青森県教育委員会挨拶 青森県教育委員会 教育次長 武田 登 平成 13・14 年度の特殊教育研究協力校研究発表大会に際しまして,一言御挨拶を申し上 げます。文部科学省の古川勝也特殊教育調査官は昨年度から御指導いただき,本日はまた おいでいただき,古川調査官には心から感謝申し上げます。また,春の訪れを告げるえん ぶりの祭りを間近に控えたここ八戸に全国各地からお集まりいただいた先生方には心から 歓迎申し上げます。本県ではただ今,第 5 回アジア冬季競技大会が多くの方々の御協力を 得て,成功裡に終えたところでありますが,ここ八戸市はスピードスケートの会場として 日本選手の活躍に大いに沸いたところであります。本日は皆様方の子どもに対する熱い思 いでこの八戸第一養護学校を熱くしていただけますようお願い申し上げます。 皆様,御承知の通り,昨年 4 月から小・中学部において実施されている新学習指導要領 のねらいは子どもたちに基礎・基本をしっかり身につけさせ,自ら学び,考える力など確 かな学力を育むことにあります。また,昨年 8 月,遠山文部科学大臣が示した「人間力戦 略ビジョン」では,国民の教育水準は競争力の基盤であるとし,基礎・基本を徹底し,確 かな学力の育成を図るという施策を推進していくということです。 青森県教育委員会としても教育は国の根幹をなすという認識の下に児童生徒一人一人新 しい時代を「生きる力」を身につけるために,今何をすべきかこれから何をしなければな らないかを常に考え,これからの推進に努めていくものであります。そのようなときに八 戸第一養護学校が教科の基礎・基本の定着を促す学習活動のあり方をテーマに研究発表を 迎えることはまことに意義深いものであり,障害のある児童生徒の教育はもとより通常の 教育においても参考になるものと認識しております。今回の研究に当たっては,学習内容 を個に応じて重点化し,個の目標を実践できる授業作りへと,授業の改良を目指した点に ついてもさまざまな話をしていただきたいと思っております。 本日は八戸第一養護学校の研究に対し,御参会の皆様方,御忌憚のない御意見をいただ きますようお願いいたします。また,本研究発表大会が皆様の教育実践の礎となれば幸い と思っております。なお,本県では文化観光立県を推進しており,本県においては,縄文 文化を代表する是川,三内丸山等の遺跡をはじめ,十和田湖など美しい自然と貴重な文化 遺産が四季折々の魅力がございます。この機会に本県の豊かな自然,歴史文化,そして県 民の温かい人情に触れていただければ幸いであります。 終わりになりましたが,これまで御指導いただきました文部科学省の古川勝也特殊教育 調査官には厚く御礼申し上げます。また,これまで研究に取り組んでいただきました八戸 第一養護学校校長先生をはじめ先生方の御努力に対し,感謝を申し上げるとともに本研究 大会の盛会を祈念し御挨拶を申し上げます。
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