物理数学1演習(スタンダード・コース)

物理数学1 演習 (スタンダード・コース) No.6
R
1. 積分 z¯ dz を次の2つの積分路について求めよ。
(1) 0 から 1 + i に至る線分 C1
(2) 放物線 y = x2 に沿って 0 から 1 + i に至る経路 C2
(3) 0 から 1、1 から 1 + i に至る 2 線分からなる経路 C3
2. 積分
R
z 2 dz を問題 1 と同じ3つの積分路について求めよ。
3. 原点を中心に座標軸に平行に置かれた一辺の長さ 2 の正方形を反時計回りに一周する
積分路 C に対して以下の積分の値を求めよ。(実際に積分を実行して求めること。)
Z
C
1
dz
z
4. f (z) を z0 を中心とする円周 |z − z0 | = R 上で連続な関数とする。この円周のパラメ
ター表示は C : z(t) = z0 + R eiθ (0 ≤ θ ≤ 2π) で与えられる。このとき円周上の積分
H
C f (z) dz は次のように書ける。
I
C
f (z) dz = i R
Z 2π
0
f (z0 + Reiθ ) eiθ dθ
これを利用して以下の等式が成り立つことを証明せよ。
I
(1)
C
1
dz = 2πi
z − z0
5. 複素積分(線積分)
R
C
I
(2)
1
dz = 0
(z − z0 )n
C
(n は 1 以外の整数)
f (z) dz に対して次の不等式が成り立つことを示せ。
¯Z
¯
¯
¯
C
¯
¯
f (z) dz ¯¯ ≤ M · L
ただし M は曲線 C 上での |f (z)| の最大値であり、L は曲線 C 上の長さとする。
(この不
等式を M L 不等式と呼ぶこともある。)
6. 前問の M L 不等式を用いて積分
Z
f (z)
dz
z2
CR
の上限を評価せよ。ただし CR は半径 R の円 |z| = R を表し、f (z) は全ての z に対して
有界で |f (z)| < M を満たすものとする。このとき次の極限について何が言えるか。
Z
lim
R→∞
CR
f (z)
dz
z2