室 内 展 示 場 のご案内 2015. 3. 2 彫刻の森美術館には、5つの室内展示場があります。 アートホール さンカく 『じぐ ザグ △ ワーるド』 会場の中心に展示されている、赤い大きな作品《オクテトラ》。 アメリカの彫刻家イサム・ノグチは、日常の遊び場にアートを持 ち込み、こどもたちに夢を与えるために数多くのプレイスカルプチャー(遊べる彫刻)を制作しました。 《オクテトラ》は、イサム・ ノグチが制作したプレイスカルプチャーで最も知られたものです。ギリシャ語の8=オクトと4=テトラを組み合わせて《オクテト ラ》と名付けられたこの作品は、六角形の面4つと三角形の面4つをあわせた八面体の彫刻で、中に入って登ったり、くぐったりす ることができます。 さンカく 「じぐザグ △ ワーるド」は、 《オクテトラ》から生まれたかたちをもとに、自然のかたちも 取り入れながら会場全体をひとつの図形として作り上げました。たくさんのポールには山形 に赤色と黄色がペイントされ、まるで森の中にいるような気持ちになります。三角形のクッションは《オクテトラ》から 飛び出したかたちのように見えます。どこで遊ぶのか、どうやって遊ぶのかは子どもたちの自由です。様々な遊びの中か ら、空間に隠されたおもしろいかたちに出合ってください。遊具とも建築とも、アートとも言えるこの場所は、子どもたち が遊びながらアートを発見できる〈彫刻的空間〉です。 マルチホール コレクション展 THE BODY からだ マンズールーム 会期:2012年7月14日(土)∼ イタリアの彫刻家ジャコモ・マンズー コレクションから、人体の生々しさをもつ作品を選んで構 成します。 の「死の扉」習作12点を常設展示してい ます。 身体を拓本のように押しつけて制作したクライン。左耳だ けを体内器官と一緒に切り取って彫刻にした三木富雄。身 体を解体してゆくイプステギ。精神状態を身体の動きで表 わしたブルジョワ。自分自身の心臓音を作品に取りこんだ ボロフスキー。 さまざまな方法で表現された“からだ”を内部と外部から 探って、その構造を感じてみましょう。 本館ギャラリー 『松本秋則 オトノフウケイ』展 予告 2015年3月21日(土・祝)∼2015年8月30日(日) 彫刻の森美術館では、「松本秋則 オトノフウケイ」展を開催します。松本秋則は、竹を主な素材に用いて組み上げ、音 の出るサウンド・オブジェを制作している作家です。空気の動きを捉えたり モーターを駆使して作品に動きを与え、竹 同士がぶつかりこすれ合ったりして生まれる音の連鎖が、素朴で愉快な音楽を奏でます。 また、巨大なスクリーンを仕立ててオブジェを投影し、音と映像が織りなす優しく心地よい 風景を創出します。 本展は、《Sound Forest》と《Sound Garden》、そして《Sound Theater》という 3つのインスタレーションにより構成されます。 会場を巡り様々に変化する音と光が繰り広げる一期一会の世界をお楽しみください。 ピカソ館 「ピカソ・コレクション 」 ピカソ館は、20世紀を代表するスペインの芸術家パブロ・ピカソの作品を専門にご覧いただくため に1984年に日本で初めて開館しました。ピカソが65歳から熱中して制作した陶芸作品を中心に多 彩な所蔵作品300点余りを順次公開しています。 緑陰ギャラリー リニューアル工事のため2015年3月中旬まで閉鎖しています。あらかじめご了承ください。 『絵画へ ∼コレクションより∼』展 予告 絵画は、見るものに夢や幻、やすらぎなどさまざまなものを想起させます。時には、物事の本質を鋭く突いてくる作品も あります。今回は、そのような絵画をテーマを設けずに展示しています。ひとつの作品を鑑賞するにも、いろいろな視 点があり、感じ方は人それぞれ。ゆっくり時間をかけて向き合えば、思いがけない発見があるかもしれません。さあ、ど うぞ作品 と向き合ってみてください。 マルク・シャガール《アネモネ》 ジョアン・ミロ《赤い扇》
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