東北福祉大学 学部学科・大学院研究科 FD 報告書 1.学部学科・大学院研究科 健康科学部・医療経営管理学科 2.実施年月日 平成 26 年 9 月 17 日(水) 3.担当 関田 康慶 先生 4.テーマ 教員からみた大学生の不登校リスク要因について 5.概要 関田先生から、教員が活用可能な不登校学生のアセスメントについて情報提供を頂いた。 大学における不登校学生数に関する実態調査によると、約 1%の割合で存在することが報告され ており、結果的に留年や退学につながる例が多い。したがって、カウンセラー等の専門的教育を 受けた教職員のみならず、学生と接する機会の多い一般教員も、不登校に陥りやすい学生を早期 に発見し、積極的な支援をすることが求められている。 紹介された研究では、不登校を「必修科目に 1 か月以上欠席している状況」と定義し、教員か らみた大学生の不登校リスク要因を同定した(健康状態については専門的知識を要することから 要因に含めていない)。因子分析の結果、 「他者との交流」 (他人が話しているところに気軽に参加 できる、など 8 項目)、 「学業成績および授業態度」 (同学年の他学生と比べて修得単位数が少ない、 など 5 項目)、 「(教員から見た)本人の見た目」 (服装や髪形が急に変化した、など 3 項目)、経済 的問題(親から経済的援助を十分受けていない様子、など 3 項目)が抽出された。 上記の 19 項目を念頭に置き、授業やゼミでの学生の様子を観察することや、ユニパによる成績 や出席状況を随時確認することが、不登校学生の早期発見に重要であり、一般教員にも対応可能 であろう。そして、不登校の恐れのある学生に対しては、早い時点での連絡や、面談の実施など の積極的な支援が望まれる。 1
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