1.(2)は half-filled の安定化に注意
E
(1)
(2)
4s
3d
3d
4s
3p
3p
3s
3s
2p
2p
2s
2s
1s
1s
2.(1) ① 1s22s22p23s23p4 ② 3 ③ 1 ④ ブレンステッド ⑤ ルイス
⑥折れ線型
(2) A: –2,B: +6,C: +4,D: +4
(3) ポーリングの規則により,オキソ基の数が多い硫酸の方が,酸性度が高いと
判断できる
"#H 3O+ $%"#SH – $%
(4) (a) SH (b) pK a1 = − log
[ H 2S]
–
(c) 水溶液中では硫酸は 100%電離してしまい,その結果オキソニウムイオン H3O+
の酸性度を評価していることになってしまうから(水平化効果)
(5) (a) (i) H2SO3(aq) + 6H+(aq) + 6e– → H2S(g) + 3H2O
EO = +0.38 V
H2SO3 + 4H+ + 4e– → S + 3H2O:ΔrGO = –(4)F(0.50) = –2F
S + 2H+ + 2e– → H2S:ΔrGO = –(2)F(0.14) = –0.28F だから
標準電位は(–2F – 0.28F)/(–6F) = 0.38 V
(ii)SO42–(aq) + 4H+(aq) + 2e– → H2SO3(aq) + H2O
EO = +0.16 V
(b) E = E  −
RT [ H 2SO3 ] [ H 2 O]
RT ln10
$
" +$
ln
= E −
log [ H 2SO3 ] − log "#SO 2−
4 % − 4 log # H %
4
2−
+
2F
2F
"#SO 4 $%"#H $%
= E  −
RT ln10
$
log [ H 2SO3 ] − log "#SO 2−
4 % + 4 pH
2F
)
(
(
)
(c) (ii)×3–(i)で H2S + 3SO42– +6H+ → 4H2SO3
(d) (i)と(ii)の標準電位を比較すると,(i)>(ii)だから,(ii)に比べて(i)の方が
熱力学的に有利な反応である(+0.38 > +0.16).従って,(i)の逆反応と
(ii)の組み合わせである(c)の反応は熱力学的に不利
3.(1) オクテット則を満たすためには末端の窒素は「:N≡」または,
「–::N=」の形でなくてはいけない.前者の場合,2番目の窒素は必
N
N
N
N
N
然的に sp 混成で直線.ここで3番目の窒素も sp 混成にすると正の
N
形式電荷が4番目の窒素にも生じてしまうので3番目は sp2 混成,と
いうことで右上の構造になる.3番目を sp3 混成とした下の構造も可
N
N
N
N
能である.後者の場合,2番目の窒素を sp2 混成にすると,W 字型で5番目の窒素に 2+の
形式電荷が生じる形(不適)か,3番目,4番目の窒素が sp 混成で正の形式電荷をもち,
5番目の窒素がオクテット則を満たさない形(不適)に陥らざるを得ないので,必然的に
右上の構造(先ほどと逆向きにたどった形)となる.
(2) 右上の構造と,左右入れ替わった形,それから下の間の共鳴構造について VSEPR 則を
もとに考える.中央の窒素原子を頂点とする V 字型.折れ曲がり角度は右上の構造をもと
に考えると 120 度よりもやや小さい(下の構造だと,もう少し小さく(< 109.5°)見積も
ることになる).N–N 間距離は,末端が短く,内部が長い.
4.
(1)
E
(4)
3σu*
1πg*
2p
E
3σu*
1πg*
2p
2p
3σg
2p
1πu
1πu
3σg
2σu*
2s
2s
2σg
2σu*
2s
2σg
2s
1σu*
1σu*
1s
1s
1s
1s
1σg
Be2
Be
1σg
Be
O
(2) Be–Be 結合次数が 1/2(4–4) = 0 なので,分子としては不安定
(3)
(a)
(b)
Be
Be
(c)
Be
Be
Be
Be
&
Be
Be
O2
O
5.(1) ①ルチル ②6 ③3 ④体心正方格子 ⑤hcp ⑥八 ⑦1/2 (2) コランダム型,4配位 (3) 岩塩型,6配位 (4) 金属導体の伝導率の温度依存性に合致するのは TiO だけ (5) 酸化還元反応の平衡曲線は,Ti から Cu に向かって系統的に上方に移動する.
一方,平衡曲線の傾きは元素に依らずほぼ一定である.
6.(1) 右図
(2) ΔacidG = −RTlnK
(3) HX の酸解離が発熱的であるとす
ると,その標準エンタルピー変化 ΔacidH
は,ボルン・ハーバーサイクルより次式
を使って求めることができる(Ea の符号
に注意)
.
ΔacidH
ΔhydH
= ΔdehydH
H
+ ΔhydH
+ ΔdisH
+ I − Ea +
X
したがって,ΔacidH は,
HF: −8,HCl: −60,HBr: −64,HI: −57.
ΔacidG =ΔacidH −TacidΔS より,ΔacidG は,HF: +21,HCl: −47,HBr: −60,HI: −61.
ΔacidG = −RTlnK より,logK = −ΔacidG /(2.303RT) = −0.175ΔacidG であるから,logK の値は
HF: −3.7,HCl: 8.2,HBr: −10.5,HI: −10.7(K の値は,2×10−4,1.7×108,3.2×1010,4.7
×1010 であるが,そこまで計算しなくても酸解離定数の大小判定は可能)
したがって,HI > HBr > HCl > HF.