■ ポリカーボネート製品 取扱い上の注意事項 ・ 熱膨張に対する注意点 波板・折板は熱膨張・収縮がありますので、やや大きめの穴(波板はボルトの径+1∼2mm、折板はボルトの径+3∼4mm)を開けて下さい。 無理な施工は歪みを与え、施工後の波打が発生してしまいますので、十分な注意が必要です。 ・ 耐薬品性 ポリカーボネート製品は、 オイル・有機溶剤・農薬等の薬品に影響を受けやすく、白化・クラック・割れを起こすことがありますので十分に注意してください。 ・ ポリカーボネート製品の耐薬品性 現 象 該当する薬品類 クラック・クレージングを ・ ガソリン、各種シンナー類、四塩化炭素、 メチルエチルケトン、アセトン、キシレン、ベンゼン、 起こすもの ジオキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、 トリクロロエチレン、二硫化炭素、 クレゾール、テレピン油 (物性を劣化させるもの) ・ クロロホルム、ホルマリン ・ アンモニア、苛性ソーダ、苛性カリ、石灰 白化・黄変等変色するもの ・ 硝酸、過酸化水素、塩素、 メチレンクロライド、エチレンクロライド、 トルエン ※その他の薬品についても十分な調査の上、使用して下さい。 ・ 鉄骨等の塗料には油性のペイントやシンナーの使用を避け、必ず水性ペイントを使用して下さい。 ・ 油剤、乳剤等の農薬散布時には、ポリカーボネート製品に直接かからないように散布して下さい。 ・ 防腐剤(クレオソート油等)を塗布した木材には、使用しないで下さい。 ・ シーリング剤に関する注意点 施工時の取り付け、隙間、納め部分の処理には以下のものを使用して下さい。 シーリング剤はアルコールタイプのシーリング剤を使用して下さい。 製品名 製造メーカー名 シリコーンシーラント 8051N セメダイン(株) トスシール380 アルコール モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社 シーラント72 アルコール 信越化学工業(株) SE960 アルコール 東レダウコーニング(株) ※他の銘柄のシーリング剤を使用されますと、密着性、耐食性に問題が生じ、短期間でクラック (割れ)や雨漏りが発生しますので、 ご注意下さい。 板金テープは、 日東電工:エプトシーラーNo.686をご使用下さい。 ・ 部材に関する注意点(ポリカーボネート折板) タイトフレームのナット、ルーフボルトそれぞれに使用されているパッキンは、 フェルト地に石油分留残のピッチが含浸されています。 しかし、 このパッキンはあくまでも金属折板用ですのでポリカーボネートを腐食する可能性のある溶剤を含む場合があります。 また、 日数がたちますと硬化し、ポリカーボネート折板の熱収縮に追従しにくくなり雨漏りの原因となる恐れがあります。 そのため、 この石油成分が含浸されたパッキンではなく、EPDMゴムによるパッキンをご用意下さい。 EPDMゴムのパッキンは耐候性(耐オゾン性) 、耐寒性に優れ長期にわたって当初の性能と変わらずご使用頂けます。 ※タイトフレームのナット、ルーフボルトのパッキンに変わりEPDMゴムのパッキンを使用して下さい。 ・ 施工方法と注意点(ポリカーボネート折板) ①タイトフレームに並べる前に裏面の保護フィルム(内側)を取り除きます。 ②タイトフレームの取付け位置から少しずらして並べ、ボルト径より3∼4mm大きめの穴をよく切れるドリルで開けて下さい。 (タイトフレームに合せて穴あけをすると作業は確実です。) ※並べる際には、 折板の左右を確認して下さい。 重ねの上になる方にはシールで表示があります。 タイトフレ−ムの取付けボルトとポリカ折板をあわせパイプによる強引な穴あけは、 おやめ下さい。 ※残留応力によるヒビ割れの原因となります。 ※穴あけ位置がズレた場合には、板に歪みが残ります。 ・ 保管方法(ポリカーボネート折板) 保管は、施工する向きと逆さまにして、鉄折板を元に作成した型枠の上に置いてください。 ※保管時の積み重ねは50枚までとして下さい。 ※直置きすると傷の原因になります。 (枕木を使用して下さい) ※施工する向きで保管すると、変形の原因になります。 ※直射日光を避け、風通しの良い屋内に保管して下さい。 (マスキングフィルムが劣化するため、剥がれにくくなります。) 波板・折板の上には乗らないでください。 危険 施工作業時、破損による転落の原因につながります。 保管時、荷崩れによる事故にご注意ください。 注意 たてたままの保管は、滑りやすく荷崩れの原因になります。 製品をカットした際は、 注意 端部で手を切らないようご注意ください。 燃えますので火に近付けないでください。 注意 また、一般家庭では燃やさないでください。
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