ADフレンズのAD交渉における「6つの目標」及び交渉項目例 1. AD措置の行き過ぎた影響の軽減 (例:レッサーデューティーの義務化) - AD措置は必要以上に高い税率で課されてはならない。 - EU、インド、ADフレンズは、レッサーデューティ(ADの税率を必要最低限に)の義務化を主張。 2. AD措置が“恒久化”することの防止 (例:サンセットの規律強化、レビューの規律強 化、ゼロイングの禁止) - ウルグアイラウンド交渉の結果、5年ごとの「サンセットレビュー」が義務化。 しかし、国内産業 が措置の継続を支持する限り、サンセットレビューにより終了することはほとんどない。 3. 適正手続の強化及び透明性の確保 (例:調査当局による適正な情報提供等) - 透明性は、公正かつ客観的な決定を行うために重要。 4. 調査当局及び対象企業のコスト削減 (例:「関連者」の定義の明確化) - AD調査への対応は、コストがかかり、特に途上国、中小企業には深刻な問題。 5. 不当な調査の早い段階での防止 (例:輸入量が小さい国に対するAD調査の制限) - AD措置の濫用が行われると、調査の開始自体により正当な貿易が止まってしまう。 6.ダンピング及び損害に係る実質的な規律の強化及び明確化 (例:損害及び因果関係 についての基準の規律強化・明確化) - 明確なルールなしでは、予見可能性が確保されない。
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