開催案内チラシ - CeFIL 高度情報通信人材育成支援センター

デザインシンキング・ワークショップのご案内
現代の経営課題は何でしょうか?
A 社長「なぜわが社の商品は売れないんだ?」
B 社長「なぜお客様は私たちの商品を買ってくださらないのだろう?」
一見、同じことを言っているように見えるこの二人、実は発想が 180 度違います。
A 社長は「商品」を、B 社長は「お客様」を主語にしていますね。
これまでの日本の企業は、
「良い商品やサービスを作って、それをお客様に売る」という発
想で経営を続けてきました。
1
モノがない時代にはそれでもよかったのです。「良いものを安く」作れば必ず売れました。
ところが今、
「こんなに良い商品やサービスを作っているのに、なぜ売れないのだろう?」
「売れることは売れるのだが、なぜ利益が上がらないのだろう?」、そのような悩みを抱え
ている経営者は多いのではないでしょうか?
今、お客様は企業よりも多くの情報を持っています。その情報をもとに、商品・サービス、
あるいは企業そのものを選んでいます。お客様の視点で発想しない企業は、お客様の視野
から消えてしまうのです。
また、モノもサービスも急速にデジタル化しています。いくら良いモノを作っても、デジ
タルの発想で作られたモノによってあっという間に淘汰されてしまいます。フィルムカメ
ラやカセットプレイヤーのように。
では、どうすればいいでしょう?
まずは「お客様」を主語にする発想に頭を切り替えなければいけません。
「お客様第一主義」
という言葉がありますが、これは「私たちはお客様を第一に考える」ということで、主語
はやはり「私たち」です。この発想をお客様目線に 180 度変えるのは、なかなか大変です。
また、デジタル時代にふさわしい柔軟な発想を身につける必要もあります。
カメラのセルフタイマーを例にとってみましょう。昔のカメラにはゼンマイと歯車を使っ
たセルフタイマーがついていました。しかし、今のデジカメはカメラに向かってウインク
するだけでシャッターを切ってくれるものがあります。
「一定の時間が経過したらシャッタ
ーを切る」という機械中心の発想から、
「離れたところから自分たちの写真を撮りたい」と
いうお客様の要望に応える人間中心の発想に切り替えないと、このアイディアは出てきま
せん。
デザイン思考とは何でしょう?
上記の「ウインクするとシャッターを切るカメラ」のような、人間中心の創造的な問題解
決手法が「デザイン思考」です。8 年ほど前に、スタンフォード大学とアイデオ社とで共同
開発した「思考法」で、今や世界の有力企業が実践するレベルに普及しています。特に、
シンガポールでは、国の施策としてこの方法論の実践を推進して、創造的発想に基づく国
づくりに取り組んできているところです。
2
このワークショップではどんなことをするのでしょうか?
企業目線からお客様目線に発想を転換し、自由にアイディアを出せる、あるいは新しいア
イディアを理解できる経営者を育てるのがこのワークショップの目的です。
十数年(数十年?)かけて形成された思考回路を変えるのは容易なことではありません。
このワークショップでは4日間にわたり、自分の目で見る、自分の手を動かす、自分の頭
で考える、他の参加者や講師と自由な発想でコミュニケートする、というデザイン思考の
手法を使って新しい発想法を身につけ、会社に戻ってその発想を実践に移すことができる、
次世代を担う経営層を育成することを目的としています。
実施するのはどんな講師でしょう?
このワークショップでは、フレッシュリーグラウンド社のティエリ・ドゥ氏、シャン・リ
ム氏を講師に迎えます。 (通訳が付きます)
シンガポールは国家戦略としてデザイン思考の活用を図っていますが、この二人はシンガ
ポールにおける最も優れたデザイン思考の専門家であり、シンガポールにデザイン思考を
導入し、官民双方でイノベーションを加速する仕組みの策定に関わったキーパーソンでも
あります。
二人のワークショップを通じて、参加者はデザイン思考を理解するだけでなく、自らが所
属する組織にデザイン思考を浸透させることができるようになるでしょう。
3
ワークショップ概要
計 4 日間のワークショップでは、デザイン思考のプロセスを通じて、
・お客様が何を必要としているか、何を欲しがっているかを理解し
・どこに新しいイノベーションのヒントがあるかを探り
・生まれたアイディアを素早く形にし、検証し、お客様にテストしてもらう
というデザイン思考のプロセスを実際に体験します。イノベーション創出に関わる方には
うってつけのワークショップです
参加対象者はどのような人?
イノベーションを起こそうと考えている経営幹部、管理職、スタッフどなたでも歓迎です。
部門は問いませんが、少なくとも3~5年の実務経験は必要です。
ワークショップについて
このワークショップは、実体験を通じて学ぶワークショップです。参加者は、「商品・サー
ビスを通じてお客様に新しい体験をしていただく」という仮想プロジェクトの中で実際に
作業することで、デザイン思考のプロセスを体験します。
4
デザイン思考のプロセスは、理解(Understanding)
、探索(Explore)
、テスト(Test)
の3つのフェーズに分かれており、参加者は段階を追って、調査、分析、発想、プロトタ
イプ化、ユーザーテストといった作業を行います。このようにステップ・バイ・ステップ
で作業を進めることにより、参加者は体系的にデザイン思考を身につけることができます。
ワークショップで身につけられること
このワークショップを通じて、参加者は以下のようなスキルを身につけることができます

デザイン思考の理念の理解

ユーザーの欲求を理解するためのフィールドワークの実施

イノベーティブなソリューションの発見

クリエイティブなツール・手法を用いたアイディアの探索

付加価値のある提案の策定

コンセプトを検証するためのプロトタイプの作成

評価テストの実施
ワークショップの詳細(4日間)
1 日目
9:30-10:00
学習項目
イントロダクション
デザイン思考のマインド
ワークショップでの基本的なルールの確認
セット
10:00-11:00
デザイン思考ブートキャンプ(1)
デザイン思考の基本理念
11:00-11:15
休憩
の理解
11:15-11:45
デザイン思考ブートキャンプ(2)
11:45-12:30
まとめ
12:30-13:30
昼食
13:30-14:15
ユーザーの「コンテクスト」の理解
デザイン思考のコアであ
14:15-15:00
インタビュー・観察(オブザベーション)の
るユーザー中心アプロー
手法
チの理解
15:00-15:45
フィールドワークの準備
15:45-16:00
休憩
16:00-
フィールドワーク
5
2 日目
学習項目
9:30-9:45
ウォーミングアップ
9:45-11:00
データの棚卸しと理解
ユーザー中心アプローチ
11:00-11:15
休憩
の理解
11:15-11:45
ペルソナの作成
ユーザー志向イノベーシ
11:45-12:30
データの整理・分類(1)
ョン戦略としてのペルソ
12:30-13:30
昼食
ナの定義
13:30-14:00
データの整理・分類(2)
14:00-15:00
デザイン思考で用いる手法の理解
洞察の再構築、共同アプロ
15:00-15:30
洞察の再構築手法とドット・ボーティング手
ーチによる機会の発見
法の理解
15:30-15:45
休憩
15:45-16:15
洞察結果のプレゼンテーション準備
16:15-17:00
洞察結果のプレゼンテーション
17:00-18:00
まとめ
3 日目
学習項目
9:30-9:45
ウォーミングアップ
9:45-11:00
クリエイティブ・マトリックス手法の理解
ブレインストーミング、共
(1)
同アプローチによる機会
11:00-11:15
休憩
の発見
11:15-11:45
クリエイティブ・マトリックス手法の理解
(2)
11:45-12:30
重要度マトリックス手法の理解
12:30-13:30
昼食
13:30-16:00
コンセプトの検討・プロトタイピング
発想(アイディエイショ
ン)
16:00-16:15
休憩
16:15-17:00
コンセプトのテスト・磨き上げ
コンセプトのテスト・磨き
上げ手法
17:00-17:30
まとめ
6
4 日目
学習項目
9:30-9:45
ウォーミングアップ
9:45-11:00
コンセプト・ポスターの作成(1)
共同アプローチによるコ
11:00-11:15
休憩
ンセプト開発、効果的なコ
11:15-12:00
コンセプト・ポスターの作成(2)
ミュニケーションのため
の伝達方法
12:00-13:00
昼食
13:00-14:45
プレゼンテーション準備
14:45-15:00
休憩
15:00-16:30
プレゼンテーション
16:30-17:00
まとめ
開催情報
“デザインシンキング・ワークショップ”(2回開催、通訳付き)
□主催 :特定非営利活動法人 高度情報通信人材育成支援センター
IT 協会(公益社団法人企業情報化協会)
□日時
<第1回>2015 年 1 月 26 日(月)~29 日(木)の4日間
<第2回>2015 年 2 月 2 日(月)~5 日(木)の4日間
□場所 :OPEN INNOVATION BIOTOPE ”Sea(シー)”
東京都千代田区紀尾井町4-1ニューオータニ ガーデンコート3F
オカムラガーデンコートショールーム内
http://www.okamura.co.jp/guide/showroom/tokyo.html
□定員 :各回 15~20 名
□費用 :270,000 円(税込 291,600 円)
250,000 円(特別割引:二人以上参加で、お一人様/税込 270,000 円)
□お申込:下記のご連絡先まで、①電子メール、②お電話、③FAX いずれかにて。
※いずれの場合も、参加回・会社名(個人の場合は不要)
・参加人数・参加者名・連絡先(電話・E-mail)を明記下さい。
□ご連絡先:特定非営利活動法人 高度情報通信人材育成支援センター
〒104-0031 東京都中央区京橋一丁目 17 番 1 号
昭美京橋第2ビル 5F
http://www.cefil.jp/
■担当:デザインシンキング・ワークショップ事務局
■E-MAIL :[email protected]
■TEL :03-5579-9217 FAX :03-5579-9218
7