平成27年3月(PDF形式 153.2KB)

市民海外レポーター大木章圭さん(スリランカ)
派遣期間 H26.7∼H28.7
スリランカで日本を紹介する
前回 はス リラ ンカ の⾔葉 や⾷ べ物 につ いて、紹介 させ てい ただきまし た。 今回 は、私
自身 の活 動に つい て少し 紹介 しま す。 本来の私の 仕事 は、 農業従事者 の生 活向 上支援
なの です が、 もう一つ別 の仕 事が あり ます。それ は「 日本 の紹介」で す。 スリ ランカ
人と 日本 につ いて話をす る時 よく ⽿に するのは、 トヨ タ、 津波、広島 、⻑ 崎、 サクラ
など です 。( 寿司 やてん ぷら 、富 士山 はあまり出 てき ませ ん)日本は 豊か で、 発展し
た国 とい うイ メー ジはあ るよ うで すが 、それ以上 でも それ 以下でもあ りま せん 。私た
ちス リラ ンカ 隊員 は、日 本の 事を もっ と知っても らえ るよ うに、日本 に興 味を 持って
もら える よう に、 様々な イベ ント を通 して、日本 を紹 介し ています。 今日 は皆 さんに
その イベ ント につ いてお 伝え しよ うと 思います。
防災イベント
日 本 を 津 波 が 襲 っ た のは 、 い ま だ 記 憶に 新 しい で す が、 ス リラ ン カ で も 200 4 年 に
津 波 の 被 害 が あ り ま した 。 ス マ ト ラ 沖地 震 です 。 日 本は 災 害が 多 い た め 、 災害 に 対 す
る 準 備 、 災 害 の 知 識 、災 害 後 の 対 処 など 、 他国 と ⽐ べる と 住⺠ の 意 識 は ⾼ いで す 。 し
か し 、 ス リ ラ ン カ で は津 波 に 対 す る 知識 も 、意 識 も 低か っ たた め 、 ⼤ き な 被害 と な っ
て し ま い ま し た 。 そ こで 、 ⽇ 本 の 災 害に 関 する 知 識 や、 経 験を ス リ ラ ン カ の⼦ 供 た ち
に 伝 え る イ ベ ン ト を ⾏い ま し た 。
当 日 の イ ベ ン ト で は 、津 波 や 土 砂
災 害 、 洪 水 な ど を 映 像と 共 に 紹 介
し 、 体 験 型 学 習 と し て、 身 体 を 使
っ て 防 災 に 関 し て 学 んで も ら い ま
し た 。 子 供 た ち が 津 波の 映 像 を 食
い ⼊ る よ う に ⾒ て い たの が と て も
印象的でした。
市民海外レポーター大木章圭さん(スリランカ)
派遣期間 H26.7∼H28.7
チルドレンフェスタ
チルドレンフェスタとは、スリランカに在住している外国人が、自国の文化を紹介するイベン
トです。日本の他にも、韓国、イギリス、アメリカなどのブースが出展しており、当日は大盛
況でした。日本ブースでは、習字、折り紙、縄跳びを紹介しました。子供達は他国の文化に触
れてとても楽しそうにしており、他国に関しての興味や、関心を持ってもらえたと思います。
私たちがスリランカで生活していることこそ一番の紹介になる
今 回 は 二 つ の イ ベ ン トを 紹 介 さ せ て 頂き ま した が 、 この よ うな イ ベ ン ト を 通し て 日 本
を 紹 介 し て い ま す 。 しか し 、 一 番 の 紹介 は 私た ち 日 本人 が スリ ラ ン カ に い るこ と だ と
思 っ て い ま す 。 ス リ ラン カ で 生 活 し てい る 日本 人 を 通し て 、彼 ら は 日 本 を 身近 に 感 じ
る こ と が で き ま す 。 私が 活 動 を し て いる ⽥ 舎町 で は 、⽇ 本 ⼈は 私 ⼀ ⼈ で す 。私 が 親 切
に す れ ば ⽇ 本 ⼈ は 親 切と 思 う だ ろ う し、 私 が悪 さ を すれ ば 、⽇ 本 ⼈ は 悪 い と思 っ て し
ま い ま す 。 私 は 日 本 の代 表 だ な ん て 思っ た こと は あ りま せ んが 、 途 上 国 で 生活 す る と
い う 事 は 、 い や お う なし に そ の 地 域 の人 に とっ て 、 国の 代 表の 様 に 映 っ て しま う の で
す 。 協 ⼒ 隊 と い う 活 動は 、 あ る 意 味 そこ で ⽣活 す る こと だ けで も 、 ⼩ さ な ⼆国 間 友 好
と い う 点 で は 成 り ⽴ って し ま う と 私 は思 っ てい ま す 。今 後 もス リ ラ ン カ ⼈ が良 い イ メ
ー ジ を 持 て る よ う に 、楽 し み な が ら 生活 し てい き た いと 思 いま す 。