ドイツ経済研究所、ドイツのインフラ投資として 1200 億ユーロを要求 掲載日 2014 年 2 月 18 日 国名 ドイツ 分類 道路事業全般 出典 Verkehrsrundschau オンライン版 タイトル Wirtschaftsinstitut fordert 120 Milliarden Euro für deutsche Infrastruktur 最新のアンケートによると、ドイツ企業のほぼ 3 社に 2 社は、道路交通網の欠陥によって、すでに事業 に影響を被っているという。 過度の負担が掛かったアウトバーン、劣化した橋梁、IT 網への接続の遅さなどが問題になっているが、 企業の立場に近いドイツ経済研究所(IW)の調査研究によると、ドイツが国際競争における優勢な地位 を保つためには、今後 10 年間は 約 1200 億ユーロをインフラにつぎ込むことが必要とのことである。国 内の企業は、この状況について今はまだ「良好」であると評価したが、企業のほぼ 3 社に 2 社は、道路 交通網の欠陥によって、すでに事業に影響を被っていると考えている。幹線道路と橋梁、IT ネットワー ク網の近代化、そしてエネルギー転換に伴う電力網の拡充に、それぞれ 400 億ユーロがつぎ込まれる べきだと IW の研究者たちは説明した。道路交通においては、なによりも幹線道路の拡充と維持が重要 だという。IW は、より良いインフラのために、国だけではなく企業や個人の家計からも資金を提供する 義務があると考えている。そうはいっても国は幹線道路のためにもっと資金を調達するべきであり、そ れを運営会社を介して交通インフラに用いるというように、とにかくもっと効率的に投入すべきだという。 交通インフラ関連のロビー団体であるプロ・モビリテート(Pro Mobilität)の見解によると、2800 社にアン ケートを行ったこの調査研究が示しているのは、インフラ分野で経済にとって最も大きな質的問題とな っているのは道路であるということだ。同団体のペーター・フィッシャー会長は、現状について「交通イン フラへの資金調達において、連立政権は投資の足りない部分を潰していこうという決断力に欠けてい る」と批判した。連邦が管轄する交通路のために年額 12 億 5000 万ユーロの追加予算が通知されたが、 これは主に昨年特別プログラムにより予算がなくなった分と相殺されるという。「それだから、投資が目 に見えて増えるかというと、これではまだ足りないですね」とフィッシャー氏は語った。
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