本科 / 直前演習期 / Z Study 添削問題編 / 添削問題 北大コース 物理 見 本 ZQPJA1-Z1A5-01 2 図のように,xyz 直交座標系をとり,+y 向きに磁束密 度の大きさ B ] T g の一様な磁場を加える。この磁場中に,n 回巻きの, 1 辺の長さ l ] m g の正方形コイル abcd が,辺 cd が x 軸に,辺 ad が y 軸に,点 d が原点 O にそれぞれ一致し, 点 c が x>0 の領域に位置するように置かれている。ただし, コイル abcd の太さは無視できるものとし,初め,点 a は y>0 の領域にあるものとする。 この状態から,コイル abcd を,辺 cd を軸として,+x 側 から見て反時計回りに一定の角速度 ~ ]rad/sg(>0)で回転さ 第2回 せる場合について考える。このとき,コイル abcd に発生す る誘導起電力は,端子 T 1 ,T 2 を通じて,抵抗値 R ] X g の抵 抗器 R,自己インダクタンス L ] H g のコイル L,電気容量 C ] F g のコンデンサー C を並列に接続した回路に加えられるようになっているものとする。以 下では,抵抗器R以外の抵抗値,コイルL以外の自己インダクタンスは無視できるものとし, コイル abcd を回転させ始めた瞬間を時刻 t ] s g =0 s とする。 以下の文章中の ⑴ ∼ ⒃ に適した式,または数値を入れよ。なお,必要であれば,微 小時間 Dt ] s g の間の変化について成り立つ以下の関係式,および三角関数に関する公式を用 いてよい。 D ] sin ~t g D ]cos ~t g =~ cos ~t, =-~ sin ~t Dt Dt cosbi! r 1+cos 2i l ="sini(複号同順), 2sinicosi=sin2i, cos 2 i= 2 2 問 1 時刻 t ] s g の瞬間,コイル abcd の 1 巻き当たりを貫く磁束の絶対値は | ⑴ | ] Wb g で あ る か ら, こ の 瞬 間 の 端 子 T 1 に 対 す る T 2 の 電 位 を V ] V g と す る と,V= ⑵ #cos ~t と表される。よって,この瞬間に抵抗器R,コイルL,コンデンサー C を流れ る電流をそれぞれ,図の矢印の向きを正として,I R ] A g ,I L ] A g ,I C ] A g とすると I R = ⑶ #cos(~t+ ⑷ ) ,I L = ⑸ #cos(~t- ⑹ ),I C = ⑺ #cos(~t+ ⑻ ) と表される。また,この瞬間に抵抗器R,コイルL,コンデンサーCで消費される電力を それぞれ,p R ] W g ,p L ] W g ,p C ] W g とすると,p R = ⑼ ,p L = ⑽ ,p C = ⑾ と表 されることがわかる (⑼∼⑾は,V,I R ,I L ,I C を用いずに表せ)。 問 2 ところで,辺 ab には誘導電流が流れるため,辺 ab は磁場から力を受ける。時刻 t ] s g の瞬間,辺 ab が磁場から受ける力は z 成分のみをもち,+z 向きを正として,力の z 成 ] N g と表される(B,l,n,I R ,I L ,I C を用いて表せ)。よって,時刻 t ] s g の 瞬間において,コイル abcd を +x 側から見て反時計回りに一定の角速度 ~ ]rad/sg で回転 させるために外力がする仕事の仕事率 w ] W g は,w= ⒀ #cos 2 ~t+ ⒁ #sin2~t と 分は ⑿ 表される。この値 w と,問 1 で考えた p R ,p L ,p C の間には,p R +p L +p C = ⒂ の関係 がある。また,コイル abcd を 1 回転させる間の,仕事率 w ] W g の平均値を W ] W g とする と,W= ⒃ と表されることがわかる。 15
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