平成26年6月期 中小企業景気動向レポート

中小企業景気動向調査レポート
( 調査期間:平成26年6月2日~5日 )
(平成26年4~6月実績、平成26年7~9月予想)
平成26年6月発行
西尾信用金庫
企業支援部
回答企業数
製造業
サービス業
卸売業
建設業
小売業
不動産業
合計
122
25
35
49
39
24
294
卸売業
建設業
小売業
不動産業
<全体の景況>
当期業況判断D.I.
製造業
26/03
26/6見込
26/9予想
8.9
7.4
8.3
サービス業
-4.0
-40.0
-12.0
-5.7
-14.3
-11.4
26.5
8.2
4.1
15.4
-28.2
-23.1
0.0
-12.5
8.3
全体
9.2
-5.4
-0.7
当期売上額判断D.I.
製造業
26/03
26/6見込
26/9予想
23.3
23.3
14.2
サービス業
8.3
-36.0
4.2
卸売業
2.9
-20.0
20.0
建設業
38.8
-2.0
4.2
小売業
不動産業
23.1
-28.2
-7.7
9.5
4.2
-4.2
全体
21.2
0.3
7.9
当期収益判断D.I.
製造業
26/03
26/6見込
26/9予想
10.0
9.2
-2.5
サービス業
0.0
-48.0
8.3
当期業況判断D.I.は▲5.4(前期比
-14.6)、当期売上額判断D.I.は
0.3(同-20.9)、また当期収益判断
D.I.は▲6.5(同-14.8)と、全ての項
目で前期比二桁台のマイナスとな
る。業種別では、比較的海外需要
等が堅調な製造業がほぼ横ばいの
推移を示す一方、地域密着型であ
る製造業以外の業種の落込みが大
きく、消費税増税後の反動減の影
響等が景況感・業況を押し下げて
いるものと思われる。一方来期は反
動減の影響低下を見越し、全ての
項目で小幅ながら今期比プラスを
予想する。先行きに改善傾向が見
られる中、鍵を握る個人消費の動向
が注目される。
卸売業
-17.1
-25.7
20.0
建設業
22.4
-2.0
-10.2
小売業
不動産業
15.4
-28.2
-7.7
4.8
12.5
4.2
全体
8.3
-6.5
-0.3
主要判断D.I.の推移
D.I.
業況判断D.I.
売上額判断D.I.
収益判断D.I.
20.0
10.0
0.0
-10.0
-20.0
-30.0
-40.0
-50.0
-60.0
-70.0
時期
*判断D.I.は各質問事項で「増加」(上昇)したとする企業が全体に占める構成比と、「減少」(下降)したとする企業構成比を引いて求めている。
来期
予想
< 業種別 >
D.I.
製造業
製造業 主要判断D.I.の推移
20.0
0.0
-20.0
-40.0
-60.0
業況判断D.I.
売上額判断D.I.
収益判断D.I.
-80.0
来期
予想
時期
D.I.
40.0
26/03
8.9
23.3
10.0
26/6見込
7.4
23.3
9.2
8.3
26/9予想
14.2
-2.5
<製造業>
当期業況判断D.I.は7.4(前期比-
1.5)、当期売上額判断D.I.は23.3(同
±0)、また 当期収益判断D.I.は
9.2(同-0.8)と、前期比ほぼ横ばいの
推移を見込む。当期を全項目マイナ
ス域と予想していた26/03期(前回)調
査と比べ、実際の製造業者の景況感・
業況は底堅く推移しているものと思わ
れる。一方来期は、業況判断D.I.はほ
ぼ横ばい、売上額判断D.I.、収益判
断D.I.は共に弱含みの推移を予想す
る。多くの企業が先行きに慎重姿勢を
示す中、消費税増税後の国内需要の
動向が注目される。
サービス業
サービス業主要判断D.I.の推移
26/03
26/6見込
26/9予想
20.0
業況判断 売上額 収益判断
D.I.
判断D.I.
D.I.
業況判断 売上額 収益判断
D.I.
判断D.I.
D.I.
-4.0
-40.0
-12.0
8.3
-36.0
4.2
0.0
-48.0
8.3
26
26/6
26/9
0.0
-20.0
-40.0
業況判断D.I.
売上額判断D.I.
-60.0
収益判断D.I.
-80.0
来期
予想
時期
D.I.
卸売業 主要判断D.I.の推移
<サービス業>
当 期 業 況 判 断 D.I. は ▲ 40.0( 前 期 比 -
36.0)、当期売上額判断D.I.は▲36.0(同
- 44.3) 、 ま た 当 期 収 益 判 断 D.I. は
▲48.0(同-48.0)と、全ての項目で前期
比大幅なマイナスとなる。地元旅館業を
主に閑散期という季節要因に加え、消費
税増税による個人消費の落込み等が景
況感・業況に大きく影響を与えているもの
と思われる。来期は全ての項目で今期比
改善を予想する。夏場の需要期を控え、
個人消費の動向が注目される。
卸売業
40.0
26/03
26/6見込
26/9予想
20.0
0.0
-20.0
-40.0
-60.0
-80.0
業況判断D.I.
売上額判断D.I.
収益判断D.I.
-100.0
来期
時期
業況判断 売上額 収益判断
D.I.
判断D.I.
D.I.
-5.7
-14.3
-11.4
2.9
-20.0
20.0
-17.1
-25.7
20.0
<卸売業>
当期業況判断D.I.は▲14.3(前期比-
8.6)、当期売上額判断D.I.は▲20.0(同-
22.9)、また当期収益判断D.I.は▲25.7(同
-8.6)と、7期ぶりに全項目マイナス二桁
域まで低下となる。消費税増税前の駆込
み需要の反動減が、直接影響を与えてい
るものと思われる。一方来期は、在庫一巡
による需要回復を見越し、売上額・収益判
断両D.I.は大幅な回復を予想する。
26
26/6
26/9
建設業
建設業 主要判断D.I.の推移
60.0
40.0
20.0
業況判断D.I.
売上額判断D.I.
収益判断D.I.
0.0
-20.0
-40.0
-60.0
-80.0
来期
予想
時期
26/03
26/6見込
26/9予想
20.0
10.0
0.0
-10.0
-20.0
-30.0
-40.0
-50.0
-60.0
業況判断D.I.
売上額判断D.I.
収益判断D.I.
-70.0
来期
予想
時期
D.I.
26/03
26/6見込
26/9予想
20.0
0.0
-20.0
-40.0
業況判断D.I.
売上額判断D.I.
収益判断D.I.
-80.0
時期
来期
予想
業況判断 売上額 収益判断
D.I.
判断D.I.
D.I.
15.4
-28.2
-23.1
23.1
-28.2
-7.7
15.4
-28.2
-7.7
26
26/6
26/9
26
26/6
26/9
<小売業>
当期業況判断D.I.は▲28.2(前期比-
43.6)、当期売上額判断D.I.は▲28.2(同
-51.3)、また当期収益判断D.I.は
▲28.2(同-43.6)とサービス業同様全て
の項目で前期比大幅なマイナスとなる。
26/03期調査での当期の予想とほぼ同水
準の結果となり、消費税増税による個人
消費の反動減等が、小売業者の景況感・
業況に直接的に影響を与えているものと
思われる。一方来期は反動減の影響が
薄れ、売上額・収益判断両D.I.共に当期
不動産業
不動産業 主要判断D.I.の推移
40.0
-60.0
26/03
26.5
38.8
22.4
26/6見込
8.2
-2.0
-2.0
26/9予想
4.1
4.2
-10.2
<建設業>
当期業況判断D.I.は8.2(前期比-18.3)、
当期売上額判断D.I.は▲2.0(同-40.8)、
また当期収益判断D.I.は▲2.0(同-24.4)
と前期比悪化となるも、当期を全項目二
桁のマイナス域と予想していた26/03期調
査より下げ幅は小幅にとどまる。消費税増
税による反動で大幅な低下を見越してい
た個人住宅や設備投資等の需要が、当
初予想より比較的堅調に推移しているこ
とが要因と思われる。
小売業
小売業 主要判断D.I.の推移
業況判断 売上額 収益判断
D.I.
判断D.I.
D.I.
業況判断 売上額 収益判断
D.I.
判断D.I.
D.I.
0.0
-12.5
8.3
9.5
4.2
-4.2
4.8
12.5
4.2
<不動産業>
当期業況判断D.I.は▲12.5(前期比-
12.5)と大幅に悪化、一方当期売上額判
断D.I.は4.2(同-5.3)、また当期収益判
断D.I.は12.5(同+7.7)と非製造業で唯一
プラス域維持での推移となる。個人住宅
や設備投資需要が当初予想以上に堅調
に推移していることが、景況感・業況を押
し上げているものと思われる。
26
26/6
26/9