127 - 公益財団法人滋賀県文化財保護協会

NO.
1
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念どの白鳳寺院や司<'A'
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事代の工)
J
}跡 が 検 出 さ れ た 償 木
1
5
5
.滋賀 里遺跡出土の
原瓦索 、 ~t に 11 火太!経君子跡、 (i:~兵制寺跡などの白鳳寺
院が独立されていた.また‘」二のれk
に首1
1
を遜す総筒的
将棋駒について
背栄として、
M王 J
', I i坑~IF ペ~í'C À~i!I' i森山 tjt.ll~など数多
くの鮮築事I
を築i
丘し似た J
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主米糸氏族の続前 1
J1ユ欠かせ
1
. はじめに
ないものであろう。
i強引製品江間qj,大i l trhì~m
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IHr
日 見世 2fl3に か
tll~ji!í~i療の制文 IJ年代!,~跡に始まリ、
二のように、滋J:
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S代 か ら q
叶J
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:の必跡を 巾心 と し た 遺
けて広がる、縄文 I
むi木!瓜遺跡や 1tJ唱鋳jなj立仰が倹 :1\ さ h た U:J~jむ 跡、ま
た 大 伴i
逃
盆E
紛
跡
拘
が‘や鋭織迂泌I
閥
跡:など、l
ド
4安 H
跡、である。
比 叙 11
糸から i
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Lヅ作川 、│祭 1
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、柳川 などの
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泊'
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有
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午
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夜
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必る@ しかし 、 i
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時代 以 後 に は 延 熔 寺 関
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uた1'.砂の Jl~41・t によって形成されたお
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L城 跡が れ:チJ
法的らJlる限度で ある 。
係の寺院跡や半I
状地I-.lニ弘地するニの.I1
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Hよ、かつて大 i
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お跡に比定さ
3.将 棋 駒 の 概 要
れるなど.刈jJL
jの瓜佼:な J
也峨として現在に至っている?
この地域 I
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時総│対係 i
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i附:の発稀;
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刻1i:を始めとして、
j鐙 ~Ull遺跡 :B 七の終Hillj.J 1
よ
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ル跡より 1
3世-紀中守{の
土問i?~ と:IH~ して党凡された fい駒の大きさは、縦 3 . 3
宅地造成、道路敷ぷなどを以内とする数々の調主主が行
師 、 幅はlI(i l}~ でl.8cm 、 J在郷 ( 駒 fJU で 2. 9cm 、厚さ
なわれてさたタ
は頭書IS でーO.25c町、ほì1f1 で O. 5cm を jU~ るものである.同
今l
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Cんする将桃島内{立、
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明白.線が般 J
1"きれるに際し
ての:Ji.f
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湖
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iによ って I
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の で 、 調 倉I
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均f
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のように、底部制に片して ~fit:1S制が係織に小さ〈なる
初 46年 3H-IIB
布1
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F31Jてあ っ た?
1、l
以みを除.、 て現 (
.
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変われ
議くなってもゆ @ この形 1
2.周 辺 の 遺 跡
ている露骨に似か主 司ている
いわゆる駒形を.hlしてねリ、!ソ→みら l
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lへ向かうほど
m$以内米.政治 .~~i河 ・ 交通上の采裂な地波
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災I
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'欠 に 大 与 <r
王 将」、
胡l
時
5cm
WlI//~f,I/0I/1 ・ 守 ' \
出土駒実浪I
1図
遺 跡 位 置 図
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出土駒(原付)
寸
ε9)
恒
三6
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h色 島
色
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駿府級三の丸跡出土駒
兵 1
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94-95年 頃
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別 川城 輪 j
立制卜
平 安時 代 後 期
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百~ I
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主兵
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今 小 日品川 辺 i
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l初: 13世 紀 前 半
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立跡
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3
世 紀 中 頃以降
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王将
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千葉県
千必
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3世紀末 ・1
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世紀前半
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J海 底 紛
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3年 頃
的附八紛向機内
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事l 訴
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也遺跡
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与跡 w54
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城
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11 城
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託行
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1536-47年の f
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5
4年 以 前
同L 当日汀時代 米 -Jj
袋問時 代
.jfH宇 M .(ì-氏官i~ 跡
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安土桃山時代
閥、 1
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世 紀後半 -16
世紀前半
殿
倣
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跡
鎌f
i時 代
2
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制
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減 ノ 内 遺 跡 主筆合時代末 ー南 北 朝
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二 王将 ・ li料 ・ 闘争~以 ド 現行駒全長Ii縦あ り
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7年 以前
城
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世 紀 前 半 -1
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世紀前半
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以 車
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世 紀 前 半 -1
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世紀前半
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世 紀 末 -1
7
世紀前半
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御よか}遺跡
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手の悶
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妙心寺境内
1
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74年 以 前
銀
2
5 大阪府
質
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江戸時代前半以降
王将
2
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京都府
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: リ遺跡
江戸時代末
角行
2
7 岩手県
jUj水寺 城 跡
不明
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良
1
1
跡
出 土 駒 一 覧 表
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炉兵
角行
2
王 将 ・鋭 終
一
f正勝」の悲恋:も鎌念 I
1
与代以前には例が見られないも
議商にも中央に大きく「王」と øJ~J;-されている。木 JUし
が明るい褐色をしており、写:
は比較的読みとりやすい。
ので、ヨド例が疑問符つきながら最古例と言えるかも知
両揃ともに欠鋭部分がなく、逃存状態は非常に良好で
れない?
あった。
最後に 、 本例の年代が 13il!:~氾中頃であると仮定した
4. おわりに
場合の、今後における問題点を掲げておく。
発撫等によって遺跡その他から出土した終棋聖f~ 1
ま
、
(
1
) 現行駒とほぼ同形態の駒の初出例。
(
2
)
本例を加えて 27例を数える?攻夜、明確に年代のわか
r
王約・」の最<!i例。
(三宅
る l~lJ で日本:Jf>l:古と考えられるものは、兵周îY県滅的郡日
23町松岡の 目白遺跡出 土駒であ る ~ ~~'f!ドした木簡より
弘)
j
主
平安│時代後期(1094-1095
1
.
p) の年代が示されている。
木村一郎 r 大 i君主Ê{ ~J 跡尊重保存資料』明治34 if.
①
⑨
、
こtl.以降 、
京都府宇治市菟道東隼上り 31の隼上り巡跡
.
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'
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.
以
降 、3
喜朗点吉らによ り大波宮滋賀塁税が展開
の江戸時代未j官!とさ九る陶総事~w.~ にæ.るまで、 1 3都府
されたが、 l
昭和 49
年滋賀県教育委員会の発掘溺廷に
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~~と除問から出土している。それらは、鎌倉から室町
よって火津 ・は錦織の地に決定された。
rさ日・みの都大!
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1
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林博通
時代を境に変化するようて・ある?すなわち、鎌倉時代
以前のものは、
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ト
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l
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,
反
(1)矧苦S
Iと底部の 1
編や厚みにさ;がない。
林
(
2
) 文字はすべて長符である。
1978)
博j
母
r
大
w京 J
ニューサイエンス社
(
3
) 袋而は一文字の場合、上半分に舎かれている。
(
4
) 駒の大きさは、縦 3cmi
1
i
J後 ・底部燃 3c
m前後 ・
②
r
i
胡凶線l
話!係遺跡調資報告香』
回辺昭三ほか
1973)
大津市教育委只会
綿織:Ji
E
報告e-J n
また 、室町 H
幸代以後のものは、
(
1
) 笠間ーから戦闘時代にかけて大形化し 、j
享さが 1
(5)
(考古学ライブラリー 27
1984)
(滋賀県教育委民会
厚さ O.
5cm前後の範聞に納まる 。
(サンブラ
r}~tt 盟 ・ 穴太地区逃跡群発
(大津市混成文化財調抗議i
皆吉:
1
9
8
2
)
:
.(
@ 注①四辺報告に同じ
cmを越えるものが出てくる。
(
2
) 頒部と底苦S
I
の1
陥や!享みの援が広がる。
]
'
(
3
) 文字 l立、議替以外に漆~\:や滋訟の後彫リを焔し
④ 主主②林論文に同じ
⑤ 財図法人滋賀県文化財保殺協会主任技r.i
j 松沢
たものが現れる。
{I孝氏に衡l教示いただいた。尚、 ~t 伴造物がこの土 mli
(
4
) 僚級を記し W~ のì1l1み方を示したものが現れる。
若草のみであったため、 W~ <7l年代は必ずしもこの時期!
(
5
) 専門戦人の製作したものや、繁人の手作りのも
のものであるとは言えないとのことであった。
の が 現 れ る 。 @
現在{変わ i
lている駒の大きさは、縦 3.1cm・鋭 部
(
6
) 陶総の駒が現れる。
1
踊 1.9cm・成苦[
$
1
偏 2.
6cm.J
事さは V
f
I
;
'
f
f
)でO.
35cm.I~f.
以上であるが、これらの特徴と滋賀里遺跡出 土例と
部で O.9cmである。
を比較してみる。
⑦
小成俗吾
(
r
京都府
「駒の出土例とその意義J
本例の特徴としては、
輩IHi,~文化財論集』第 1 袋一創立五周年記念誌-
(1)頭部と底部の幅や厚みに大きな差がある。
間法人京都府埋蔵文化財部j
盗研究センター
(
2
) 文字は怨設である。
小泉信吾
{
r
J
;
t
都l白-竣lh漢文化財M'~fÆJ 安í23号財団法人京都府綴1議
(
3
) 豪雨は一文字であるが、中央に大きく舎か九て
いる。
文化財 2
周波研究センター
(
4
) 勝j
の大きさは 、縦 3cmH
i
j
後 ・底部幅 3c
m
i
.
j
i
j後 ・
1987) ここに 24
例紹介さ
れており、この他に京都市右京区妙心寺会牛│徒数地
内から l点、静岡県静岡市迫乎I
HJ!唆的:滅三の丸跡か
厚さ O.
5cm前後である 。
ら、五;
1
与 ・反
.
t
l
i・歩兵等の!約が 4点出土している。
があげられ、 (
1
)は室町時代以後の特徴を示し、 (
3
)は鎌
③ 主主⑦小泉論文
合時代以前の'持微に反している。また、 (
2
)と(
4
)
1主鎌合
1
寺代以前の特徴を示しているが、室町時代以降も見ら
れるものである。それ以外にも、
「出土駒から凡た絢棋の発生 J
U~
1987)
小来信者
r
王終」の出現は 1
6
~5 1 巻第 2 号、
「日本被古の
F歩兵JJ
(
f将 棋世 界』
制本y将 棋述服、 1987 )
@ 伐⑦小泉論文
@ 以下、注⑦小泉論文の分類を妨げておく。
@ f
t
i井県教有・委員会 r特別史跡一乗谷 朝倉氏巡
世紀後半の筒井県福井市城戸の内町棚倉氏泣鈎山土 f
0
J⑪
が最古のものであるなど 、13
也-紀中頃以降の駒の可能
t
r:が考えられる?
以上、滋賀翠遺跡出土駒は形態 .J
Q
桜などの特徴に
跡発指;v.~資報告 J 1 (1
979)
m
なお、 J
お 県の新宮
党自官制:で 1554.if以前と考えられている「玉約」がt
l
l
よリ、出土遺織の時 mJより後出する可能性が出てきた。
3
が全日られるのみである。
£ヒしてい る。
ニ
@
⑬
主注主⑤でi
述
3
進
i
べたよう に
、 遺h
村
納
Y
地
.
I
f
ふ
年 代 の 上│
限
艮
狼が 1
{
3
也
文献上に 「玉 粉 J が現れるのは、江戸時 代初期l
以
頃に 求
7
Rめ らt
れLるが、駒肉体の特徴などそれ以降.
のむ
後のことで 、 耳~ Jl I 宏一氏 h f絢 棋 J (ものと人 │
切の
ので弘
あろうと忠、わ Hる。
文 化 史2
3 法政大学l
t
i
版J<
J 1977 1
4
8ペ ー ジ )の
「
玉終」の最古例 は現 在 、 1
5
5
4
年 以前と推定され
r
王 将 」 の 出 現時 期│について、 「
い つ捌からそ
~II て'.
るj
制民!
h
l
能義郡広瀬川主
r
r
宮谷、大夫成の新'i
a
i覚直i
!
跡
うな っ たか IJFI~'{Irでない」 と しながらも、 7工戸 11寺代か
E
健闘の
らはるかに遡る 1寺lU
l
に は考えておられな い ようであ
出 土例 である。また、
「王 J の暴魯伊j
につい
玉
(
カ'
)J とき札たもの
ては 、注⑬制令氏遺跡、
に 1例 「
る
。
島一日 菌-i~H (
H包
一
回i園田11山 形 ー減 給iA紡
2 草録 ・罵~U宮第η立認査
3 (同友)
4 兵庫 ・ 室津田中;g~事
12京都・ 鳥羽灘宮第5
4次調査
(
伺 左)
左)
1
1
(
(
司
左}
1
4 長野
i
孟目減軍事
鎌倉時代以前の終棋駒
1
5島根・新宮党館跡
26大阪.WI!波宮跡
室田了時代以降の終撲駒
s=~
各地出土の終模紛(女献
- 4-
i
主⑦ による )