帰国後のプレスリリース(PDF)

FR8‖
1999, 6. 9
Press Roioase
日本ナチュロック株式会社
東京都港区赤坂 7-6-43
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部 “配送 センタ と
本
東京本社
梨県常都留部西桂町倉 見 1378-1
山
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イタ リアでプ レキ ャス トヨ ンク リー ト製 品に関す る 「
第16回国際 会議 BIBM'99」
日本 ナチ ュロ ックが天然石を複合利用 した 自社製 品 ブ ロ ウクの成果 を発表
開催
水 の都 ベ ネ チアのサ ンジ ョル ジ ョ島の王 宮で世界最大規模 の国際会議 に出席
5月 25日 か ら28日 まで、イタ リアの水 の都 ベ ネチアで開催 された プ レキ ャス トコンク リ
ー ト製品 に関す る第 16回国際会議 BIBM'99で
、景観 ・環境保護 の観点 か ら、 日本 ナチ
ュロ ックの一 行 が天然石 と コ ンク リー トプロックを複合利用 した 自社製品 につ いて の論文
発表 を行 い、 ヨー ロ ッパ の主要各 国か ら高 い関心 を集め、 6月 2日 に帰国 したる
BIBMは
、 ヨー ロ ッパ の主要各国が参加す るプ レキ ャス トコ ンク リー ト製 品 の業界 で
は 3年 に一度開 かれ る世界最大規模 の国際会議 で 、前回のパ リ開催 に次 いで 、今年 はイタ
リアの コ ンク リT卜 製品協会 ・アソベ ン トンの運営 によ り開催 された もの。
会場 はベ ネチアの観光名所 ・サ ンマル コ広場 の対岸 にあるサ ンジョル ジョ島 の CINI
財団記念会館。 ベ ネチアサ ミッ トの会場 にな った ことで も知 られ る王宮内で、25日 午前 中
に開会式が行 われた。開会式 で はチェアマ ンらによ る挨拶 の他 にベ ネチアの歴史 を題 材 と
した寸劇 も行われ、伝統 と格式 がただよ う会場 の雰囲気を いっそ う盛 り上 げ た。 そ してテ
ン ト (マ ーキ ー)が 張 られた屋外 でのオ ープェ ングラ ンチを は さんで年後 か ら論 文発表 の
セ ッシ ョンに移行 した。
また セ ッションと並 行 して ヨー ロ ッパ の主 要 メー カーが 出展 す る展 示会 も仮設 の会場 で
3日 間 にわた って開かれ、最終 日の28日 には、 コ ンク リー トパ イプ関係 、建築構造用 部材、
プロ ック製品や舗奏材関連 の製造工場 へ の視察 ツアーが行われ た。
「環境 と基準 に対するプ レキ ャス ト製品」を主要テ ー マに、審査 の上 、選考 された論文 を
6セ ッ シ ョンに分 けて発表
今回 の国際会議 の主 要 テーマは 「
環境 と基 準 に対す るプ レキ ャス ト製品」で 、会議 の開
催 にあた って はあ らか じめサステ ィナブル ・デ ィベ ロ ップメン ト (持続可能 な開発 )を 実
現 して い くためのプ レキ ャス ト製品 の役割につ いて 、 ライフサイクルの評価 や材料 の再生
利用 、 自然資源 の節約及 び生産過程でのエネルギ ーの消費、容 易 な解体 、構造物 の再利用、
都市幹線道 路及 びラン ドスケー プの部材 としての新 しい製品などの項 目が 挙げ られ、 この
他 1材料 」 「
技術 J「 適用」 「
基準J「 経済」な どについてのテ ーマが示 されて いため、
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これを基 に世界 の主要各国か ら寄せ られた論文か ら資料集が作成 され、その中か ら審査 の
上、選考 された49編の論文 について、25、2G、27日の 3日 間にわた って、 6セ ッションに
分類 されて発表 された。 ‐
・
初 日のセ ッシ ョンで、 日本 ナチ ユロ ックが 「サステ ィナブル デ ィベ ロ ップメ ン トを実現
ー
するためのプ レキ ャス トコ ンク リー ト製品の開発 につ いて∼ コンク リ トブ ロ ックと天然
素材 の種合化 の提案」 を発表
環境 と基準 に対す
日本 ナチ ュロ ックが論文発表 のプレゼ ンテ ー シ ヨンを行 ったの は、 「
‐
ー
るプ レキ ャス ト製品 」をテー マと した初 日のフ ァ ス トセ ッシ ョン。 日本 の コ ンクリ ト
際会議 で も異例 の ことで、
メー カ ーが この 日に紹介 され るの は、16回を数え るBIBM国
全体 で 8編 の プ レゼ ンテTシ ョンが行 われ、 同社 は 7番 目に登 場 した。
サステ ィナブル ・デ ィベ 白 ップメン トを実現す るためのプ レキ
同社 の論文 テ ーマは、 「
ャス トコ ンク リー ト製品 の開発 について 」で、 「コンクリTト プロ ゥクと天然素材 の複 合
化 の提案 」を軸 に、15分間 にわた ってプ レゼ ンテTシ ョンが行 われ た。
青木
日本 ナチュロ ックの製品 は、同社 が本部を置 く山梨県 の、富士山の裾野 に広 が る 「
ケ原 の樹海 」に ヒン トを得 て開発 された ものであ る。富士 山周辺 の大地 を覆 った溶岩 とい
う隙間 の多 い、 ポー ラス状 の多孔質環境 は透 水と、保水性 に優れて い るた め、大地を潤す
,た
適度 な湿気 を含み、 ヨケ類や シダ類が付着 しやす く、生物 が生息す るた めの舞台 とな ィ
事実 に着 目 し、 コ ンク リー トプロックの表面 に溶岩を埋 め込む ことによ り、 コケ類 をは じ
め とす る植物 が 自然発 生す る環境を創 り出す土木 ・建築資材を製造、供給 して い る。
スライ ド上映 を支えて ナチ ュロ ック製 品の緑化事例 を紹介
プ レゼ ンテ ー シ ョンでは、富士出や青木 ケ原 の樹海 の美 しい風景 と周辺 の 開発状況 に触
れ、無機質 な コ ンク リー トの構造物 によ り富士 の裾野 の 自然 の風景 が分断 されて しま って
い る様子 を紹介 した。 そ して 、 こう した問題点 を解決す るために、景観 や環境 を保全 して
きた とされ る日本音来 の伝統的石積 み工法の特徴 を挙 げ、同社 が 開発 した溶岩 をは じめ と
ナチ ュロ ック多孔質環境 プロ ック」
す る天然 石 と コ ンク リー トプ ロ ックを複合化 させた 「
や解体 工事 を行わずに既存構造物 の壁面 に張 りつ けるだけの 「
ナチ ュロ ック ビオボー ドサ
を紹介 した。
同社 の製品 の緑化事例 につ いてはス ライ ドを使 って説明、擁壁 や三 面張 り護岸 に多孔質
環境 プロ ックや ビオボ ー ドを張 りつ けることによ り、 コケ類 などの植物 が 自然発生 して い
く状況や小動物 が壁 面 をつた う様子を紹介 し、 これ まで生態系のつ なが りを遮断 して きた
とされ る コ ンクリー ト構造物 の壁面 であ って も、同社 の製品を使 うことによ って tビ オ ト
ー プの復元 に貢献す ることを提案 した
。
また溶岩 の他 に富士 山の裾野 の素朴 な天然石 を複合化 させた製品 も紹介 し、 日本音来 の
石積み工法 と同様 に、周囲 の 自然環境 に溶け込んだ、落ち着 いたたたず ま いを漂わせて い
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る施工事例なども紹介 した。
日本 ナチュロ ックは、 こうした 自社製品の緑化事例 を基に、 コ ンクリー トブロ ックに溶
岩をは じめとする天然石を複合化 させることにより、災書 に強 いとい うプ レキ ャス トコ ン
ク リー ト製品の長所 と自然生態系に悪影響 を及ぼさず、周囲の景観 にも違和感を与えない
とい う天然石の特徴を活かす ことがで きると説 き、同社 の製品がサスティナ ブル ・デ ィベ
ロ ップメン トを実現 してい くための土木 ・建築資材のひ とつ に成 りえると訴 え、プ レゼ ン
テ ー シ ョンを締め くくった。
最観 や 自然環境 に配慮 したナチ ュロ ック製品 に強 い関心、チ ェアマ ンや ジェネラル リポ ー
タ ーか ら評価
フ ァー ス トセ ッシ ョン全体では、 プ レキ ャス トコ ンク リー ト製品 の ヨー ロ ッタ域こおける
基 準 と統 一 につ いて、 ヨー ロ ッパ のプ レキ ャス ト製品 の技術的水準 について 、 コ ンク リー
ト製品 と緑化 につ いて、C02の問題 について、21世紀 に向けたグローバ ルな素材 の開発 に
つ いて 、 コ ンク リー ト製品 の リサ イクルにつ いてなど、 フランス、ド イツtベ ルギ ー、 フ
ィ ンラ ン ド、 スウェーデ ン、 イギ リスの各国か ら、論文 に基づ いた 8件 のプ レゼ ンテ ー シ
ョンが 行われ た。
「
環境 と基 準 に対す るプ レキ ヤス ト製品」とい うテ ーマが示す とお り、 自然環境 に配慮 し
たプ レキ ャス トコ ンク リー ト製品 の ヨー ロ ッパ におけ る基準 づ くりが セ ッシ ョンの 中心 と
な った が、景観や生態系 を考え、天然石 とコ ンク リエ トプロ ックを複合化 させ るとい う日
本 ナチ ュロ ックの提案 が新鮮 だ ったのか 、同社が プ レゼ ンテー ションを終え ると、200人
に及 ぶ参加者か ら盛大 な拍手 が会場 内 に響 きわた った。
日本 ナチ ュロ ックの製品 について、当 日のセ ッシ ョンのチェアマ ンを務 めたARNE SKJEL
LE氏 (ノ ル ウエ ー)は 「ヨー ロ ッパ で も景観や環境 が大 きなテ ーマにな って いて 、ナ チ ュ
ロ ックの製品 はとて も印象的 で興味があ ります。製品 の技術的 な点 につ いて 、具体的 に詳
し くrtlりたい」 と語 り、 ジェネラル リポーターのMICHEL VALLES氏 (フラ ンス)も 「この
製 品 は、新 しいアイデ ィアにより開発 されて い ます。 とて も発明的で、興 味 の ある製 品 で
す。 自然環境 の ことをよ く考 えているので、今後 、必要 な資材 にな って くるので はないで
しょうか。施工す るに際 し、寒 さに対す る耐久性や植物の根 とコンク リー トブロックの関
係など、詳 しく知 りたいですJと 、強 い関心を示 した。
BIBM国
際会議は、26、27日 もプレキャス トコンク リー ト製品 に関す る 「
材料 」 「
技
ー
「
「
r基
術」 適用」
準 」 経済」の各 テ マに別れてセ ッションを開 き、最終 日の28日に視
ー
察 ツア を行 い、すべての行事を終えた。
次回は 3年 後の2002年に トル コで開催 される予定。
日本 ナチ ュロ ックの一行 は、 フ ァー ス トセ ッシきンでの論文発表後 、 イタ リア、 スイス、
南 フランスの擁壁事情 を視察 し、 6月 2日 、パ リ経由で帰国 の途 に着 いた。
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199'コ
6. ,
… 行 を率 いた同社 の佐藤俊明専務取締役 は、 BIBM国
25:52
P.
際会議 での発表 を終 えて、次 の
よ うに語 って い る。
「
景観 や 自然環境 を守 ってい くために、 コ ンク リー トブロックと自然石 を複 合化 させた製
品 を開発 して 、 日本で は もう十数年 の実績 があ りますが、この考 えが ヨー ロ ッパ で受 け入
れ られ るか ど うか、発表前 は若子 の不安 もあ りま した。 しか しなが ら、 出席者 の反響 や、
チ ェアマ ンや ジェネラル リポー ターの コメン トを聞 くと、素直 に うれ しいです し、 ナチ ュ
ロ ック製品 の考 え方 が 聞違 って いなか ったと、 自信 を深めま した。今後 も防災や景観 、 自
然生態系 に配慮 した製品供給 を行 ってい きたいです し、 日本 国内だ けにとどま らず、世 界
も視野 に入れ た製品開発 に取 り組んで い きたいです」
ジェネラル リポ ー タ ニが 国際会議を終 え、公式 コメ ン トを発表
環境 問題 をふ まえて、 ヨー 回 ッパ全体 のプ レキ ャス トコンク リー ト製 品の基準 の統 一 が 求
め られていると提 案
今回 の BIBM国
際会議を終 えて 、初 日のセ ッションで ジェネラル リポ ー ター を務 めた
MICHEL VALLES氏 が、27日 の クロスセ ッションで公式 コメ ン トを発表 して い るので 、主要
部分 を紹介す る。
「
環境問題 は新 しい トピックではあ りますが、最近で はとて も一般化 して きてい ます。 そ
の結 果、プ レキ ャス トコ ンク リー トの製造、施工 に携わ って い る主要 な組織 で あ る、例え
ば BIBM、
CEMBUREAU、
ERMCO、
EFCA、
UEPGな
どは、協力 して コ
ー
ンク リ ト製品 の分析を行 ってい くことを決定 いた しま した。すで にい くつかの国 の プ レ
キ ャス トヨ ンク リー ト業界 の組織 では、説 得力 の ある技術的論証 が調整 されて きま した。
そ して、 このプ レゼ ンテ■ ションのために用意 された論文 は、特 に興味深 い ものがあ りま
す。
また基 準 について は、古 くもあ り新 しくもある トビックです。 かつて、私が シビルエ ン
ジニ アだ った頃 は国家的基準が主流 で した。 しか しなが ら現在 で は、 ヨー ロッパ全体 の基
準 の統 二 を優先 させてい くことが求 め られて い ます。
このセ ッシ ョンをとお して 、私 たちはとて も幸運 であると言 うことがで きます。なぜ な
ら第 一 に、私 たちはい くつかの とて も興味深 い論文 を持 ち合わせ る ことがで きたか らです。
そ して第 二 に、私 たちはヨー ロ ッパ の基準統 一 にお けるプ レゼ ンテー シ ョンを直接 、聞 く
ことがで きたか らです。
環境 と基 準 とい う二つの トピ ックの結 びつ きを強調す るために、私 は ヨー ロ ッパ全体 の
基 準統 一 の 中 に(プ レキ ャス トコ ンク リー ト製品 の環境 問題 に関す る情報 を織 り込 まなけ
ればな らな いとい うことを指摘 したいと思 い ます。
私 たちは、 とて もた くさん の論文を受 け取 りま したが、今回 のセ ッションの プ レゼ ンテ
ー シ ョン用 に論文 を選
考す る作業 は、非常 に困難 な ものにな りました。すべ ての論文 が と
て も興味深 い もの であ った ことを強調 させて いただ きます。」
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