ試作機によるデモンストレーションを行い、製品のPR及び顧
客ニーズの集約を図っている。商品化を進めることにより、工作機械部品の加工製造業から機械装置の製
造への事業展開が期待される。