4 章 はりの応力 (∼p.67) (ヨコ)×(タテ) ÷12

==ザイリキプリント(十一回目)==
4章
11-1
はりの応力 (∼p.67)
§4.2 後半
【定理Ⅲ】Itotal = I1+I2+ ・・・(4.16)式の練習
p.67 例題3 【目的】定理Ⅲを断面がI(アイ)の字型のハリで練習する。
【Situation】図Aは断面の寸法を示している。
求めるもの:中立軸周りの断面二次モーメントを求める
【解答】下図へ示すように、アイ型断面は全体の四角から薄墨部の四角を切り取ったも
のと言える。
h1
b2
X
X h2
h
h1
b1
薄墨部の長方形はヨコが(b1– b2 )/2 でタテが h2 である。
I 全体 
b1h 3
12
、
I 薄墨部 
(b1  b2 )h2
12
3
b h 3  b1h 2  b2 h2
 I 薄墨部  1
12
3
だから、 I  I 全体
図A
アイの字型断面の寸法 図 4.6(a)
長方形の中立軸周りの断面二次モーメント
3
3
(ヨコ)×(タテ) ÷12
※ 全体の重心、および薄墨部の重心、両方が同じ軸の上にあるので定理Ⅲを使うのに適している。
▽
p.68 例題4 :平等強さのはり(p.28 の平等強さの棒と関連させよう)
【目的】p.64 でみた断面に関する諸量に慣れて強度との関わりを知る。断面に関する諸量
とは次のとおり;e1, e2(中立軸∼表面間距離), Z 1(断面係数), m ax(最大応力), (4.13), (4.14)
式参照。
【Situation】
図Bは壁に固定した片持ばりを横から眺めたところで、先端部のAへ集中荷重 P が作用し
ている。ハリの断面形状は AB 間のどの部分でも長方形で、B 点では b0×h0 の長方形、AB
間では b×h (b < b0, h < h0 )である。(p.68.図 4.7 参照。)図Cのように x と l をとり、はりに
生ずる最大の曲げ応力(→ p.64)を0 とすれば、0 は AB 間で一定(平等強さ)とすること
ができる。
このとき、0= (6Pl / b0 h02), と成ることを示し、h, b と x の関係式を求める。
P
A
B
h0
図B(p.68 図 4.7)奥行きのことを考
えてハリの形を想像してね。
【解答】教科書の問題文、「はりに生ずる最大の曲げ応力が全長にわたって等しく0 になる」とは、0=  max   min という意味。
M0
M
M0
M
e1  0 ,  min 
e 2  0 (4.13)式
I
Z2
I
Z1
(4.13)式より0 は断面係数と M(好きな場所の曲げモーメント)から求まる。
 m ax 
==ザイリキプリント(十一回目)==
AB 間で0 が一定なので、
0= M x  M B
Zx
ZB
, 0= 6 Px  6 Pl
bh 2 b0 h0 2
11-2
Mx =P x
X
断面係数を求めるには、p.65(4.19)式を利用する。
Z x:X で切った面の断面係数
・・・Z x= (bh2/ 6) .
Z B:カベ(B)に接する面の断面係数
・・・Z B= (b0h02/ 6)
Mx:X で切った面に作用する曲げモーメント
・・・Mx= P×x .
MB:カベ(B)に接する面に作用する曲げモーメント ・・MB= P×l .
MB=P l
P
h
A
B
h0
2
ゆえに、 h 
b0 h0 x

l
b
。
※ 0= (6Pl / b0 h02) の意味は・・・。
0 がカベ(B)断面の寸法(b0 , h0)とハリの長さで決まるということ。ハリにつかう
素材(金属とかプラスチックとか木材とか・・・)で、s (許容応力→p.10)が決
まるので、0 が許容範囲を超えないように設計する必要がある。
x
l
図C
寸法を入れ、さらに Mx, MB を示した。
▽
Today's Work
① p.75., 演習問題 4.6 をとけ。
② 次の説明文(教科書には載っていない)について図を用いて意味を示しなさい。
「ハリが曲がっているときに、曲げ応力が発生
する。中立軸を境に発生した曲げ応力どうしが偶力として作用し、この偶力がハリを曲げるためのモーメントに相当する。さら
に、曲がることによるハリの伸び縮みは曲げ応力と関係づけられる。」
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きりとりせん
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ここにパンチで穴をあける
《ザイリキプリント版》
○
月
日
番号(二桁):
氏名