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計画作成年度 平成26年度
計画主体
君津市
君津市鳥獣被害防止計画
<連絡先>
担当部署名
所在地
電話番号
FAX番号
メールアドレス
君津市経済部農林振興課
千葉県君津市久保 2-13-1
0439-56-1312
0439-56-1314
[email protected]
1.対象鳥獣の種類、被害防止計画の期間及び対象地域
ニホンザル、ニホンジカ、イノシシ、キョン
対象鳥獣
ハクビシン、アライグマ、タヌキ
ハシブトガラス、ハシボソガラス、カルガモ、スズメ、ドバト、カワウ
計画期間
平成26年度~平成28年度
対象地域
君津市
2.鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に関する基本的な方針
(1)被害の現状(平成24年度)
鳥獣の種類
被害の現状
品
目
水稲
306千円
0.89ha
学校・住宅地付近への
芋類
328千円
0.22ha
出没、家屋への侵入等
豆類
353千円
0.53ha
の 生活被害 も発生 し
果樹
1,471千円
2.82ha
ている。
野菜
823千円
1.86ha
特用林産物
46千円
0.01ha
3,327千円
6.34ha
水稲
125千円
0.30ha
芋類
10千円
0.04ha
豆類
1千円
0.01ha
果樹
20千円
0.32ha
野菜
109千円
0.21ha
264千円
0.88ha
水稲
3,604千円
4.27ha
農 林作物の 食害以 外
芋類
994千円
0.52ha
に、農地の掘り起こし
豆類
141千円
0.53ha
による灌水・保水機能
果樹
140千円
0.79ha
の 低下等の 被害も 発
野菜
1,701千円
6.06ha
生している。
75千円
0.38ha
6,655千円
12.55ha
-
-
ニホンザル
合
ニホンジカ
計
合
イ ノ シ
備 考
被害数値
シ
計
工芸作物
合
キョン
計
-
ハ ク ビ シ ン
合
果樹
3千円
0.01ha
野菜
420千円
0.09ha
豆類
20千円
0.01ha
443千円
0.11ha
計
果樹
4千円
0.01ha
豆類
29千円
0.01ha
合計
34千円
0.02ha
野菜
-
-
野菜の食害
野菜
-
-
播種期における種子
豆類
-
-
の食害等
野菜
-
-
播種期における種子
豆類
-
-
の食害等
カルガモ
水稲
-
-
水稲苗の踏み潰し
スズメ
水稲
-
-
水稲の食害
ドバト
豆類
-
-
カワウ
淡水魚
-
-
アライグマ
タヌキ
ハシブトガラス
ハシボソガラス
合計
10,723千円
播種期における種子
の食害等
三島ダム、豊英ダムに
おける淡水魚の食害
19.90ha
(2)被害の傾向
【全体】
本市では、ニホンザル、ニホンジカ、イノシシ、ハクビシン、タヌキ、アライグマ、キョン等
様々な動物による農作物被害が発生している。
被害作物は多岐にわたり、市内で生産される農林作物のほとんどがその対象となっている。
特にイノシシとニホンザルによる被害が甚大であり、平成24年度では、被害金額の6割がイ
ノシシによるもの、3割がニホンザルによるものであった。
被害金額は年度により変動があるが、概ね、1千万円~3千万円の間で推移している。
以前は、林縁部を中心に被害が発生していたが、近年は、林縁部に限らず、道路や民家付近で
も被害が発生するようになった。今後、未対策地域へ被害が拡大することが懸念される。
【ニホンザルによる被害】
被害は、清和地区・上総地区・小糸地区を中心に発生している。
被害作物は、果樹、水稲、イモ類等多岐にわたり、被害は、1年を通して発生している。
以前は出没場所が林縁部に限られていたが、近年では、林縁部から離れた住宅地や道路にも出
没するようになった。
中には、人を恐れなくなった群れもあり、家屋へ侵入する等の被害も出始めている。
被害分布の拡大および加害レベルの向上により、被害金額は増加傾向にある。
【ニホンジカによる被害】
被害は、通年、小糸地区、清和地区・上総地区を中心に発生している。
主な被害は、水稲・豆類・花き等の食害や、林地における樹皮食いである。
被害は通年発生している。
近年、君津地区及び小櫃地区での被害が確認されており、被害地域の拡大が懸念される。
【イノシシによる被害】
被害は、通年、市街地を除く市内全域で、1年を通して発生している。
主な被害は、水稲や野菜等の食害や、掘り起こしによる農地の灌水・保水機能の低下および崩
壊等である。
以前は、林縁部の農地を中心とした被害であったが、近年は、林縁部に限らず、民家や道路付
近の農地でも被害が発生するようになった。
【キョンによる被害】
被害報告はないが、生息域の拡大による被害の発生が予想される。
【ハクビシン、タヌキ、アライグマによる被害】
被害は、市街地を除く市内全域で、1年を通して発生している。
主な被害は、果実・野菜等の食害、家屋侵入による生活被害である。
中でも、アライグマによる被害は、近年、増加傾向にあり、被害分布の拡大が懸念される。
【鳥類による被害】
被害は、市内全域で1年を通して発生している。
主な被害は、果実、豆類、野菜、作物の種子等の食害である。
(3)被害の軽減目標
指標
現状値(平成24年度)
目標値(平成28年度)
ニホンザル
3,327千円
6.3ha
2,328千円
4.4ha
ニホンジカ
264千円
0.8ha
184千円
0.5ha
イノシシ
6,655千円
12.5ha
4,658千円
8.7ha
0千円
0ha
キ
ョ ン
-
ハクビシン
443千円
0.1ha
310千円
0ha
アライグマ
34千円
0.0ha
23千円
0ha
0千円
0ha
タ
ヌ キ
-
鳥
類
15千円
0.0ha
10千円
0ha
15千円
0.0ha
10千円
0ha
10,754千円
20.0ha
7,523千円
13.6ha
その他
合計被害金額
(4)従来講じてきた被害防止対策
従来講じてきた被害防止対策
課題
君津市野生猿鹿猪等被害対策協 ・従事者の高齢化及び担い手不足
捕 獲 等 議会及び君津猟友会に委託し、年間 ・被害地域の拡大
に 関 す を通して銃器及びわなによる駆除 ・わな慣れによる捕獲効率の低下
る取組
を行っている。
・捕獲個体の処理方法の検討
・捕獲実施に係る安全性の確保
防 護 柵
君津市農業協同組合が事業主体 ・被害地域が拡大したことによる設置
の 設 置 となり、県・市が補助し設置事業を 要望の増加
等 に 関 おこなっている。
・電気防護柵の適正な維持管理
す る 取
・事業実施にかかる時間の短縮
組
24年度事業終了時点で総延長
約153㎞となった。
(5)今後の取組方針
被害分布が拡大する一方で、捕獲等被害対策の担い手不足の問題が発生している
状況を鑑み、従来講じてきた有害鳥獣捕獲・防護柵の設置等の取組みに加え、被害
対策の実施体制の整備と対策方法の見直しを行う。具体的な内容は下記に示す。
① 捕獲の担い手の育成
狩猟免許取得の助成や捕獲補助者に対する講習の実施等により、捕獲の担い
手の育成に努める。
② 情報提供
被害対策に関する知識や技術を取得できる機会を増やし、被害農家自身によ
る自己防衛対策の推進を図る。
③ 環境整備対策の推進
防護柵の設置、捕獲とあわせて、緩衝帯の設置や放置果樹の撤去などの環境
整備対策を推進する。
④ 集落単位での対策の推進
広範囲を対象とした対策を推進することで、対策の効率化を目指す。
3.対象鳥獣の捕獲等に関する事項
(1)対象鳥獣の捕獲体制
対象鳥獣の捕獲は、君津市、君津猟友会、君津市野生猿鹿猪等被害対策協議会で
協力して実施する。
【総括、計画策定】
君津市
【捕獲の実施】
銃器およびわなによる捕獲:君津猟友会
わ な に よ る 捕 獲:君津市野生猿鹿猪等被害対策協議会
【捕獲支援および捕獲依頼の受付】
君津市および君津市野生猿鹿猪等被害対策協議会
【安全対策】
君津市、君津猟友会、君津市野生猿鹿猪等被害対策協議会
(2)その他捕獲に関する取組
年度
対象鳥獣
取組内容
ニホンザル、ニホン
ジカ、イノシシ、キ 君津市野生猿鹿猪等被害対策協議会および君津
26年度
ョン、ハクビシン、猟友会と連携し、担い手の確保に努めると共に
タヌキアライグマ、、捕獲機材の整備を進めていく。
鳥類
ニホンザル、ニホン
ジカ、イノシシ、キ 君津市野生猿鹿猪等被害対策協議会および君津
27年度
ョン、ハクビシン、猟友会と連携し、担い手の確保に努めると共に
タヌキアライグマ、、捕獲機材の整備を進めていく。
鳥類
ニホンザル、ニホン
ジカ、イノシシ、キ 君津市野生猿鹿猪等被害対策協議会および君津
28年度
ョン、ハクビシン、猟友会と連携し、担い手の確保に努めると共に
タヌキアライグマ、、捕獲機材の整備を進めていく。
鳥類
(3)対象鳥獣の捕獲計画
捕獲計画数等の設定の考え方
近年の捕獲頭数及び県の調査による推定頭数を参考にし、千葉県特定鳥獣保護管
理計画に基づき設定する。
対象鳥獣
捕獲計画数等
26年度
27年度
28年度
ニホンザル
150
150
150
ニホンジカ
650
650
650
2,500
2,500
2,500
キョン
50
50
50
ハクビシン
200
200
200
イノシシ
タヌキ
200
200
200
アライグマ
200
200
200
ハシブトガラス
200
200
200
ハシボゾガラス
200
200
200
カルガモ
150
150
150
スズメ
200
200
200
ドバト
200
200
200
カワウ
100
100
100
捕獲等の取組内容
【ニホンザル、ニホンジカ、イノシシ、キョン】
年間を通して市街地を除く市全域で、銃器及びわなによる捕獲を随時行う。
ただし、サルについては、基本的にコアエリア内ではニホンザルの保護地
域として捕獲は行わないものとする。
【ハクビシン、タヌキ、アライグマ】
年間を通して市街地を除く市全域で、小型檻による捕獲をおこなう。
【鳥類】
被害発生時期に合わせて、銃器による捕獲を実施する。
【その他】
・捕獲の担い手の育成(狩猟免許取得促進、捕獲補助者の育成等)
・捕獲効率の改良に係る検討(誘引餌、仕掛けの改良等)
・安全対策(捕獲従事者を対象とした講習会の実施等)
(4)許可権限委譲事項
対象地域
対象鳥獣
-
-
4.防護柵の設置その他の対象鳥獣の捕獲以外の被害防止施策に関する事項
(1)侵入防止柵の整備計画
対象鳥獣
整備内容
平成26年度
平成27年度
平成28年度
ニホンザル
電気防護柵の設置
電気防護柵の設置
電気防護柵の設置
ニホンジカ
43,000m
20,000m
20,000m
イノシシ
(2)その他被害防止に関する取組
年度
対象鳥獣
取組内容
ニホンザル、ニホンジ ・有害鳥獣対策に関する情報の収集及び提供
26年度
カ、イノシシ、ハクビ ・緩衝帯整備等の環境整備対策の推進
シン、タヌキ、アライ ・広域的な対策の推進
グマ、キョン
ニホンザル、ニホンジ ・有害鳥獣対策に関する情報の収集及び提供
27年度
カ、イノシシ、ハクビ ・緩衝帯整備等の環境整備対策の推進
シン、タヌキ、アライ ・広域的な対策の推進
グマ、キョン
ニホンザル、ニホンジ ・有害鳥獣対策に関する情報の収集及び提供
28年度
カ、イノシシ、ハクビ ・緩衝帯整備等の環境整備対策の推進
シン、タヌキ、アライ ・広域的な対策の推進
グマ、キョン
5.対象鳥獣による住民の生命、身体又は財産に係る被害が生じ、又は生じるおそれがある場合の
対処に関する事項
(1)関係機関等の役割
関係機関等の名称
役割
千葉県
情報収集
対策の推進
千葉県警察
個人の生命、身体及び財産の保護
情報収集
君津市
情報収集
対策の推進
君津猟友会
有害鳥獣捕獲の実施
情報収集
対策の推進
君津市野生猿鹿猪等被害対策協議会
有害鳥獣捕獲の実施
情報収集
対策の推進
(2)緊急時の連絡体制
6.被害防止施策の実施体制に関する事項
(1)被害防止対策協議会に関する事項
被害防止対策協議会の名称
君津市野生猿鹿猪等被害対策協議会
構成機関の名称
役割
被害防止計画の策定
君津市
情報収集
対策の推進
君津市農業協同組合
ぼうそう農業共済組合
被害状況調査
事務局
被害状況調査
情報提供
千葉県森林組合君津支所
情報提供
君津市観光協会
情報提供
君津猟友会
有害鳥獣捕獲の実施
有害動物の被害をなくす会
有害鳥獣捕獲の実施
有害獣対策指導員
鳥獣保護員
被害状況調査
電気防護柵の管理指導
捕獲時の隊員に対する指導
鳥獣保護区等の管理
(2)関係機関に関する事項
関係機関の名称
役割
千葉県野生鳥獣対策本部
情報提供
千葉県君津地域振興事務所
捕獲許可
東京大学大学院農学生命科学研究 情報提供
科附属演習林千葉演習林
捕獲協力
(3)鳥獣被害対策実施隊に関する事項
(4)その他被害防止施策の実施体制に関する事項
7.捕獲等をした対象鳥獣の処理に関する事項
捕獲した鳥獣は、埋設・焼却・自家消費・食肉利用のいずれかの方法により処理
を行う。
8.その他被害防止施策の実施に関し必要な事項
本計画に記載のない鳥獣による被害が発生した場合および被害対策目標・方法等に
重要な変更が生じた場合は、その都度関係機関と協議して計画を見直し、効果的な
対策の実施に努めることとする。