構造特性係数Dsについて

構造特性係数Dsについて
大地震時において、 建物が倒壊し ないこと を目的
と し たと き、 部材が降伏し ていてもいなく ても、
耐力
破壊さ れなければいいと いう こと になり ます。
Pc
降伏耐力aの部材①と 、 降伏耐力cの部材②を比較
c
し たと き、 弾性応答のと きの面積0cδcと 、 弾塑
性応答のと きの面積0abδbが等し ければ、 部材①
部材①
面積0cδc
Pa
と 部材②は同等の地震エネルギー吸収能力がある
と 考えること ができます。
b
a
部材②
面積0abδb
ここで、面積0cδc=面積0abδb より
Pcx δc/2=Pa( δb-δa/2)
0
δa
δc
δb
変形
と なり ます。 ここで、
Pa/Pc=Ds δb/δa=μ と 置けば、
Ds=1/√2μ-1
と なり ます。
部材がμまでの変形能力があれば、 基準せん断力
「 補足」
粘り 強い部材ほどDsは小さ く なって、 もろい部材
係数を1. 0で弾性設計し た部材のDs倍( Dsは1. 0よ
り も小さ い値) あればいいこと を表し ています。
ほどDsは大きく なり ます。
これは、 粘り 強い部材だと 、 降伏点を過ぎてから
これにより 、 二次設計のと きも弾性域=降伏耐力
も最大耐力に達するまでの余力があるので、
で計算し なく ても、 いいこと になり ます。
一次設計C0=0. 2 二次設計C0=1. 0 に対し て
0. 2をもう 少し 大きく 見て計算し ても大丈夫ですよ
と 言っていること になり ます。
もろい部材だと 、 降伏点を過ぎてから余力があまり
ないので、 0. 2に近い数値で見ておかないと 危険だ
と 言っていること になり ます。
C0=標準せん断力係数