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2
section
[ 2013年度の主な取り組み ]
低炭素社会の構築に向けた取り組み
次世代車の開発推進とそれぞれの特長を活かした普及促進
ハイブリッド車のグローバル累計販売台数が600万台を突破
低炭素社会構築の基本的な考え方
1997年12月に世界初の量産ハイブリッド乗用車「プリウス」を発売以来、多くのお客様に支えられ、2014年3月末の全世界累計販売台数は
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)から最新の第5次評価報告書(科学的評価、気候変動による影響・適応・脆弱性および気候変動の緩和
策について)が2013年9月∼2014年4月に順次発行されました。
643万台となりました。
なお、2014年3月末までに販売したハイブリッド車のCO 2排出抑制効果は、車両サイズおよび動力性能が同等クラスのガソリンエンジン車
それによれば、①気候システムの温暖化については疑う余地がない、②海洋上部で水温が上昇していることはほぼ確実、③20世紀半ば以降に
観測された温暖化の主な要因は、人間活動の可能性が極めて高い、
としています。温暖化の影響は、単に平均気温が上がるだけにとどまらず、
ガソリン消費抑制量は、同等クラスのガソリンエンジン車のガソリン消費量と比較し、約1,600万kLの
のCO 2排出量と比較し約4,300万トン、
効果があったと試算しています。
下図に示すように、世界全体で見ると気候変動によるさまざまなリスクが想定されます。
たとえば気象現象で言うと、強い降雨の発生頻度が増えたり、熱帯低気圧の最大風速が増大したりします。日本でもゲリラ豪雨の発生やこれ
までにない降水量を記録するなど、すでにその徴候が現れています。
HV累計販売台数
140
またはトヨタの製品が製造・流通・販売される主な市場において、
トヨタの事業運営に障害または遅延をきたす可能性があります。
120
また、気候変動は干魃を増加させ、生物の多様性や農業生産にも影響を与えます。
こうした事態を抑制するためには、全世界がCO 2排出量の
100
領域において、温室効果ガスの削減に取り組んでいます。
500
300
200
プリウス
2
1
1
0
−0.61
0
2050
5
4
4
3
3
2
2
1
1
0
−0.61
2100 ℃
℃
0
独特で
脅威に
曝される
システム
※ ①
観測値
極端な
気象現象
影響の
分布
世界
総合的
影響
大規模
特異現象
②
③
④
⑤
世界平均気温の変化
5
工業化前の水準の近似値(1850∼1900年)
との差 ℃
3
2
世界平均気温の変化
4
3
(1986∼2005年比 ℃)
5
4
工業化前の水準の近似値(1850∼1900年)
との差 ℃
5
2000
0
重複部
検出できない
中程度
高い
0
00年 01年 02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年
(1∼3月)
2015年度燃費基準は重量別に設定されており、
2013年度はすべて
2013年度の新型車、
フルモデルチェンジ車8車種で2015年度燃費
非常に高い
601∼740
21.8
32.4
741∼855
21.0
27.7
ガソリン乗用車の燃費基準達成車の生産台数比率は86%
856∼970
20.8
20.9
971∼1,080
20.5
26.9
1,081∼1,195
18.7
25.1
1,196∼1,310
17.2
17.2
1,311∼1,420
15.8
25.9
1,421∼1,530
14.4
21.4
1,531∼1,650
13.2
16.0
ハリアー、
ヴォクシー/ノア、
ヴォクシーHV/ノアHV
1,651∼1,760
12.2
18.0
IS300h、GS300h、ヴォクシー/ノア、
ハリアー、ハリアーHV
1,761∼1,870
11.1
12.8
GS300h、クラウンマジェスタ、ハリアーHV
1,871∼1,990
10.2
10.7
1,991∼2,100
9.4
9.8
2,101∼2,270
8.7
12.5
2,271∼
7.4
7.9
2013年度燃費基準達成状況とトヨタ車の燃費実績
(km/L)
トヨタ車の2013年度平均燃費
35
2015年度燃費基準
30
各区分でのトヨタ車トップの燃費値
25
15
10
生 産
物 流
販 売
2013年度 2015年度燃費基準達成状況
基準をクリア
20
エネルギー/気候変動・温暖化に対するトヨタの基本的スタンス
2BOX
SUV
LS600h/LS600hL、GS300h、GS450h、HS250h、IS300h、
ES300h(海外のみ)
CT200h
RX450h
重量区分
2013年度
燃費基準
2013年度 新型車・
(車両重量:kg) (km/L) 平均燃費
(km/L) フルモデルチェンジ車の適合車種
の区分(15区分)
で達成
RCP2.6(低排出緩和シナリオ)
出典:IPCC第5次評価報告書 第2作業部会報告書
「気候変動2014:影響、適応、及び脆弱性」政策決定者向け要約(環境省)
セダン
2015年度燃費基準を15区分中すべての区分で達成
℃
※想定されるリスクの一例
①脆弱なシステム
(北極海氷やサンゴ礁)
への影響
②極端な降水、
極端な暑熱、沿岸洪水等
③国や地域による偏在的な影響
④生物多様性および世界経済全体への影響
⑤大規模かつ不可逆的な変化(グリーンランド氷床消失による海面上昇、
生態系変化)
2BOX
SUV
ビジネスカー
[開発・設計] トップクラスの燃費性能を目指す開発と各国基準への対応
気候変動による追加的リスクのレベル
RCP8.5(高排出シナリオ)
開発・設計
ワゴン
ミニバン
カムリハイブリッド、
クラウンアスリートハイブリッドモデル、
クラウンロイヤルハイブリッドモデル、SAI、プリウス、プリウスPHV、
アバロンハイブリッド
(海外のみ)
、
カローラアクシオハイブリッドモデル、
クラウンマジェスタ
プリウスα、
カローラフィールダーハイブリッドモデル
アルファードハイブリッドモデル、
ヴェルファイアハイブリッドモデル、
エスティマハイブリッド、
ヴォクシーハイブリッドモデル、
ノアハイブリッドモデル
アクア、
オーリスハイブリッド
(海外のみ)、
ヤリスハイブリッド
(海外のみ)
ハイランダーハイブリッド
(海外のみ)、ハリアーハイブリッドモデル
ダイナ/トヨエースハイブリッドモデル
レクサス車
100
20
1950
セダン
600
60
40
気候変動による影響
世界平均気温の変化
700
2014年3月現在、
HV30モデル(PHV1モデル)
を、
約80の国・地域で販売
ハイブリッド車のラインナップ(2014年3月時点)
トヨタ車
80
トヨタは温暖化問題への対応を経営上の最重要課題の一つと位置づけ、
クルマの開発・設計、生産、物流、販売のあらゆる段階、すべての事業
(1986∼2005年比 ℃)
累計
400
少ない低炭素社会の構築に取り組む必要があります。
1900
海外
160
気候変動によると思われる台風や大雨による洪水等の自然災害が生じた場合、
トヨタが製品を製造するための材料・部品・資材などを調達し、
℃
国内
単位:万台(折れ線グラフは右目盛り)
5
0
601∼ 741∼ 856∼ 971∼ 1,081∼ 1,196∼ 1,311∼ 1,421∼ 1,531∼ 1,651∼ 1,761∼ 1,871∼ 1,991∼ 2,101∼ 2,271∼
(重量区分:kg)
主要車種新旧モデル燃費比較
燃費(km/L)
従来車
(km/L)
新型車
(km/L)
25
20
15
●
燃費改善、HV、PHVを核とした
次世代車の開発
s e c t i o n
17
Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
低CO2生産技術の開発・導入と日常
改善活動によるCO2低減活動の推進
● 各国、各地域の特性を考慮した
再生可能エネルギーの活用
● エネルギー起源以外の温室効果ガスの管理
●
section 1
●
輸送効率の一層の向上による
CO 2低減活動の推進
●
省エネ法への確実な対応
年率1%以上の計画的なエネルギー
原単位の低減
10
09-16
section 2
低炭素社会の構築に向けた取り組み
17-27
(145)
(145)
(171)
(225)
注1: 部分は燃費基準を達成
注2:2012年度以前の達成車は掲載していません。
注3:燃費値はいずれも、国土交通省JC08モード走行諸元値を持つものの平均値です。
(国土交通省JC08モード走行諸元値を持たないものは含んでおりません)。
5
0
環境マネジメント
( )
の数値はCO2排出量
(g/km)
ハリアー
section 3
ヴォクシー/ノア
循環型社会の構築に向けた取り組み
28-36
カローラアクシオHV、
カローラフィールダーHV
section 4
環境保全と
自然共生社会の構築に向けた取り組み
37-44
data
詳細資料
45-46
Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
18
平均燃費の向上
コラム 販売店の環境取り組み事例
2013年度も引き続き、ハイブリッド技術を各種エコカー開発に必要なコア技術と位置づけ、その普及に取り組みました。
販売店でも環境保全に積極的に取り組んでいます。その中でも、全社を挙げて環境保全活動を展開している販売店の事例の一つ
日本では、
カローラアクシオ/フィールダー、ハリアーをはじめ、同一クラスでの圧倒的な低燃費を実現したヴォクシー/
として、横浜トヨペットの取り組みを紹介します。
ノアの各ハイブリッドモデルを販売。2014年3月末現在、世界80の国・地域で30モデルのハイブリッド車を販売する
など、
トヨタ車に占めるハイブリッド車は増加し、平均燃費向上に大きく貢献しています。併せて、従来型エンジン車の
パワートレーンの効率向上など、一層の燃費向上を図った結果、日本および日本米国欧州における乗用車平均燃費は、
「省エネ」
「創エネ」
「蓄エネ」のエネルギーマネジメントで店舗をエコ化
横浜トヨペットは、
「 地域社会の環境保全活動への積極的な参加・
大きく向上した2012年度とほぼ同等の指数となりました。
貢献」を環境方針に掲げ、2007年には、全80店舗で ISO 14001
トヨタの日本における乗用車平均燃費の推移
トヨタの日本米国欧州における乗用車平均燃費の推移
(指数)
(指数)
2.00
1.50
認証を取得。2008年9月にオープンした神奈川県平塚市にある
四之宮銀河大橋店は、壁面や建物屋上部分の緑化、
ショールーム
の大型ガラスに遮熱フィルムを施して断熱効果を向上、空調効果
1.40
向上によりCO 2排出量を抑制するなど、早くから環境への取り
組みを積極的に推進してきました。
1.30
1.50
こうしたさまざまな環境対策は各店舗でも展開され、2014年1月
1.20
には徹底したエコ化の基幹店として相模原中央店が誕生しました。
2014年1月にオープンした相模原中央店
1.10
+86%
+42%
1.00
1.00
97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13(年度)
97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13(年度)
ハイブリッド車の使用済みニッケル水素電池を再利用した蓄電システムをエネルギーマネジメントに活用
ショールーム前面に貼られた太陽光パネルがひときわ目を引く
システム全体構成
同店には、
ハイブリッド車の使用済み電池を再利用した定置型蓄電
システム
(スマートグリーンバッテリー)が導入されています。
この
バッテリーにはプリウス10台分の使用済み電池が収納され、電力
コラム
ピーク時に放電することでエネルギーコストを低減します。
さらなるエコカーの普及に向け、ハイブリッド車のラインナップの拡充と、
高熱効率・低燃費エンジン群の開発
また、
このシステムにエネルギーマネジメントシステム(BEMS)、
省エネ空調・LED照明を組み合わせ、電気の使用量を効率化し、
「エコカーは普及してこそ環境への貢献」
との考えのもと、
これまでハイブリッド車の普及に取り組んできました。
2013年度は下記6車種のハイブリッド車を新たに販売し、2014年3月現在、HV30モデル(PHV1モデル)を、約
さらに店舗内の使用電力をわかりやすく見える化することでスタッ
フの意識向上や対策検討など、
省エネ改善活動にも貢献します。
80の国・地域で販売しています。
再生可能エネルギーを地産地消してCO2排出量を低減するととも
今後、2014∼15年の2年間で、
グローバルで新型ハイブリッド車を15モデル投入する予定で、
さらなるラインナップ
に、災害時には非常用電源としても活用できるスマートグリーン
の拡充、販売地域の拡大に努めています。
バッテリーを設置することで、環境・地域と調和した店舗づくりに
役立てています。
2013年度に発売したハイブリッド車
2013年 5月
IS300h
2013年 8月
カローラアクシオHV/フィールダーHV
2013年 9月
クラウンマジェスタHV
2013年10月
GS300h
2013年12月
ハリアーHV
2014年 1月
ヴォクシーHV/ノアHV
環境配慮のポイント
省エネ
店舗の全照明をLED化、省エネ空調
創エネ
太陽光発電等の再生可能エネルギーによる電力の創出
太陽光を利用して充電できるソーラーカーポートの設置
(プリウスPHVや電気自動車などの充電に利用)
ハリアーHV
ヴォクシーHV
また、各種のエコカー開発に必要なすべての要素技術を含み、さまざまな燃料と組み合わせることができるハイ
創エネで発生した電力をスマートグリーンバッテリーに
蓄エネ
プリウスの使用済み電池が再利用された
スマートグリーンバッテリー
スマートグリーンカーポートと
緑化駐車場
蓄電し、PHV・EVの充電や災害時の非常用電源に使用
ブリッド技術を「21世紀の環境コア技術」
と位置づけ、ハイブリッド車以外のエコカー開発にも取り組んでいます。
具体的には、ハイブリッド車専用に採用されてきたアトキンソンサイクルの技術を、現行の1.3Lエンジンに展開し、
マネジメント
BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)により、
電力状況を把握し、かつ制御することで効率的に電力を
さらに圧縮率をこれまでの11.5から13.5にまで高めた上、
クールドEGR(排出ガスを冷却して再循環させるシステム)
コントロール
やVVT-i(可変バルブタイミング)の電動化をはじめ、
これまで培ってきた技術を組み合わせることで燃焼改善と損失
低減を追求し、量産ガソリンエンジンとしては世界トップレベルの最大熱効率38%を達成しました。新エンジンを
緑化
バンパーの廃材等を利用した緑化駐車場の設置
BEMSシステムモニター
搭載したヴィッツは、アイドリングストップ機能などとあいまって、従来型比約15%の燃費向上を実現しています。
お客様向けモニター
1.0Lガソリンエンジンは、タンブル流を生成する新形状の吸気ポート、
クールドEGR、高圧縮比化などにより最大
熱効率37%を達成。新エンジンを搭載したパッソは、アイドリングストップ機能やさまざまな低燃費技術とあい
まって、従来型比で最大約30%の燃費向上を実現しています。
s e c t i o n
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Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
section 1
環境マネジメント
09-16
section 2
低炭素社会の構築に向けた取り組み
17-27
section 3
循環型社会の構築に向けた取り組み
28-36
section 4
環境保全と
自然共生社会の構築に向けた取り組み
37-44
data
詳細資料
45-46
Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
20
[生産・物流] 生産活動における省エネ活動の徹底と温室効果ガス排出量の低減
コラム
Scope3への対応
Scope3は、自社および連結会社以外のバリューチェーン(購入した製品・サービス、輸送、出張、通勤、販売した
製品の使用等)からの間接的な温室効果ガス排出量を見える化するために設けられた新しい算定基準です。
生産活動におけるCO 2 排出量低減活動を継続
国内の生産分野における2013年度CO2低減目標 : CO2排出量を129万t以下に低減
トヨタは15項目中12項目について把握しています。
○
TMC*のCO2排出量の低減は、生産拠点とオフィス等、非生産拠点を合わせた目標を設定して取り組んでいます。
10
販売した製品の加工
○
2013年度は、生産工程の集約化(主に鋳造と鍛造ラインの寄せ停め)
や、効率のよい空調機や冷凍機の導入により、CO2年間排出量は120万t
11
販売した製品の使用
未
12
販売した製品の廃棄
○
グローバルについては、5ヵ年プラン目標達成のため、新工場・ラインへの最新のCO2低減生産技術を導入し、既存工場へは、CO2の日常改善
○
13
リース資産(下流)
○
活動の推進を行ってきました。
出張
○
14
フランチャイズ
−
結果、2013年度は、生産台数1台当たりのCO2排出量は削減し、0.76t/台(前年度比1.6%減)
となりましたが、生産台数の増加により、784万t
7
雇用者の通勤
○
15
投資
○
8
リース資産
(上流)
○
購入した製品・サービス
未
9
2
資本財
○
3
Scope1、2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動
○
4
輸送、
配送(上流)
○
5
事業活動から出る廃棄物
6
下
流
上
流
輸送、
配送(下流)
1
(1990年度比43%減)、生産台数1台当たりの排出量は0.41t/台となりました。
(前年度比3.3%増)
となりました。
グローバルCO2排出量(エネルギー起源)
と生産台数当たりの
CO2排出量の推移(工場・オフィス等固定発生源)
TMC CO2排出量(エネルギー起源)
と
生産台数当たりのCO2排出量の推移
注)
「 購入した製品・サービス」
「 販売した製品の使用」
については検討中です。
「フランチャイズ」
については対象外です。
(万t)
トヨタ自動車北海道(株)のCO 2低減(省エネ)活動
トヨタ自動車北海道(株)では「環境のリーディングカンパニー」
を目指して、生産部門・管理部門・技術部門が一体と
なり、
「ダントツ活動」
として、品質・稼働率向上活動を推進しています。
194
(t/台)
非生産部門のCO2排出量
生産部門のCO2排出量
1.5
生産台数当たりのCO2排出量
1
119
117
116
120
900
400
0.48
0.46
0.41
北国特有の悩みは、冬季に暖房用で多くのCO 2を排出してしまうことです。その対策の一つとして、2013年度は
コージェネレーションシステム3号機を導入しました。
これにより、A重油を使用しているボイラーの負荷を少なくし、
CO2を大きく低減することができました。
また、電力自給率も約50%に増加し
(図1)、夏季・冬季の電力供給不足の
リスク低減になりました。夏季には供給過多になる蒸気で発電を行い、
ムダのないシステムにしています。
毎年2月は
「省エネ月間」
とし、各種啓発活動やイベントを実施しています
(図2)。
「全社省エネ事例発表会」
を実施し、
各部から選考された事例で、日頃の改善成果を役員に報告するとともに、全社で情報の共有を図っています。
700
701
718
759
723
784
中国
500
1
1.18
300
北米
0.85
0.83
200
0.77
0.76
0.5
100
90
01
11
10
12
0
13(年度)
0
(注1)非生産拠点で1990年度の排出量を把握できない場合は、それ以降で
把握できた最も古いデータを使用しました。
(注2)CO2排出量は、2011年度までは、生産部門、非生産部門(バイオ・緑化
研究所、福利厚生施設を除く)
を対象としていました。2012年度からは、
非生産部門にバイオ緑化研究所を追加しました。
(注3)CO2換算係数は、1990年度の経団連係数を使用しています。
(換算係数はhttp://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/
environment/data/data28.htmlをご覧ください(9月公開予定))
TMC使用エネルギー別熱量構成比率
A重油 2.5%
都市ガス 30.0%
今後も、一人ひとりが積極的に行動を起こし
「環境のリーディングカンパニー」の実現、地域・社会から信頼される
01
10
11
12
0
13(年度)
日本
(除くTMC)
TMC
※TMC、国内外連結会社等 120社
国内 : P11 1∼5グループ対象会社〔孫会社を含む(豊田通商を除く)〕
海外 : P11 生産および生販一体会社〔除くTMCAP(中国)〕
(注1)2001年度の排出量を把握できない拠点は、それ以降で把握できた最も古いデータを使用
(注2)CO2換算係数は、GHGプロトコルを使用して算定
(換算係数はhttp://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/environment/
data/data28.htmlをご覧ください(9月公開予定))
灯油 0.3%
LPG 0.1%
電力 67.2%
「町いちばんの会社」づくりを推進していきます。
アジア、豪州、
中近東、
南アフリカ、
中南米
欧州
2
1.5
600
0.41
* TMC(Toyota Motor Corporation)
その結果、2013年度のCO2排出量原単位は、2012年度比 5.3%低減しました。
800
CO 2
0.5
0.73
生産台数当たり原単位(t/台)
CO 2総量(万t)
排出量
コラム
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
211
生 産 台 数 当 たり
排出量︵エネルギー 起 源 ︶
220
CO 2 200
軽油 0.01%
再生可能エネルギーの利用促進
2008年3月、堤工場に定格出力2,000kW(戸建住宅 500軒分相当)の太陽光発電システムを導入しています。
2013年度は2,120MWhの電力を発電しました。
色
系列
電力量
割合
買電 19,270kw 49.88%
自家発 19,363kw 50.12%
コラム 工場の省エネ活動の取り組み事例
空調方式見直しによる省エネ活動により、CO 2 排出量を削減
自動車生産工程のうち、車両組立ラインは多くの作業者が手作業により組付けを行って
(図1)発電・充電状況
(図2)全社省エネ事例発表会
床吹上式成層空調のイメージ
いるため、エネルギー使用量も空調が50%程度と大きく占めています。従来は天井部
からのダクト吹き出しによる空調を行っていましたが、より効率的な空調として、作業
者の近くから冷気/暖気を出す「床吹上式成層空調」方式を採用して空調エネルギー
を低減しました。さらに、エネルギーロスの多い蒸気による空調を電化することにより
省エネを図ったラインを導入することで、従来ラインに比べ約40%のCO2を削減できる
見込みです。今後、随時社内展開を図り、CO2削減を進めていきます。
s e c t i o n
21
Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
section 1
環境マネジメント
09-16
section 2
低炭素社会の構築に向けた取り組み
17-27
section 3
循環型社会の構築に向けた取り組み
28-36
section 4
環境保全と
自然共生社会の構築に向けた取り組み
37-44
data
詳細資料
45-46
Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
22
[生産・物流] 物流活動における輸送効率の追求とCO 2 排出量の低減
コラム 物流分野のCO 2 削減事例
羽村生産サウジ向け船積み港の変更(東海から大黒へ)
CO 2 排出量低減活動を継続
従来、羽村工場で生産したサウジアラビア向け車両は、東海地区の東海港から輸出していましたが、
「 造った処から
輸出する」
という考え方のもと、横浜の大黒埠頭からの輸出へ改善しました。
これにより、東海港へ輸送する必要がなく
物流分野における2013年度CO2低減目標 : CO2排出量を28.0万t以下に低減
なり、
リードタイムが2.
4日減少し、
積み替え減により車両へのタッチ回数も5回減となり品質面でも貢献しています。
2013年度は、積載率向上活動、モーダルシフト、物流パートナーと一体となった燃費向上活動の継続等に取り組みました。
副次効果として、混雑する横浜港・名古屋港を通過する必要がなくなり、両港のスペースのほかへの転用が可能と
こうした取り組みにより、CO2排出量0.3万tを低減しましたが、当初計画からの生産台数増の影響もあり、排出量は29.5万t
なりました。結果として、環境面では2013年度は346tのCO 2低減ができました。また、
リスクマネジメントの観点
となりました。仕事量(トンキロ)当たりのCO2排出量は、105.0g-CO2/t・kmとなりました。
TMC物流CO2排出量の推移(国内)
からも、輸出の中部一極集中から、分散化も実現が見込めることもあり、今後も拡大を図っていきます。
(地図は下記参照)
TMC物流でのCO2把握範囲
(万t)
45
改善前
取り組み範囲
44.0
日本国内
40
現状管理範囲
〈ルート〉HN羽村工場 → 横浜港 → 名港 → 東海(船積)
管理体制充実化を推進中
お客様
直送品
完成車
当初見込み
28.3
35
30.2
29.5
26.8
26.4
国内
販売店
ボデー
メーカー
完成車
内製工場
(組立ユニット)
90
10
11
「ロジスティクス分野におけるCO2排出量算定方法
(注)
CO2換算係数は、
共同ガイドラインve
r
3.
0(
」経済産業省・国土交通省)
等を使用しています。
(換算係数はhttp://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/
environment/data/data28.htmlをご覧ください
(9月公開予定)
)
部品
センター
サプライヤー
HN羽村工場
68km
2km
サプライヤー
東海
海外
販売代理店
補給部品
港
116.5
改善の切り口
113.2
108.8 110.1
総輸送距離の低減
104.9 104.8 105.0
100
06
70km
大黒港
横浜港
横浜港
東海
名港
大黒港
名港
港
物流
センタ−
輸入品
内航船
380km
工場
陸上
海上
外航船
陸上
「九州⇔中部⇔関東」の海上航路の見直し
CO2排出量低減の改善取り組み結果
120 117.6
0
HN羽村工場
目標
実績
130
110
海上輸送:0km(−380km)
お客様
生産部品
物流センター
(梱包工場)
仕事量(トンキロ)当たりのTMC物流CO2排出量の推移(国内)
(g-CO2/t・km)
陸上輸送:70km(±0km)
海上輸送:380km
国内
共販店
完成車
13 (年度)
12
陸上輸送:70km
生産部品
改善分 ▲0.3
25
0
〈ルート〉HN羽村工場 → 大黒港(船積)
海外域内
物流量増等 1.5
30
改善後
07
08
09
10
11
12
13(年度)
商品
主な改善内容
低減量(千t)
瀬戸内の中央に位置する岡山の港は水島港でした。
この港は小型船しか寄港できませんでしたが、近くに大型船が
完成車
海上航路見直し、積載車積み台数向上等
2.1
寄せられる玉島港が完成し、
これを機に、瀬戸内を中心とした「九州⇔中部⇔関東航路」の見直しを実施しました。
生産部品
トラック積載率・コンテナ充填率向上等
0.7
これにより、特に「九州⇔中部間」航路をシンプル化して寄港数を減らし、他航路の貨物をこの航路に集約すること
補給部品
配車ルート見直し、積載率向上等
0.3
ができました。
この改善により太平洋航路もなくなり、船の実船率も向上し、2013年度は1,070tのCO 2低減が
3.1
合計
できました。
(効果は下記参照)
改善前
各国・各地域でCO 2 排出量把握、低減活動継続
改善後
1. 小型船専用の水島港を使用
海外については、2007年度より各国/各地域でCO 2 排出量把握を開始しました。2013年度からは、グローバル目標
ガイドラインを明示し、各国/各地域はそれをベースに目標を設定し、低減活動に取り組んでいます。
2. 元町工場 → 神野港 → 水島(岡山)へ
1. 水島港から大型船が利用できる玉島港に変更。
配船パターンがシンプルに
3. TMK生産、関西向けは他社船を利用
2. 元町工場 → 名港 → 玉島港(陸路短縮)
4. 四国の南を通る外洋航路あり
3. TMK生産、関西向けに自社船を利用
4. 外洋航路をなくし瀬戸内海を往復することで
燃費が向上
s e c t i o n
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Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
section 1
環境マネジメント
09-16
section 2
低炭素社会の構築に向けた取り組み
17-27
section 3
循環型社会の構築に向けた取り組み
28-36
section 4
環境保全と
自然共生社会の構築に向けた取り組み
37-44
data
詳細資料
45-46
Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
24
楽しみながらエコドライブすることを推奨する「Fun TO ECO-DRIVE」プロジェクト
WBCSDを通じて未来のモビリティ社会を検討
自動車のライフサイクルにおいて、全体のエネルギー使用量およびCO2排出量の大半を占めているのが使用段階です。
WBCSD*は、世界各国の広範囲な産業界から約200社が参加し、持続可能な発展に向け、グローバルな視点で経済成長、
特に自動車は、
ドライバーの運転の仕方次第で本来持っている環境性能の発揮のされかたに大きな差がでるため、エコ
環境保全、社会開発に関する調査・提言活動を行っている組織です。1992年のリオ・サミットを契機に発足以来、環境管理
ドライブの啓発は重要な課題です。
エコドライブは、燃費向上によるCO2排出量削減効果につながると同時に、交通事故の
システム
(ISO 14000)、経済と環境の効率「エコ・エフィシエンシー」の発案など、持続可能な発展を率先垂範する産業界の
低減にも寄与します。
リーダーと位置づけられています。
こうした背景のもと、警察庁、経済産業省、国土交通省、環境省で構成されるエコドライブ普及推進連絡会は、誰もがすぐ
トヨタは創立以来のメンバーで、サステイナブル・モビリティ・プロジェクトをはじめ、
これまでにさまざまなプロジェクトに
始められるエコドライブの具体的なアクションとして10項目を挙げています。
参加しています。2013年からは、WBCSDに参画するトヨタを含む15社共同により、
「WBCSDサステイナブル・モビリティ・
プロジェクト2.0(SMP2.0)」がスタート。世界からタイを含むモデル都市6ヵ所を選定し、2050年を念頭に置いた長期
エコドライブ10のすすめ
ビジョンのもとにロードマップづくりを進めています。
1
ふんわりアクセル「eスタート」
2
車間距離にゆとりを持って、加速・減速の少ない運転
3
減速時は早めにアクセルを離そう
4
エアコンの使用は適切に
5
ムダなアイドリングはやめよう
6
渋滞を避け、余裕を持って出発しよう
7
タイヤの空気圧から始める点検・整備
8
不要な荷物は降ろそう
* WBCSD
(World Business Council for Sustainable Development)
:持続可能な発展のための世界経済人会議、
本部ジュネーブ
コラム
9
10
走行の妨げとなる駐車はやめよう
WBCSDを通じたタイ・バンコク市の渋滞緩和の取り組み事例
自分の燃費を把握しよう
トヨタが共同議長であるWBCSD Sustainable Mobility Project 2.0(SMP2.0)は、世界の都市を6類型化し、
トヨタも、2013年10月から、お客様が楽しみながらエコドライブをすることを推進する
「FUN TO ECO-DRIVE」プロ
2014年より世界の6都市において都市行政・ステークホルダーとともに、各都市のサステイナブルモビリティの
ジェクトを開始。中長期・継続的な視点で取り組んでいます。
ロードマップづくりを開始しました。
トヨタは6都市の一つであるバンコクのリーダー会社として、タイ交通省、バンコク都庁、警察、タイ企業・ステーク
概要
ホルダー、SMP2.0メンバー会社と協力し、バンコクの高架鉄道が大幅に拡大する5年後、15年後に、公共交通機関、
お客様が楽しみながらエコドライブをすることを推進する活動「FUN TO ECO-DRIVE」プロジェクトを、2013年10月より
クルマ、人をつなぐ
『マルチ・モーダル社会』を構築することで渋滞
開始。
「FUN TO ECO-DRIVE」プロジェクトは、環境省、
日本自動車工業会のエコドライブへの取り組みとも連動し、2014
解消を目指すプロジェクトを開始しました。
プロジェクトは、
2015年に
年度から全国本格稼働に向けたエコドライブ試乗会を実施。
「DRIVING KIDS FES.」
や「GAZOO Racing」などの楽しい
市民の行動様式の変革に関する大規模社会実験を行い、実現可能な
体感イベントとの同時開催を通じて、社会に広くエコドライブの普及を図っています。エコドライバーナビゲーターとして
ロードマップを描くことを目指しています。
中嶋一貴選手を起用、
マスメディアとも連動して、
エコドライブの楽しさを広く来場したお客様に体感していただいています。
また、
トヨタグループ会社と協力し、バンコクの交通シミュレーション
エコドライブ試乗会は販売店スタッフの研修の場としても位置づけており、エコドライブ試乗ノウハウの習得など、販売店
モデルを整備、各種施策を事前評価することで、
バンコクの交通施策
スタッフのスキル向上にもつながっています。
また、
トヨタハイブリッドカーにおける
「ハイブリッドeサービス」の一つである
の全体最適化議論をリードしていきます。
WBCSD SMP2.0 バンコク覚書調印式
『エコドライブアドバイス』
は、
トヨタ独自のノウハウであり、全国のトヨタ販売店でも体験することができます
(一部販売店・
店舗を除く)。
今後の取り組み
販売店に向けたプリウスカップでのエコドライブ体験など、
メーカーと販売店が連携した取り組みを通じ、エコドライブの
楽しさ・うれしさをお客様に継続的に伝える活動の定着化を図っていきます。
また、
「ワクドキ」
「安心」
「安全」
「PHV」
といった
テーマでのエコドライブ・イベントの開催を企画しています。
試乗会参加のお客様の声
EVのみの加速が意外とよくて驚いた
ハイブリッドカーの運転操作は難しいと思っていましたが、意外に簡単ですね
エコドライブのコツをつかむと、かなり運転が面白い。極めたい
再度エコドライブ試乗をしてみたい。点数をつけているので、さらに高得点を狙いたい
エコカーに乗っていますが、
エコドライブの仕方を初めて教わりました。燃費がよくなるのが楽しい!
s e c t i o n
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Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
section 1
環境マネジメント
09-16
section 2
低炭素社会の構築に向けた取り組み
17-27
section 3
循環型社会の構築に向けた取り組み
28-36
section 4
環境保全と
自然共生社会の構築に向けた取り組み
37-44
data
詳細資料
45-46
Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
26
3
section
コラム
循環型社会の構築に向けた取り組み
クルマと家と人をつなぐ次世代モビリティ社会の実現を目指して
∼人々がもっと笑顔になり、もっと自由につながる次世代のモビリティ社会∼
つながりが生み出す未来のモビリティ社会では、新しいスタイルの移動手段が提供され、スマートセンターやいつでもどこでも
循環型社会構築の基本的な考え方
サービスを受けられるネットワークの構築によって、便利で効率の良い生活を送ることができます。
再生可能な自然エネルギーを上手に利用した、快適で環境にやさしい、そんなモビリティ社会の実現を目指しています。
資源は有限であり、人口の増加、新興国の経済成長、生活レベル向上などにより消費量は増加しています。
各種工業製品の生産に必要とされる鉱物資源の中でも、自動車部品に不可欠で偏在する傾向のあるレアメタル等の
生活圏全体のエネルギー利用最適化 EDMS*1(地域エネルギーマネジメントシステム)∼ クルマと地域がエネルギーでつながる
資源によっては近い将来枯渇が心配され、社会動向によって価格が乱高下します。加えて、人口増加に伴う農作物の増産等
により、水の使用量は増加し、21世紀の最大の戦略資源とも言われています。途上国では人口増加によって特に安全な
概要
水の供給が不足しています。
PHV・EVなどの次世代環境車の普及とともに、一方でその充電に伴う電力需要を適切にコントロールするインフラが必要になります。
また、資源問題の一側面として廃棄物問題があります。廃棄物は源流対策で資源の有効利用を進めれば減少します。
しかし
そのためトヨタでは電力をクリーンなエネルギーで補い、需要のピークを抑え、平準化を図るエネルギーマネジメント
(EDMS)の実証
現状は、処理場の不足、不法投棄、有害廃棄物の越境移動など、世界各国でさまざまな問題を抱えています。
こうした廃棄物
実験に取り組んでいます。
EDMSは気候や消費者の行動予測を基に、太陽光発電の電力と地域で必要とされる電力を予測し、たとえば
問題を解決するためには、資源のリデュース、
リユース、
リサイクル、廃棄物の適正処分などに取り組む必要があります。
発電量が足りないと予測された場合は、住民へのエネルギーの消費を控える行動アドバイスを出し、その生活行動に対してポイントを
トヨタはクルマが使用済みになった時に、地球上の限りある資源が単に廃棄されるのではなく、有効に資源循環できる方法
付けます。
このようにコミュニティ内で電力を融通し合い、電力の集中を避けることにより、地域全体の電力の低炭素化を実現します。
を1970年代から考えてきました。そして現在、その取り組みは廃棄段階のみならず、
クルマの設計段階からライフサイクル
を通しての取り組みに拡大、Car to Carリサイクルのバリューチェーン構築など、日本における循環型社会システムの
2013年度の進捗
モデルとなっています。さらに、近年のハイブリッド車の販売拡大を受け、将来大量に発生する使用済みバッテリーの
EDMSとHEMS*2やBEMS*3等の周辺施設や各システムと連携させたシステム開発、および実証
サイトへの実装が完了し、街全体でのエネルギー利用最適化に向けた実証実験に着手しました。
バッテリー t oバッテリーリサイクルや、
非鉄金属資源の埋蔵と上位産出国
また、
EDMSのサービスとして燃費・電費ランキングや充電促進のためのゲーム感覚のアプリな
ど、
PHV利用の低炭素化支援システムを2013年7月から導入し実証運用を始めています。
低炭素交通システムの構築 Ha:mo ∼ 街中の短距離移動と低炭素化がつながる
概要
2013年10月より、
Ha:mo RIDEのサービスを豊田市全域に計画通り拡大。
これに伴い、
ネオジ ム・ジ ス プ ロシウム など のレア
資源の上位産出国(2009年)
資源名
2位
1位
上位3ヵ国の
合計シェア
アースが含まれる磁石の効率的な解体
0.5%
99%
技術とCar to Carリサイクルなど、世界
26%
98%
初となる取り組みにもすでに着手してい
3%
93%
ます。
トヨタは資源循環の分野でも未来
3%
88%
に向けた先駆けとなる取り組みを推進し
3位
レアアース
中国
97% インド
バナジウム
中国
37%
白金
南アフリカ
79% ロシア
タングステン
中国
81% ロシア
モリブデン
中国
39%
米国
25% チリ
16%
80%
リチウム
チリ
41%
豪州
24%
中国
13%
78%
南アフリカ
2% ブラジル
35% ロシア
11% ジンバブエ
4% カナダ
マルチモーダルルート案内とHa:mo RIDEを連携するなど、利用向上に向けた改善を
インジウム※
中国
50%
韓国
14% 日本
10%
74%
実施。
また、
Ha:mo RIDEは有料化とともにステーション25ヵ所、
車両100台にて運用を
コバルト
コンゴ民
40%
豪州
10%
中国
10%
60%
開始しました。2014年5月現在、会員数は約2,000名となっています。
さらに開発中の
マンガン
中国
25%
豪州
17%
南アフリカ
14%
56%
ニッケル
ロシア
19% カナダ
13%
45%
TOYOTA i-ROADの試作車4台および国交省の超小型モビリティ認定制度の対象と
13% インドネシア
※インジウムは鉱石産出量ではなく、副生的に生産する
インジウム地金の生産量ベース
なるトヨタ車体製T・COM試作車3台を導入し、多様なモビリティニーズに対応します。
2013年度の進捗
ていきます。
出典:平成24年版「環境白書」
使用済み車を中心としたクルマの中長期3R
(リデュース、
リユース、
リサイクル)活動
詳細はSustainability Report 2014「特集02」
(P03-10)
をご覧ください。
Stage 1
PHV・住宅間で電力を相互供給 V2H(Vehicle to Home)∼ クルマと家がエネルギーでつながる
Stage 2
過去
クルマの大量生産・廃棄時代を見据え、
世界に先駆け取り組みを開始
概要
クルマのシュレッダー会社
「豊田メタル
(株)」設立(世界初)
廃棄段階
トヨタ生産工場の
潤滑油等の処理・再生会社
「豊田ケミカルエンジニアリング㈱」
設立
1973年
の蓄電池を走行に必要な電力源とするとともに、家庭での太陽光発電の余剰電力をバッファとして利用することで、余剰電力を家庭や
コミュニティ内で最大限使い切れるようにすることを目指しています。さらに、災害時には車両の蓄電池を非常用電源として利用し、
自動車リサイクル法対応
レアメタル・レアアース
リサイクル
開発・設計段階
1985年
充電スタンドを介して家庭内の照明やコンセントへ交流電力を供給することを目指しています。
販売段階
バンパーリサイクル
中古部品販売システム
2013年度の進捗
2010年
廃バッテリーのニッケル等を抽出、
バッテリーtoバッテリー
(世界初)
2012年
廃ハイブリッドモーターのレアアース
磁石のリサイクル
2013年
同バッテリーを定置用蓄電池に
リユース、
トヨタ販売店への提供開始
(世界初)
エコプラスチック
解体性向上マーク
トヨタリサイクルビジョン
クルマの触媒(貴金属)回収会社
「豊通リサイクル
(株)」設立
未来へ向けた先駆け
レアメタル等の3R活動への進化、
そして日本から世界へ
バリューチェーン構築による
社会システムのモデルへ
1970年
家庭からPHVやEVの搭載蓄電池へ充電するだけでなく、自動車搭載蓄電池の電力を家庭へ供給することをV2Hと言います。
クルマ
Stage 3
現在
生産・物流段階
梱包容器スリム化・
リターナブル化
2014年
ワイヤーハーネスから銅資源の
Car to Car リサイクル
2013年度はPHVやEVを使用したV2H実証に加え、
FCバスの外部電源給電システムを使い
「とよたエコフルタウン」のPRパビリオンを避難所と想定した実証実験を行い、最大出力9.8kW
の給電性能を確認しました。
*1 EDMS(Energy Data Management System) *2 HEMS(Home Energy Management System) *3 BEMS(Building Energy Management System)
s e c t i o n
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Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
section 1
環境マネジメント
09-16
section 2
低炭素社会の構築に向けた取り組み
17-27
section 3
循環型社会の構築に向けた取り組み
28-36
section 4
環境保全と
自然共生社会の構築に向けた取り組み
37-44
data
詳細資料
45-46
Toyota’
s Environmental Initiatives 2014
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