平成 25 年度「FD としての授業の相互参観推進」点検評価 大学教育研究開発センター 教育活動を活発にしていくためには、FD 活動が活性化されなければならない。 平成 20 年 4 月より「学士課程レベルでの FD が義務化」(平成 19 年 7 月の改正に よる)された。ここでいう義務化とは、設置基準にある「授業の内容及び方法の改善」 を指す。文部科学省は、個別の教員ではなく、大学組織全体として取り組む必要があ ること、また、単に講演会を開く等の取り組みでは不十分であることなどを説明して いる。 本学ではこれまで、授業評価アンケートの実施や外部講師による研修会などを行っ てきたが、今年度第 2 学期より「相互研修型の公開授業」を導入し、さらなる FD の推 進、教育の質の向上を目指し、大学教育研究開発センターが中心となり、教務課と連携 して全学的な活動として取り組んできた。 1.教員の能力開発 学生からの授業評価を受けて各教員が授業を工夫していくことは勿論であるが、より 良い授業にするために、今年度の目標の一つとしてあげたのが、既述の「相互研修型の 公開授業」である。授業参観したい教員(非常勤講師も含む)が相手の教員と話し合い の上で参観し、終了後は感想や考えについて相手の教員と参観後ミーティングを開き、 それを FD シートに記入し、FD 報告集を作成した。 今年度第 2 学期からの初めての試みで、60 名の教員(82.3%)が延べ 61 科目の授業 参観を実施し、参観後ミーティングの実施率も 91.4%と高かった。参加した教員の 100%が授業改善に役立ったとしており、どの教員にとっても有意義であった。また、 非常勤講師科目 7 科目においても授業参観が実施されたことは評価すべきことである。 次年度はさらに多くの教員が関われるよう促していきたいと考えている。 2.今後の課題 本年度は 7 科目の非常勤講師授業科目の授業参観も行われたが、教務課において非常 勤講師への相互授業参観依頼様式などが作成されなかったので、今後、教務課において 非常勤講師へ依頼する事務様式を統一しスムーズに依頼が行えるように改善する必要 があると考える。 また、次年度からは、これらの取り組みに加え「学内一般公開型授業相互参観」の導 入や、外部の FD 研修会などにも積極的に参加して研鑽を積むべきである。 (資料1) 平成 25 年度第 2 学期 FD「相互研修型の公開授業」実施状況報告表 学科名 相互参観実施回数 (FD シート枚数、のべ) 全学科 総合福祉 食健康栄養 子ども発達 心理 70 回 14 回 23 回 18 回 15 回 61 科目 12 科目 18 科目 16 科目 15 科目 60 名/73 名 13 名/14 名 19 名/23 名 16 名/20 名 12 名/16 名 82.3% 92.9% 82.6% 80.0% 75.0% 16 回 6回 2回 4回 4回 7回 1回 6回 0回 0回 64 回/70 回 14 回/14 回 17 回/23 回 18 回/18 回 15 回/15 回 91.4% 100% 73.9% 100% 100% 70 名/70 名 14 名/14 名 23 名/23 名 18 名/18 名 15 名/15 名 100% 100% 100% 100% 100% 相互参観を実施した科目数 (同一科目に対し複数の FD シートがある場合は、科目数と しては 1 と数える) 相互参観を実施した教員数 (FD シート枚数) 他学科科目を参観した回数 (FD シート枚数、のべ) 非常勤講師科目を参観した回数 (FD シート枚数、のべ) 参観後ミーティングを実施した回数 (FD シート枚数、のべ) 授業改善に役立ったか等の回答 数(FD シート枚数、のべ)
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