DMI (Directional Movement Index)

各種指標の見方
DMI
(Directional Movement Index)
RSI、パラボリックと同じく、J.W.ワイルダー氏が考案した、相場の方向性
を見るための指標です。
相場の上昇と下降をそれぞれ指数化し、トレンドの強弱を計算し、これをグラフ化
したものです。
プラスの方向性指数(上昇力を表す)+DIとマイナス方向性指数(下降力を表す)
-DIを用いて判断します。
■作成方法
+DI、-DI を算出するためには、まず上昇幅 (+DM) と下降幅 (-DM)、実質的な変動幅 (TR)
をそれぞれ計算する必要があります。
+DM =当日の高値-前日の高値
-DM =前日の安値-本日の安値
ただし、以下の①~④の条件が加えられています。
(※ローソク足の陽線、陰線は結果に関係ありません。)
① +DM > -DM の場合、+DM =当日の高値-前日の高値、-DM =0
《前日》
《当日》
+DM
-DM
各種指標の見方
② +DM < -DM の場合、+DM =0、-DM =前日の安値-当日の安値
《前日》
《当日》
+DM
-DM
③ +DM = -DM の場合、+DM =0、-DM =0
《前日》
高値
《当日》
高値
安値
安値
④ +DM <0、-DM <0の場合、+DM =0、-DM =0
《前日》
高値
《当日》
+DM
高値
安値
安値
TR は、以下の3つのうちの最大値となります。
当日の高値-当日の安値
当日の高値-前日の終値
前日の終値-当日の安値
-DM
各種指標の見方
n日間の +DM の合計
+DI = ×100
n日間の TR の合計
n日間の -DM の合計
-DI = ×100
n日間の TR の合計
■使用日数
日足:14日
■見方
+ D I の数値が - D I の数値よりも大きい時は、プラス方向への動きが大きいことを示
し(すなわち上昇トレンドである状態)、逆に -DI の数値が +DI の数値より大きい時
は、マイナス方向への動きが大きいことを示します。
+DI が -DI を上抜いた時が買いサイン、+DI が -DI を下抜いた時が売りサイン。
また、極端な数値を取った場合を売買サインとすることもあります。
+DI
売
買
買
-DI