佐見信仁さんによると、設置場所は、防災拠点となる市内の小中学校であり、下水道の整備が終わった地区から順に設置を進めているとのこと。下水道整備は、五条川の東側では終了しており、五条川の西側の整備が行われている。これまで、３カ所行われた岩倉中学校で４か所目となる。の小中学校で設置が行われ、今回工事が小口径システムで浅埋管路に対応の横にマンホールトイレを設置すること岩倉中学校では、運動場の片隅、プール置されてきた同じシステムの採用を計画が計画された。同市はこれまで３カ所で設する校内既設管の埋設深さが浅いため、していたが、一つ大きな問題があった。設置従来の大口径配管を敷設すると、㎝の盛設置しても、最悪使用できないという状態ていない施設が多く、マンホールトイレを留式災害用トイレ配管システム。まだ正式のφ 1 5 0 リブパイプを使用した直結貯応するため、マンホールトイレの設ても独立して使用できる直結貯留式のマンクボタシーアイは、下水道管路が被災し邦さんは、﹁このシステムであれば、管路はされた、株式会社垣見設計事務所の石黒照ボタシーアイが提案を行った。設計を担当販売の前ではあったが、問題解決のためク置が大都市から地方都市へと広が流側にレジンコンクリート製ボックスを設ホールトイレを開発。マンホールトイレの下も考えられる。っている。マンホールトイレとは、下用タンクを併設することで、地震発生時に下水管路が被災してもマンホールトイレがきれいに地下に収まる。さらに、し尿の貯留な直結貯留式のマンホールトイレが設置さ使用できる﹂。従来のシステムでは半日しか置し、し尿を貯留するシステムである。そん鉄蓋を開くとすぐにトイレとしてれるということで、愛知県岩倉市に向かった。日間︵貯留量㎥︶の使用が可能になり、貯留できなかったが、これによって２∼3 使えるというもの。しかし、そのマ分程度と交通の便が良いベッ岩倉市は、名古屋市の北西部、名鉄で名古屋から実用性も高まった。ドタウン。同市では、平成また、し尿の洗浄に関しても石黒さんは、年からマンホールトイレの設置を行っている。設置を計本管へとし尿を流す。下水道が使用できなと。残念ながら我が国の下水道施め、大量の水で流す。これに対してクボタシボックス内に貯留する。い場合は、ボックス内の蓋を取ってレジコンしなければ継続使用ができないこーアイの場合、トイレ使用者が手押しポンリブ用カラー150（やりとり配管対応）リブ付き小型マンホール150-300 プを 2 回押すことによって水を貯め、２時イレ配管システムは、小口径管路で既設管クボタシーアイの直結貯留式災害用ト路の埋設深さに関係なく設置できる。また、間ごとに流すので清潔で、実用的である﹂と十分な貯留量もあり、下水道施設の耐震運用面でのメリットを指摘した。これら従来の方式より優れた長所をプラスして、コ化が進まない多くの自治体で活躍できるレジンコンクリート製ボックス貯水槽ものと思われる。 VU直管φ300 ﹁従来の方式では、１日１∼２回、し尿を貯ると、どこかにし尿を貯めて、吸引れは、下水道施設や管路が被災すンホールトイレにも盲点がある。そ水道管路にトイレ管路を直結し、災で問題となったトイレ不足に対直結貯留式のマンホールトイレそこで検討されたのが、クボタシーアイ使用できないのだ。り土を行わなければならず、運動場として 50 阪神淡路大震災以降、多くの震レジンコンクリート製ボックスの埋設とマンホールトイレの配管部が完成画している岩倉市総務部危機管理課の宇 15 設や管路は、まだまだ耐震化され 3.3 ▽10.0基準点プールストも同等程度に収まり、採用が決まった。レジンコンクリート製ボックスにし尿を貯留工事は、貯留用のレジンコンクリート製砕石 1,200 2,000 2,000 ゲート弁勾配18‰ リブパイプφ150 ボックス︵以下レジコンボックス︶を設置す砕石るため、高さ mの掘削から始まった。ジコンボックスがクレーンで慎重にセットさの上にセメントで基礎が作られ、その上にレされた配管と校内の既設管との接続。既設 14,200 れた。次は、レジコンボックス内にプリセットを使って接続が完了した。続いて、マンホーの宅地ますが取り替えられ、やりとり継手リブ付き小型マンホールとリブパイプの配５基のルトイレの設置用に㎝ほど掘削し、管が行われた。さらに上流側に貯水槽が設置され、各リブ付き小型マンホールに立て管が挿入された。最後に和洋式兼用の鋳鉄製防護ふたがセットされ、一連の工事はわずか3日で終了した。工事を監督した伊藤水道工業株式会社監理部の鈴木貴大さんは、﹁既設管との接続や、マンホールトイレの配管部などは、通常の下水道工事と同じであり慣れた作業。掘削深さも浅いので短時間で作業ができた﹂と工事の感想を語った。プールの水を手押しポンプで供給貯水槽土間コンクリート運動場宅地ますレジンコンクリート製ボックスマンホールトイレ震災発生時には、下水道施設や管路のレジンコンクリート製ボックスをクレーンで据付。災害用トイレ鋳鉄蓋（和洋兼用）テント柔道場／剣道場被災状況を調べ、問題なければ、レジコン貯留式災害用トイレ配管システムのレイアウト設置図（岩倉中学校）ボックス内の管路を使ってそのまま下水道レジンコンクリート製ボックスの据付完了。直結貯留式災害用トイレ配管システム愛知県岩倉市 PAL/ Vol.173 11 12 PAL/ Vol.173 マンホールトイレの鋳鉄製蓋がセットされ工事終了。ボックス内の配管の様子。株式会社垣見設計事務所第一設計室室長石黒照邦さん伊藤水道工業株式会社監理部鈴木貴大さん 2.7 16 鋳鉄製蓋を開き、中蓋を取れば即使用可能。下水道本管が被災しても使用できるマンホールトイレ 80 2,000 2,000 3,000 2,000 配管は滑剤を使ってスピーディー。貯水槽の据付。施工現場レポート