現 在 ま で の 主 な経 過 (1)設 ◇ 立 滋 賀 県造 林公 社 は、 琵 琶湖 周辺 の 上流 水 源地 域 の森 林の 持 つ水源 かん 養機能 を高 め 、 森林 資源 を 造成 し 、あ わせ て 農山 村 経済 の 基盤 の確 立 およ び 民生 の安 定、 社 会福 祉 の向 上に 寄 与す る こと を目 的 に滋 賀 県お よ び県 内市 町 村等 28団体 の参 加 を得 て 、昭 和40年 4 月に 設立 さ れま し た。 そ の後 、設 立 趣旨 に 賛同 した 大阪 府 、 大阪 市、 兵 庫県 、 神戸 市、 尼 崎市 、 西宮 市 、伊 丹市 お よび 阪 神水 道企 業団が 社員 として 参画さ れま した。 当初 、昭 和 40年か らの 10年 間で 10,000haの 造林 を目標 とし 、1億 3千万 トンの保 水機 能の 確 保、 400万 ㎥の 木 材生 産 、森 林所 有 者に 対 する 137億 円 の分 収金 を見 込 み 、 あ わ せ て 延 べ 260万 人 の 雇 用 収 入 に よ り 山 村 経 済 の 振 興 に 寄 与 す る と と もに 、 一 般民 有林 に 対し て 造林 と森 林 経営 意 欲を 高 める こと を 目指 し てい まし た。 ◇ び わ 湖造 林公 社 は、 国 や滋 賀県 お よび 琵 琶湖 下 流の 地方 自 治体と で合 意され た琵 琶 湖 総合 開発 計 画に お ける 造林 事 業の 担 い手 と して 、滋 賀 県造 林 公社 の事 業を 引き 継 ぎ、 12,500haの 拡 大造 林 を目 標に 昭 和49年 3月 に 設立 さ れま した。 当 初 、 12,500haの 造 林 に よ っ て 1億 6千 万 トンの 保 水 機 能 の 確 保 、 460万 ㎥ の 木 材 生 産 、 森 林 所 有 者 に 対 す る 258億 円 の 分 収 金 を 見 込 む な ど 滋 賀 県 造 林 公 社 と 同様の 波及 効果が 期待さ れま した。 (2)事業経過 ◇ 両 公 社は 、国 の 指導 を 受け 、採 算 性の 低 い奥 地 や僻 地で の 造林を 主と して行 って き ま した 。植 栽 の後 の 保育 ・管 理 の過 程 にお い ては 、下 刈 りや 根 踏み 、木 起し 、 除 伐、 間伐 、 枝打 ち 等の 施業 を 事業 地 ごと に 周期 的に 実 施し て きま した が、 事 業 地は 山間 奥 地が 多 いと いっ た こと も あり 、 雪害 等が 多 く発 生 し、 特に 木起 こ し 等に 多額 の 経費 を 要す るこ と とな り まし た 。い ずれ の 作業 も 人の 労力 に頼 る も ので ある た め、 県 外か らの 労 働力 を 導入 し たこ とに よ り、 労 務費 を中 心に事 業費 が増高 するこ とと なりま した 。 な お 、近 年 では クマ 、 シカ 等 の獣 害が 多 発し 、 その 防除 対 策の 費 用も 多額と なって いま す。 事 業量 の(面 積) の推移 (千ha) 30 25 20 木起・根踏 枝打 15 除伐・間伐 管理面積 10 下刈・つる切・施肥 病害虫獣防除 5 補植・改植 新植 0 昭40 45 50 55 60 平2 7 12 17 (年度) ※事業量は2公社の事業費合計額 事 業 費 の 推 移 (百万円) 3,000 2,500 枝打 2,000 木起・根踏 除伐・間伐 1,500 下刈・つる切・施肥 1,000 補植・改植 病害虫獣防除 500 新植 0 昭40 45 50 55 60 平2 7 12 17 (年度) ※事業費は2公社の事業費合計額 1 ha当たりの事 業単 価(計 画と実績 )と労 務単価 の推 移 (千円/日) 1,200 12 1,000 10 8 800 事業単価(実績) 600 6 労務単価 1ha当たりの事業単価 (千円/ha) 労務単価(実績) 4 400 事業単価(びわ湖公社設立構想) 2 200 事業単価(滋賀県公社設立構想(S41.12)) - 0 昭40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 62 平元 (年度) (3)木材需要、木材価格の推移 ◇ 滋 賀 県造 林公 社 が設 立 され た当 時 は、 昭 和30年 頃か ら の高 度経済 成長 に伴い 木材 需 要が 増 大す る一 方 、木 材 供給 が不 足 して い たと ころ で あり 、 長期 的に国 内の 森 林資 源 の供 給力 を 高め る 必要 があ る とさ れ てい まし た 。こ の よう な中、 昭和 33年に 分 収造 林 特別 措 置法 が制 定 され 、 分収 造林 方 式に よ る拡 大造 林が各 県にお いて 設立さ れた林 業公 社によ り積 極的に 推進 されま した 。 ◇ 一 方 、木 材需 要 に応 える ため昭 和36年 に丸 太材の 輸入 が自由 化さ れ、昭 和39 年に は 木材 製 品全 品目 の 輸入 も 自由 化さ れ まし た 。こ うし た 中で 、 国産 材(用 材) の 生産 量 は昭 和42年 を ピー クと し て徐 々 に減 少し 、 その 後 の木 材供 給量の 増加は 輸入 材が中 心とな りま した。 ① 木材需 要の 推移 全国の木材需要量(用材・薪炭材)の推移 (百万m3) 輸出 その他 合板 パルプ・チップ 製材 薪炭材 140 120 100 80 60 40 20 薪炭材の平成21年度実績は、調査中につき未公表 0 昭30 36 42 48 54 60 3 9 15 21 ※林野庁「森林・林業統計要覧」データより ②木材 供給 (用材 )内訳 と輸 入割合 の推 移 木材供給量(用材)に占める輸入材の割合の推移 (百万m3) (%) 90.0 140 H12 81.8% 120 丸 太 木 材 100 材 輸 入 製 品 全 品 80 自 由 化 80.0 70.0 H20 72.2% 60.0 目 輸 入 50.0 自 由 化 60 輸入材 国産材 輸入材の占める割合 40.0 30.0 40 20.0 20 10.0 - 0 昭30 36 42 48 54 60 3 9 15 21 ※林野庁「森林・林業統計要覧」データより 昭 和 26年 ( 1951年 ) 丸 太 関 税 撤 廃 昭 和 36年 ( 1961年 ) 丸 太 材 の 輸 入 自 由 化 昭 和 39年 ( 1964年 ) 木 材 製 品 全 品 目 の 輸 入 自 由 化 ◇ 国産 材 に比 べ て低 価格 な 輸入 材 が増 加 した こと と あわ せ 、木 材需 要の 質的な 変化 等 もあ り 、造 林公 社 の主 要樹 種であ るス ギやヒ ノキ の木材 価格 は、昭 和55 年をピ ーク として 、その 後下 落の一 途を 辿って きま した。 ③ 木材価 格の 推移 (千円/m3) 山元立木価格(全国平均)の推移 50 丸 太 材 輸 入 自 由 化 45 40 35 30 25 び わ 湖 造 林 公 社 設 立 滋 賀 県 造 林 公 社 設 立 S55 42,947円 スギ ヒノキ H22 8,128円 S55 22,707円 20 15 10 5 H22 2,654円 0 昭25 30 35 40 45 50 55 60 2 7 12 17 22 ※財団法人日本不動産研究所「山元立木価格調」より (4)債務の増加と特定調停の申立 ◇ 両公社は自己資金をほとんど持たず、このため事業に要する経費を基本的に旧農 林漁業金融公庫および社員(滋賀県および下流団体)からの借入金で賄ってきまし た 。 昭 和 60年 度 か ら 本 格 的 に よ う や く 造 林 補 助 金 を 導 入 し ま し た が 、 補 助 残 等 に つ いてその後も借入を行った結果、利息返済のための借入金も多額にのぼりました。 ◇ 国の指導を受けて採算性の低い奥地での造林を行い、労務を県外に頼るといった ことにより事業費が大幅に増加するとともに、木材価格の大幅な下落により予定し ていた間伐収益は見込めず、借入金を返済するために更に借入を行ったことなどに より債務が増加しました。このため、両公社は、職員数の削減や事務所の統廃合な ど経営の改善に取り組み、滋賀県から貸付金の無利子化や利息の凍結などを受けて き ま し た が 、 抜 本 的 な 解 決 に 至 ら ず 、 両 公 社 の 債 務 残 高 は 平 成 22年 3月 現 在 で 約 1,1 26億 円に の ぼり ま した 。 ◇ こうしたことから、債務の減免に向けて滋賀県造林公社については、下流社員等 との協議を進めましたが、合意には至りませんでした。また、両公社は、旧農林漁 業金融公庫に対しても、債務の減免について協議を行いましたが合意を得られず、 償 還 を延 滞 した こ とか ら平 成 19年 11月に 全 額繰 上 償還 請 求を 受 けま し た。 こ の た め 、 両 公 社 は 、 平 成 19年 11月 に 債 権 者 で あ る 旧 農 林 漁 業 金 融 公 庫 、 滋 賀 県 および下流社員を相手方として特定調停を申し立て、債務の減免を要請するに至っ た も ので す 。 (5)経営改善の取組 ◇ 特 定 調停 に至 る まで の 間、 造林 公 社と し て経 費 削減 に取 り 組む一 方、 収支計 画の見 直し や経営 計画の 策定 に取り 組ん できま した 。 ◇ 経 費 節減 に つい ては 、 事業 開 始以 降、 事 業資 金 を基 本的 に 借入 金 で賄 ってい まし た が、 補 助制 度の 充 実等 を 踏ま え、 そ れを 利 用し た場 合 の借 入 金利 負担の 増減 等 を比 較 のう え、 び わ湖 公 社に おい て 昭和 60年度 か ら、 滋 賀県 公社 におい て昭 和 61年 度 から 造 林補 助 金を 継続 的 に導 入 し、 その 後 、滋 賀 県か らの 借入金 も無 利 子と な りま した 。 また 、 昭和 55年以 降 新規 プロ パ ー職 員 の採 用を 停止す ると と もに 、 昭和 62年度 に は県 内に 4 箇所 あ った 出張 所 を2 支 所に 統合 するな どの取 組み を行っ てきま した 。 両 公社 の職 員 およ び 事 務所 数 等 の推 移 職員数 (人) 年 度 県 派遣 ◇ プロ パー 嘱託 職員 事務所 ・支所 数(本 社を除 く) 昭和 40 48 54 55 60 62 平成 元 8 1965 1973 1979 1980 1985 1987 1989 1996 12 34 45 45 46 44 42 35 7 4 3 4 6 5 5 4 5 30 42 41 40 39 36 31 1 3 0 3 4 4 4 2 2 2 10 11 1998 1999 35 33 3 3 28 27 4 3 1 1 12 2000 34 3 27 4 1 15 2003 32 3 25 4 0 19 23 2007 2011 25 23 4 6 18 10 3 7 0 0 その他の主な経費削減の 取組等 (滋賀県公社設立) (びわ湖公社設立) プロパー職員の新規採用中止 造林補助金導入 4事務所を2支所に統合 森林共済保険加入の取り 止め 2支所を1支所に統合 県 からびわ湖公社への貸付金を無利 子化 県 から滋賀県公社への貸付金を無利 子化 事務所・支所を閉鎖し本社に一本化 県に準じて職員給与のカットを実 施 収 支 計画 の見 直 しお よ び経 営計 画 の策 定 に関 し ては 、昭 和 62年に 、滋 賀県造 林公 社 にお い て、 下流 社 員か ら 貸付 金の 貸 し付 け に当 たり 、 その 収 支見 込みを 提出 す るよ う 要請 があ っ たこ と から 、収 支 計画 の 見直 しを 行 い、 び わ湖 公社に ついて も同 様に見 直しを 行い ました 。 ◇ ま た 、 滋 賀 県 造 林 公 社 は 、 旧 農 林 漁 業 金 融 公 庫 か ら の 借 入 金 が 当 初 昭 和 57 年度まで、下流社員からの借入が平成8年度までとなっていたことから、資 金計画を見直し、資金を調達することが必要となったため、平成7年に新た な 経 営 計 画 を 策 定 し ま し た 。 こ の 経 営 計 画 に お い て は 、 施 業 を 短 伐 期 ( 40年 生 伐 期 ) か ら 長 伐 期 ( 80年 生 伐 期 ) ま で を 組 み 合 わ せ た も の と し 、 分 収 造 林 契約を延長するとともに、伐採方法は皆伐から群状小面積皆伐に変更する等 を内容としていました。びわ湖造林公社においても、滋賀県造林公社の経営 計画を踏まえて、ほぼ同様の考え方により、平成8年に経営の指針を策定し ま した 。 ◇ 経 営 計画 等 に基 づき 、 長伐 期 化に 伴う 分 収造 林 契約 の延 長 のた め 、土 地所有 者 の 方々 と の契 約 変更 に取 り 組み 、 また 、長 伐 期化 に あわ せ資 金 借換 え のため の 施 業転 換 資金 を 導入 した ほ か、 経 費削 減と 作 業の 合 理化 のた め 、保 育 基準の 見直し 等を 行いま した。 滋 賀県 造 林公 社 長期 経営 計 画等 の 概要 経 営 期 間 経 営 最 終 年 度 植 栽 期 間 (長期収支見通し) 設立構想 ( 昭 和 40.3) 設立構想 ( 昭 和 41.12) 54年 間 平 成 30年 度 15年 間 49年 間 平 成 26年 度 10年 間 昭 和 62年 収支見通し 平成7年 経営計画 ( 平 成 7 .12) 52年 間 79年 間 平 成 28年 度 平 成 55年 度 8年間(実績) ( 単 位 : 百 万 円) 借 入 金 6,082 5,827 30,579 31,231 県負担金等 4,675 収 補 助 金 526 2,827 入 伐 採 収 入 34,260 34,260 72,958 137,558 そ の 他 64 8,869 18,145 計 40,342 40,151 112,931 194,437 事 業 費 3,916 3,617 13,488 19,480 管 理 費 1,072 1,312 4,276 12,682 支 分収交付金 13,704 13,704 29,395 64,987 出 償 還 金 14,258 13,094 64,005 91,211 そ の 他 1,386 計 32,949 31,727 111,165 189,745 収 支 差 7,393 8,424 1,766 4,692 ※ 平成7年経営計画の収支見通しについて、滋賀県からの借入金の一部には、負担金扱 いのもの(償還しなくてよいもの)が含まれており、また、償還については元金返済 を優先することとされているが、双方とも償還することを見込んでいた。 ※ 昭 和 41年 12月 の 設 立 構 想 は 、 下 流 社 員 の 参 加 を 見 込 み 、 昭 和 41年 か ら の 計 画 に な っ て いる。 び わ湖 造 林公 社 長期 経営 計 画等 の 概 要 経 営 期 間 経 営 最 終 年 度 植 栽 期 間 (長期収支見通し) 設立構想 ( 昭 和 48.11) 昭 和 62年 収支見通し 平成8年 経営の指針 ( 平 成 8 .12) 48年 間 平 成 32年 度 9年 間 60年 間 平 成 44年 度 16年 間 96年 間 平 成 80年 度 17年 間 ( 実 績 ) (単位:百万円) 借 入 金 27,706 89,763 126,739 県負担金等 収 補 助 金 319 6,868 入 伐 採 収 入 64,500 186,987 152,041 そ の 他 43 46,637 20,014 計 92,249 323,706 305,661 事 業 費 12,957 38,674 48,184 管 理 費 4,128 11,230 24,833 支 分収交付金 25,800 74,822 62,400 出 償 還 金 48,546 194,193 157,307 そ の 他 55 12,937 計 91,431 318,974 305,661 収 支 差 817 4,732 0 ※平成8年経営の指針の収支見通しについて、滋賀県からの借入金の一部には、負担金 扱いのもの(償還しなくてもよいもの)が含まれており、償還については元金返済を 優先することとされており、一部は償還しない見込みとなっていた。また管理財団へ の償還金については、すでに償還済みのものを除き償還しない見込みとされていた。 (6)特定調停の成立 ◇ 平 成 19年 11月 に申 し立 て まし た 特定 調停 は 、約 3 年半 にお よぶ協 議の のち、 造林 公 社が 行 う事 業の 意 義を 踏 まえ 、そ の 事業 の 継続 を目 的 とし て 、調 停の相 手方で ある 各自治 体・団 体の 合意を 得て 平成23年3 月に成 立し ました 。 ◇ これ によ り 、滋 賀 県造 林公 社 は3 3 2. 7 億円 、び わ 湖造 林公社 は6 23. 3億 円 の債 務 免除 を受 け まし た 。こ の債 務 免除 額 は、 債務 額 全体 の 約8 3%に 相当す るも のでし た。 ※特定調停の詳細は、特定調停の概要をご覧ください。 (7)経営計画の策定 ◇ 特 定 調停 の過 程 にお い て、 平成 20年 9月 に 滋賀 県が 両 公社 の旧農 林漁 業金融 公庫 に 対す る 債務 を引 き 受け た こと に伴 い 、両 公 社の 経営 状 況が 滋 賀県 財政に も 大 き な 影 響 を 与 え る こ と と な り 、「 社 団 法 人 滋 賀 県 造 林 公 社 お よ び 財 団 法 人 びわ湖 造林 公社の 健全な 経営 の確保 のた めの県 の特 別な関 与に 関する 条例」 (平 成21年 滋賀 県 条例 第 29号 ) が平 成 21 年 3月 に制 定 され 、 同条 例に 基づ き経営 計画を 策定 するこ とが求 めら れまし た。 ◇ また、両公社の債務問題に関して、造林公社に係る国・滋賀県の政策、両公 社の運営方法、経営悪化に至った要因等について検証するため、滋賀県に設置 さ れた 「造 林 公社 問 題検 証委 員 会」 にお いて、 平21年9月 に検 証結果 が報告 さ れ、 全 国的 に進 め られ た 分収 造林・ 公庫 融資・ 林業 公社方 式に よる拡 大造林 と いう ビ ジネ スモ デ ルに 問 題が あった こと や、両 公社 が累積 債務 問題へ の対応 に あたって事業の見直し等を適切に行わなかったこと等の問題点が指摘されまし た。 ◇ 一 方 、滋 賀県 造 林公 社 にお いては 平成 27年度 、び わ湖造 林公 社にお いては 平 成 35年度 に は、 設 立年度 に植 栽した 造林 木が1 1齢 級(5 1年 生)と なるこ と から、それぞれ伐採を開始する予定であり、これまでの植林と保育という森林 資 源 の造 成 の段 階か ら 木材 生 産と販 売と いう森 林資 源の活 用の 段階に 移り、 経 営 期間の 後半 期に入 るこ とにな りま す。 ◇ また、地球環境問題の重要性の認識が高まる中で、琵琶湖・淀川の水源かん 養や低炭素社会づくり等に向けて、公社林の公益的機能はますます重要となっ て きてい ます 。 ◇ 両公社として、こうした経過や現状、今後の見通しを踏まえ、土地所有者の 方 々 をは じ め関 係者 の 理解 を 得なが ら、 不断の 経営 改善に より 健全な 経営の 確 保 に 取り 組 み、 引き 続き 公社 林の保 育管 理を適 切か つ効率 的に 行い、 伐採収 益 の 確保へ 結び つける 必要 があり ます 。 ◇ こ の ため 、平 成 22年6 月に 両 公社 に設 置した 造林 公社経 営計 画検討 委員会 に おける検討を受けて、両公社は、今後の経営方針である「長期経営計画」と、 そ の実行 計画 である 「中 期経営 改善 計画」 を策定 しま した。 ※経営計画の詳細は、長期経営計画・中期経営改善計画についてをご覧ください。
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