Minami im Sattel 11 みなみの乗馬留学

Minami im Sattel
11 みなみの乗馬留学
▼もうひとつの現在完了形▼
今まで練習してきた現在完了形は、完了の助動詞 haben を用いるパターンです。
今回は、もうひとつの完了の助動詞 sein を使う場合をご紹介します。
⇒意味:「~した」
⇒形式:sein の現在人称変化 + ~を表現する動詞の過去分詞(文末)
▼sein が定動詞となる▼
sein が主語に合わせて形を変えますので sein の現在人称変化の復習から。
ich
bin
wir
sind
du bist
ihr seid
er
sie
ist
sind
▼どんな場合に sein で完了形を作るのか?▼
sein を用いるかどうかを決定するのは、文末に過去分詞として置かれる動詞です。その動詞は常に
自動詞(目的語として 4 格をとる動詞が他動詞、それ以外はすべて自動詞)です。それではどんな
自動詞が sein で完了形を作るのか見ていきましょう。
⇒場所の移動を表わす自動詞(「行く、来る」のタイプ)
gehen
ゲーエン
fliegen
行く
フリーゲン
kommen
コメン
(飛行機で)行く
来る
fahren
laufen
ファーレン
ラオフェン
(乗り物で)行く
(徒歩で、走って)行く
⇒状態の変化を表わす自動詞(「~になる」のタイプ)
auf|stehen
アオフシュテーエン(座っている、寝ている状態から)立ち上がる、起床する
ein|schlafen アインシュラーフェン
werden
ヴェァデン
~になる
(目覚めている状態から)寝入る、眠り込む
sterben
シュテァベン
(生きている状態から)死ぬ
⇒その他(例外):移動も変化も表現しないけれど sein を用いる。ただ、重要な動詞。
bleiben
ブライベン
とどまる、滞在する
sein
ザイン
~である
!大部分の動詞は haben で完了形を作ります。限られているのは sein を使う動詞なので、sein と結
びつく動詞だけチェックすればいいんですよ。辞書で(s) や完了 sein という表示があれば、それ
は完了形で sein を使う動詞だ、ということ。安心して!
<Noch einen Schritt weiter!「一歩先へ!」>
みなみさんがシュテファンに言っていた言葉です。
Ich wünschte, ich könnte hier länger bleiben.
イヒ ヴュンシュテ
イヒ
ケンテ
ヒァ
レンガー
ブライベン
ここにもっといられればいいな。
ポイント 1: ich wünschte
wünschte という動詞のもとの形は wünschen で「望む、願う、希望する」といった意味です。この
wünschte は、過去形ではなくて接続法Ⅱの形です。過去形であると「望んだ」という意味になりま
すが、接続法Ⅱになることで、続く内容が「現実になるといいな」、という意味合いになります。です
から、ich wünschte のあとにくる文の中の動詞も、普通、接続法Ⅱの形になります。
ポイント 2: ich könnte
ですから、ich wünschte に続く文中の動詞 könnte は können の接続法Ⅱの形。これで「~できた
らなあ」という、その時点では実現不可能な、あるいは、はかない願望を表現しています。接続法
Ⅱになっても話法の助動詞であることには変わりはないので、本動詞にあたる動詞、上の文では
bleiben は文末です。