高分解能質量分析計 (LC-(Q)TOF

高分解能質量分析計
(LC-(Q)TOF-MS)による定性分析
【物質の同定・異同判別】
混入した異物や製品に付着した物質など物質の同定等については以前より、
フーリエ変換赤外分光光度計
(FT-IR)
あるいは
ガスクロマトグラフ-質量分析計
(GC-MS)
を用いて、
実施しておりました。
FT-IRでは主に物質の官能基の特徴、
また、
GC-MSでは物質の質量数あるいは
フラグメントイオンのパターンなどから、
物質の同定を行うことが出来ます。
しかしながら、
これらは基本的には
データベースとの照合や標準物質との比較が
必要になります。
《液体クロマトグラフ-飛行時間型質量分析計》
Intens.
x104
+MS, 0.5-1.0min #28-61
1+
400.3283
①
【におい試験】
3
1+
191.1740
2
高分解能質量分析計
(液体クロマトグラフ飛行時間型質量分析計、
LC-(Q)TOF-MS)
、
micrOTOF
QⅢ
(Bruker社製)
では、
600
700
800
900 m/z
GC-MS等でよく用いられる四重極型と
+MS, 0.4-0.8min #21-48
比べて精密質量数を知ることができます。
②
これにより、
データベースとの照合や標準物質との
比較無しに組成式の推定ができます。
1+
精密質量での異同判別も可能です。
また、
603.5323
本装置では直接試料導入装置
(Direct Probe)
を備えており、
溶媒に溶かすことなく、
固体、
液体試料を直接装置に導入し
測定することが可能です。
1
694.5648
0
100
200
300
Intens.
x104
2.5
400
500
1+
354.1107
1+
149.0235
2.0
1.5
1+
201.1838
1+
414.3859
1.0
0.5
0.0
100
200
300
400
500
Intens.
x105
600
1+
603.5254
700
m/z
③
1.5
1+
414.3801
1.0
0.5
0.0
100
800
+MS, 0.4-0.9min #22-52
1+
264.2404
200
300
400
500
600
700
800
m/z
《油脂の測定例(①鉱物油 ②ごま油 ③菜種油)
》
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高分解能質量分析計のご案内
【測定例】
メッキ液の測定例
O
O
S
N
H
O
洗剤の測定例
O
OH
S
Peak3
O
O
O
O
Peak5
OH
S
O
O
O
O
Peak6
OH
S
O
O
O
O
Peak7
O
O
O
OH
S
O
O
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ほうせん
[担当:品質評価事業部 宝泉・丹羽・伊神]
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