第 2 次豊田市農業基本計画 【素案】

第 2 次豊田市農業基本計画
【素案】
概 要
版
平成19年7月
1
■計画策定にあたって
計画策定の趣旨
1
この計画は、本市における農業・農村の持つ本来的機能である食料供給と環境への貢献及び
地域社会の形成・維持を含めた多面的機能が低下傾向にあり、計画的な維持と発展を図るよう
必要な計画を策定することを目的としています。
また、国の定める食料・農業・農村基本法第8条に規定する「その地方公共団体の区域の自
然的経済的社会的諸条件に応じた施策」の策定を目的としています。
計画の位置づけと計画期間
2
(1)計画の位置づけ
本計画は、平成 17 年3月に閣議決定された国の「食料・農業・農村基本計画」及び平成 17
年2月に策定・公表された県の「食と緑の基本計画」の農業政策を踏まえつつ、本市の実情を
基に独自の農業施策を計画するものであり、平成8年に策定した「豊田市農業基本計画」に続
くものとして、また、「第 7 次豊田市総合計画」の農業分野における施策をより具体化するも
のとして策定しました。
(2)計画の期間
本計画は、目標年度を平成 28 年度とし、平成 19 年度から平成 28 年度までの 10 年間を計画
の期間として定めます。
なお、農業を取り巻く諸情勢の変化に的確に対応するため、前期が終わる5年後(平成 23
年度)を目途に必要に応じて施策計画の見直しを行うことを想定しています。
●計画の位置づけと計画の期間
年 度
(平成)
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
国:食料・農業・農村基本計画[H17(2005)−H26(2014)]
(食料・農業・農村基本法)
県:食と緑の基本計画
[H17(2005)−H22(2010)]
(食と緑が支える県民の豊かな暮らしづくり条例)
第7次豊田市総合計画[H20(2008)−H29(2017)]
(地方自治法)
豊田市農業振興地域整備計画[H19(2007)−H28(2016)]
(農業振興地域の整備に関する法律)
農業経営基盤の強化の促進
に関する基本的な構想
[H18(2006)−H22(2010)]
(農業経営基盤強化促進法)
豊田市農業基本計画
第2次豊田市農業基本計画[H19(2007)−H28(2016)]
[H8(1996)−H17(2005)]
(食料・農業・農村基本法)
2
29
■豊田市農業の特性と主要課題
本市農業の特性、問題点や農業を取り巻くわが国の社会の潮流を踏まえた本市農業の主要課題
の概要を示すと下図のとおりです。
豊田市農業の特性
豊田市農業の問題点
特性1:水稲主体の土地利用型農業が盛ん
特性2:多様な農産物を生産
特性3:第2種兼業農家や自給的農家が9割
を超える農家構成
特性4:大消費地に近い
特性5:市域の5割の農地が中山間地域に所
在
特性6:都市と農山村交流の多様な取り組み
が進行
問題点1:後継者や新たな担い手の不足と営
農意欲の減退
問題点2:耕作放棄地の増加と営農環境の悪
化
問題点3:都市化の進展による農地の減少
問題点4:農地の流動化や利用集積、集団的
営農等の遅れ
問題点5:市民の食及び、農業や農地の多面
的機能に対する理解と行動が十分
に定着していない
■豊田市の農業産出額の内訳(平成 17 年)
■農家人口・農業就業人口の推移
(人)
80,000
1,120 千万円
加工農産物
10
1%
その他畜産物
1
0%
乳用牛
78
7%
その他農産物
87
8%
25,009
63,441
17,135
14,593
米
315
28%
25,000
60,551
52,099
50,000
畜産物
274
24%
肉用牛
31
3%
70,000
30,000
72,998
60,000
鶏
110
10%
豚
48
4%
76,926
40,000
44,746
14,390
15,000
10,977
30,000
20,000
40,335
8,566
7,960
5,000
10,000
0
農産物
836
75%
花き
137
12%
10,000
20,000
0
S45
S50
S55
農家人口
野菜
174
16%
S60
H2
H7
H12
農業就業人口
農業を取り巻く社会潮流
果樹
123
11%
①食の安全性や健全な食生活に対する関
心の高まり
②多様化・高度化する消費者ニーズ
③農業の構造改革の立ち遅れと農政改革
④認定農業者への施策の集中
⑤農村の衰退と農業・農地の持つ多面的
機能への期待
⑥FTA、EPA の進展と貿易環境の変化
⑦深刻化する食料問題や環境問題
資料:農林水産統計年報(千万円)
豊田市農業の主要課題
①多様な担い手の確保と経営の安定
②中山間地域における農業・農村振興と農地保全
③市民に対する安全な農作物の生産・供給、農的暮らしを楽しむ場の提供
④農地の利用調整による優良農地の保全、農地の流動化、利用集積の拡大
3
■豊田市の農業・農村の将来像
∼市民が守り育てる『とよたの農』∼
※生産者としての市民と消費者としての市民が共に、産業としての農業はもとより、「農」が私たち市
民にもたらす多くの恩恵を理解し、一人ひとりの暮らしに活かされている姿を目標とし、「とよたの農」
という用語を用い、「農」を通じて暮らし豊かな都市づくりを実現することを表現しています。
農家・農業者
産業としての農業を
担うプロの農家
産業型農業者
プロの農家とともに、
地域農業を支えるセミプロ農家
生きがい型農業者
農的暮らしを楽しみ、
農の魅力を伝える農家・市民
すべての市民
地域農業の最大の理解者・協力者であるとともに、
農がもたらす恩恵の受益者となる
5 農業を通じた地域環境の保全
6 地域ぐるみの鳥獣害対策
二地域居住や中山間地域への移住
3 都市農山村交流
むらづくり活動
直売所
農山村体験プログラム
4 集落営農体制構築
生きがい型農業
食育
公設市場
2 元気で多様な担い手拡大
エコファーマー
1 地産地食推進
学校給食での地産地食
農業者と消費者の相互理解
複合ファーマーズマーケット
農ライフ創生センター
ニューファーマー支援
4
■基本目標と将来目標値
計画の将来目標値
基本目標
※総合指標1、2は、
「産業型農
業目標値」
、総合指標3∼5は、
「生きがい型農業目標値」
目標1.地産地食の推進
●学校給食や直売所出荷など市民に新鮮で安全な農作物を供給するための
地域内での流通と消費の仕組みをつくることにより、生産意欲の向上に 総合指標3:農産物直売施設等
出荷者数
よる農業の振興を図ります。
●食に対する理解を深め、地元農産物の消費拡大を図るために、産地直売
H18 年度
H28 年度
⇒
などを通じて生産者と消費者が顔の見える関係や地元農産物に触れる機
2,237 人
3,000 人
会を増やすなど、農業者(生産者)と市民(消費者)の食への相互理解
を図ります。
目標2.多彩でたくましい農業の振興
総合指標1:認定農業者
※( )内は法人数
●大消費近郊の平地農業、中山間地域農業などの特性を活かした農業の振
H18 年度
H28 年度
興を図ります。
⇒
●水稲や果樹、花きなどを始めとする多様な品目の農業生産の振興、輸出
149 人
200 人
や直売も視野に入れた新たな販路の確保とブランド化の推進など、消費
(21 法人)
(33 法人)
者ニーズにあった安全・安心で新鮮な農産物の生産と供給を進めます。
●次代を担う就農者の育成・確保を進めるとともに、生きがい農業者や援 総合指標4:農ライフ創生セン
ター研修修了生数
農者の育成を進めるなど、多様な担い手づくりを支援します。さらに、
[担い手]※累積値
効率的で生産性の高い農業基盤の整備や優良農地の保全を図ります。
H18 年度
67 人
⇒
H28 年度
1,500 人
目標3.農業を通じた地域環境の保全
●農地は多面的機能(環境保全機能や学習機能、文化的機能、保健休養機
能など)を持っていますが、農薬や化学肥料等の過度な使用により、環
境への負荷が懸念されています。
●そのため、農地が持つ多面的機能の維持・増進に向け、有機栽培や無農
薬・減農薬栽培の拡大を図るとともに、地域ぐるみでの環境保全活動の
推進、資源循環型農業の推進など、農業を通じて地域環境の保全を図り
ます。
総合指標2:エコファーマー認
定者数(全作目)
H18 年度
158 人
⇒
H28 年度
300 人
目標4.都市と農山村の共生
総合指標6:市民農園利用者数
(開設区画数)
●人口減少と高齢化の進行が予測される中にあって、農山村地域が備えて
きた集落の活力並びに共働機能の低下、豊かな自然環境や農山村景観の
H18 年度
H28 年度
⇒
喪失が懸念されています。
1,150 人
3,000 人
●このため、農山村地域の集落機能の維持・増進を図りつつ、地域の自立
を促すための取組みを推進します。
総合指標5:農ライフ創生セン
●また、農山村の多彩な地域資源を活かして、都市との交流を活発化させ
ター研修修了生数
[交流]※累積値
ることにより、地域活力の向上を図るとともに、農業・農地が持つ多面
的機能、並びに生活関連施設の整備・充実による快適環境の向上を図り、
H18 年度
H28 年度
⇒
魅力ある農山村づくりを推進します。
224 人
5
1,000 人
■基本目標を実現するための施策
基本目標1:地産地食の推進(安全な食の提供、拠点直売施設の整備)
1−1
生産と流通
施策の展開方針
農産物の適量適品目生産
体制づくりや、生産者、流
通・小売関係者、消費者の3
者のつながりの創出・拡大、
農産物の地場流通の仕組み
の強化などにより、生産者と
消費者との信頼関係に基づ
いた地産地食を展開します。
単位施策
(1)多様な農産物の生産
(適量適品目生産)
(2)地産地食の仕組みづ
くり
(3)直売の拡大、複合フ
ァーマーズマーケッ
トの整備
(4)市民の食を支える卸
売市場の機能強化
1−2
個別施策
①適量適品目生産の体制づくり
②適品目型産地づくりに向けた支援策
①地産地食推進計画の策定
②食品産業等における地場農産物の利用拡大
③いつでもどこでも地場農産物が手に入る仕
組みづくり
④地産地食の普及・啓発活動の推進
⑤生産・流通のコーディネート組織の整備
①直売活動の促進
②販路の拡大
③複合ファーマーズマーケットの整備
④ITを活用した流通システムの合理化
①コンテナ事業の推進
②公設卸売市場の機能充実
生産者と消費者の食の相互理解
施策の展開方針
新鮮で安全・安心な食を求
める市民ニーズに応え、健康
で豊かな食生活を実現する
ため、安全・安心な農産物の
提供や、食と農の理解促進を
図るための食育の推進や生
産者と消費者の交流を展開
します。
単位施策
(1)地域に根ざした食の
普及(食育)
(2)安全で安心な農産物
の提供
(3)生産者と消費者の交
流の促進
6
個別施策
①食育推進計画の策定
②食育活動の推進
③地域の郷土料理の伝承・PR
①安全な農産物の生産方式の普及
②トレーサビリティの導入促進
①生産者や農産物の情報提供
②生産者と消費者と流通業者との交流機会の
提供
基本目標2:多彩でたくましい農業の振興
2−1
主要農産物の生産振興
施策の展開方針
愛知県内における収穫量
の第1位を誇っている桃と
梨といった果樹をはじめ、花
き、野菜、茶など多彩な農産
物の生産性や収益性を高め、
安全・安心で品質の高い農産
物の生産振興を図ることに
より、強い農業を展開しま
す。
単位施策
(1)果樹生産の振興
(2)野菜生産の振興
(3)花き生産の振興
(4)工芸作物(茶)の振
興
(5)畜産の振興
(6)特産物の振興
2−2
水田農業の振興
施策の展開方針
経営の安定化・効率化、
生産調整システムの確立、
「売れる米づくり」の推進
により、愛知県下第 1 位の
農業産出額を誇り、本市の
農業の基幹をなしている
水稲主体の土地利用型農
業の振興を図ります。
2−3
個別施策
①農薬使用を抑えた病虫害対策の支援
②ドリフト防止対策の促進
③品質向上と新たな作目品種への転換等への
支援
④商品性の高い果樹振興
⑤新たな販路開拓(直販施設の整備)
⑥高付加価値化への転換(加工施設の整備)
①農薬の適正使用と生産履歴記帳の徹底
②生産規模の拡大支援
③機械化の支援
④複合経営への転換等による経営の安定化
⑤養液栽培など施設集約型農業の促進
①優良種苗や革新技術の導入
②省エネルギー対策をはじめとした生産コス
トの低減
③産地形成とブランド化の推進
④法人経営体への移行奨励と効率経営支援
①経営規模の拡大や新規就農支援
②茶業組合組織の活性化
③環境に配慮した茶生産支援
④新たな販路開拓への支援
①安全で品質の高い畜産物の生産
②家畜排せつ物の適正管理
③価格安定対策の推進
④繁殖和牛の導入促進
⑤家畜飼料の自給率の向上
⑥就労環境の改善
⑦畜産物産地のPR強化
①きのこ類の生産振興
②特色ある農産物の生産振興
単位施策
(1) 経 営 の 安 定 と 生 産
コストの削減
(2) 新 た な 生 産 調 整 シ
ステムの確立(品目横
断的経営安定対策)
(3) 売 れ る 米 づ く り の
推進
個別施策
①担い手への農地の利用集積
②水田農業を担うオペレーター組織の育成
③大型機械の導入・更新支援
④複合経営への転換促進
⑤経営相談・支援機能の強化
①品目横断的経営安定対策の推進
②米政策改革推進対策の推進
③米と小麦・大豆の集団転作の維持・発展
①減農薬・減化学肥料栽培の促進
②食味の向上とブランド化推進
③高く売れる販路開拓
農産物のブランド化
施策の展開方針
消費者ニーズの多様
化・高度化や経済社会のグ
ローバル化に伴う国際的
な産地間競争の激化に対
応し、本市の農産物の市場
優位性を確保するため、農
産物の高付加価値化とブ
ランド化を進めるととも
に、輸出も視野に入れた販
売戦略を展開します。
単位施策
(1)ブランド化の推進
(2)販売戦略の展開
7
個別施策
①ブランド育成
①効果的なPRの推進
②販路拡大の推進
2−4
担い手の育成と確保
施策の展開方針
本市の農業の持続的な発
展を図るため、担い手となる
農業者や経営体の育成をは
じめ、次代を担う就農者の確
保・育成を進めるとともに、
一般企業等の農業への参入
促進、女性農業者や高齢農業
者、援農者の育成を進めるな
ど、意欲ある多様な担い手に
よって支えられた農業を展
開します。
単位施策
(1)担い手や経営体の
育成
(2)集落営農体制の構
築
(3)農業への一般企業
等の参入促進
(4)新規就農者の育成
と確保
(5)女性と高齢者の参
画
(6)受託体制や援農体
制の整備
2−5
生きがい型農業の推進
施策の展開方針
農ライフ創生センターを
核にした生きがい型農業者
の育成と研修修了者の活躍
の場・機会の確保、市民農園
の開設を進めるなどにより、
多くの市民に支えられた農
業を展開します。
2−6
個別施策
①法人設立の推進
②法人設立の支援
③認定農業者の育成
④農業制度資金の周知と制度の充実
⑤農業経営研修の開催と経営相談機能の充実
①集落営農の普及活動の推進
②集落営農組織の育成(
(仮称)集落営農システ
ム構築モデル事業)
③農業用機械の共同利用システムの確立
④水田農業を担うオペレーター組織の育成
①特定法人貸付事業の実施
②一般企業等の参入農地の発掘と集積
①新規就農者のための農業技術習得研修等の支
援
②新規就農確立支援制度等の創設
③農業経営体における新規就農研修制度の確立
④農家子弟の定年帰農研修の開催
⑤農業後継者の育成・資質の向上
①家族経営協定の締結促進
②男女共同参画の普及・啓発
③女性や高齢者の起業支援
④高齢農業者の活躍の場の確保
①水田農業を担うオペレーター組織の育成
②援農体制の整備
単位施策
(1)生きがい型農業者
の育成
(2)市民農園
個別施策
①技術研修コースの見直し
②農ライフ創生センターの体制整備
③総合的な相談・支援体制の確立
④地域づくりと一体となった地域研修の実施
①市民農園の利用促進
②市民農園開設の促進
生産基盤の確保
施策の展開方針
水稲をはじめとした農産
物の生産性や効率性の向上
を図るため、担い手への農地
の利用集積や優良農地の保
全、農業用基盤・農業用施設
の整備・改良などを進めま
す。
単位施策
(1)担い手への農地の
利用集積
(2)優良農地の確保の
た めの計画 的な 土
地利用の推進
(3)農業用基盤・農業用
施設の整備と改良
8
個別施策
①担い手への農地の利用集積
①農業振興地域整備計画等による農地の適正管
理
②農地パトロールの充実と地図情報システムの
構築
③優良農地の保全・確保体制の確立
④スプロール的開発等の抑制
⑤農作物への光害の防止
①大区画化のための再ほ場整備の推進
②IT農業等の推進研究
③除草作業軽減策の推進
④用排水施設の改良・整備
⑤畑地や転作田における排水対策の推進
⑥農道の修繕・整備
基本目標3:農業を通じた地域環境の保全
3−1
持続可能な農業の推進
施策の展開方針
環境と調和した持続性の
高い循環型農業の普及、定着
を図るとともに、農地・水・
環境保全向上対策などの推
進により地域ぐるみで環境
保全に取り組むことにより、
農業を通じた地域環境の保
全を進めます。
3−2
単位施策
(1) 環境保全型農業の
推進
(2)環境保全活動の推
進
個別施策
①有機農業、有機による土づくりの推進
②環境にやさしい農業機械・施設の導入推進
③低農薬、低化学肥料の推進
④エコファーマーの育成
⑤環境に配慮した農産物の特産化の推進
①農地・水・環境保全向上対策の活動支援
②直接支払制度による環境保全活動の推進
資源循環型社会形成に貢献する農業の推進
施策の展開方針
食や農などに関わるバイ
オマス資源の有効な活用を
検討し、資源循環のシステム
づくりに取り組みます。
単位施策
(1)バイオマス利用等
の推進
9
個別施策
①畜産農家と耕種農家の共同による良質な堆肥
づくり
②バイオマス利用に向けた調査・研究の推進
③バイオマス利用モデル事業の導入
基本目標4:都市と農山村の共生
4−1
地域力の向上による農山村の振興(ご近所の底力発揮)
施策の展開方針
農山村における農家や集
落の創意工夫による主体的
な取り組みを促進し、農山村
の活性化を図るため、集落機
能の増進や地域の主体的な
むらづくり活動の推進に係
る支援策の充実を進めます。
4−2
農山村地域がもつ多彩な
地域資源を積極的に活用す
ることにより、活力ある農山
村づくりを実現するため、グ
リーンツーリズムの推進に
よる地域の活性化を図ると
ともに、都市住民との交流を
定住促進につなげていくた
めの施策を展開します。
単位施策
個別施策
(1)グリーンツーリズムの
推進
①農山村体験交流プログラムの企画・開発と実
践
②農家民泊の促進
③農村型市民農園・滞在型市民農園の整備
④都市・農山村の交流拠点の整備
⑤都市農山村交流コーディネート組織の育成
①農地・空家情報提供システムの構築
②むらづくり活動と一体となった定住の促進
①直売施設や農産加工施設等の整備支援
②特産品開発の推進
③適量適品目生産体制の構築
①多様な情報媒体を活用した情報発信
②総合的な相談窓口の整備
(2)二地域居住や中山間地
域への移住の促進
(3)農業の6次産業化
(農から工、商への展開)
(4) 農 に 関 す る 地 域 情
報の発信
多面的機能の保全と活用
施策の展開方針
農山村に残る豊かな自然
環境、景観を始めとして、農
地・農業が備える多面的機能
の保全を推進します。また、
イノシシ・シカ・サル等の鳥
獣被害に対応するため、総合
的で効果的な鳥獣害対策に
取り組みます。
単位施策
(1)自然環境、農山村景
観と地域文化資源
等の保全・活用
(2)遊休農地の対策
(3) 鳥獣害対策の推進
4−4
個別施策
①地域が自ら進めるむらづくりの推進
②むらづくりの推進組織・体制の整備
都市との交流による農山村地域の活性化
施策の展開方針
4−3
単位施策
(1)農を活かしたむらづ
くりの推進
(地域住民が主人公)
個別施策
①直接支払制度の取組みの継続と改善
②豊かな自然環境の保全
③美しい農山村景観の創造
④伝統文化の保全・継承と有効活用
⑤除草作業軽減策の推進
①市民農園・滞在型市民農園の整備
②和牛放牧(和牛リース制度)の普及促進
③一般企業等の参入農地の発掘と集積
④農地パトロールの充実と地図情報システム
の構築
⑤優良農地の保全・確保体制の確立
⑥スプロール的開発等を抑制する方策の検討
①総合的な被害防止対策の確立
②集落ぐるみの鳥獣害防除対策の推進
③有害鳥獣の駆除対策の強化
④捕獲鳥獣の有効活用
農山村集落の快適環境の整備
施策の展開方針
自然豊かな環境の中で健
やかにかつ快適に暮らすこ
とのできる生活環境を確保
していくために、集落排水施
設や道路・公共交通、情報通
信施設などの生活関連施設
の整備・充実を推進します。
単位施策
(1)農業集落排水施設
等の整備
(2)生活道路など生活
関連施設の整備
10
個別施策
①農業集落排水施設等の整備
①農道および生活道路の整備
②生活関連施設の整備・充実
■重点プロジェクト
生産・流通コーディネ
ート機能整備支援
重点目標
生産・流通コーディ
ネート機能を整備し
ます。
都市農山村交流コーディネー
グリーンツーリズムや空き家情報など、都市農山
村交流を仲介する組織の設立と運営を支援
ト組織育成事業
地域営農組織育成事業
農山村活性化プロジェクト事業
農業クリエイティブサポーター事業
共同活動支援
営農活動支援
中山間地域等直接支払制度
農地・水・環境向上対
策、中山間直接支払制
度で 3,200haの農地
を保全します。
業
遊休農地解消実践活動事業
和牛放牧支援事業
・土づくりや農薬の低減など農業が本来有する自然
循環機能維持・増進による地域の環境保全に向け
た先進的な営農活動を支援
中山間地域の農地の多面的機能の低下を防止する
ための集落活動に対して交付金を支出し、農地の活
用と保全を支援
農薬及び化学肥料の使用料低減など環境保全型農
業推進のために必要な機械等の整備を支援(害虫防
除ランプ、樹冠下点滴施肥栽培施設等)
優良農地の保全と遊休農地化する違反、無断転用防
止のためのパトロールを実施
遊休農地の保全を目的として、JAが実施する和牛
のレンタル事業を支援
農地地図情報システム構
農地の斡旋・利用集積などを効率的かつ確実に実施す
るための情報の一元的な収集と地図情報化
築事業
農地利用調整システムの
構築
集落営農システム構築モ
デル事業
集落営農による経営の合
理化を推進し、農業の振
興と農地の保全を図りま
す。
(共同利用機械導入補助)
地域営農組織育成事業
主要事業名
鳥獣害対策アクションプラ
ンの策定
野生獣害対策事業
農地保有合理化法人を核とし、農地の賃借、利用集積
を行なうための推進体制を構築
農用地利用改善団体の設置による貸出し農地の集約化
を含めたモデル的な集落営農システムづくりの推進
集落営農を啓発するためのパンフレットの作成や集落
営農に関する勉強会等を開催
共同で利用する機械購入に対する補助
営農センター単位での農家の組織化による、地域課題
への自主的な取り組み体制の整備
※重点プロジェクト③の記載事項を参照
概要
学識経験者や猟友会、農業関係者、県、市などで構成
する有害鳥獣対策連絡会議を設置し、鳥獣害対策の総
合的な行動計画を策定し実践
・普及啓発(啓発資材、広報紙)
・研修会
・相談事業
農家に対して鳥獣害防止のための防除柵等の資材費
を支援
農山村活性化プロジェクト
事業(総合獣害対策)
地域ぐるみでの防除柵設置など、大規模な取り組みを
総合的に支援
県山間地営農等振興事業
重点目標
集落ぐるみでの鳥獣害
対策を推進し、実施地
域での被害をなくしま
す。
有害鳥獣捕獲防除事業
猟友会へ委託による駆除活動
地域営農組織育成事業
※重点プロジェクト③の記載事項を参照
鳥獣害の克復による農業振興・農山村の活性化
策
概要
地域農業振興費補助事業
重点目標
担い手育成総合支援協議会が中心となった、認定農業
者、集落営農組織、特定法人貸付事業を行う企業等の
確保・育成
・新規就農者を総合的に支援するための制度(農業技
術習得、就農斡旋や就農準備資金支援、ニューファ
ーマー・インターン制度など)の検討・創設
・新規就農の相談や支援をワンストップサービスで総
合的に行なう窓口を設置
・認定農業者等の経営健全化のための経営診断や相談
等に対する支援、法人化支援
農繁期のパート労働者を安定的に確保するために、労
働者を登録、派遣する機関の設置を検討
受講生のニーズに対応した研修プログラムの見直し
や技術等指導体制の充実、加工品の新規開発、新規導
入作物の試験栽培などの機能拡充
中学校区に1ヶ所を目標とした市民農園の開設とN
PO等の民間での開設の促進
主要事業名
業
地域ぐるみの鳥獣害対策推進
地域において農地・水・環境の良好な保全と質的向
上を図るため、地域ぐるみでの効果の高い共同活動
と農業者ぐるみでの先進的な営農活動を支援
・水路の草刈りなど農地・水・農村環境保全と質的
向上のための共同活動を支援
市民農園整備促進事業
集落営農普及啓発推進事
プロジェクト
農地・水・環境保全向上対
就農支援総合窓口の設
置
経営診断、経営コンサル
ティング支援
農ライフ創生センター事業
認定農業者を平成 18 年
度の 149 人から平成 28
年度には 200 人に増やし
ます。
重点プロジェクト ⑥
概要
農村環境保全への取り組みによる
快適な地域の創造
農業を通じた地域環境
保全プロジェクト
重点プロジェクト ⑤
主要事業名
環境保全型産地形成対策事
重点目標
営農センター単位の農事組合長会議、自治区等を
単位とした農事組合組織の見直しによる地域課題
への自主的な取り組み体制の整備と、各組織が取
り組む農村の振興計画(むらづくり計画)と計画
に基づく活動に対する支援
・地域提案用モデル事業手引書配布
・むらづくり計画作成支援
・むらづくり活動支援
地域が取り組む農業・農村振興設備等の整備を支
援(定住、二地域居住、都市山村交流、農村型市
民農園、体験農園、滞在型市民農園、
・棚田等景観
保全、農産加工施設、総合鳥獣害対策)
地域での特産品開発等におけるアドバイザー派遣
制度の活用
ニューファーマー育成
総合支援
概要
大規模な水田農業の振興、中山間地域に
おける水田農業の持続的な展開
概要
重点目標
集落営農体制構築
プロジェクト
主要事業名
農業経営体活性化促進事業
(仮称)援農者バンクの設置
重点プロジェクト ④
都市農山村交流コー
ディネート組織を育
成します。
複合ファーマーズマー
ケット整備支援
・小売店での豊田産農産物コーナー設置等民間が主
体となった、創意工夫で取り組む地産地食活動を
支援
・複合ファーマーズマーケットの整備及び事業運営
等に対する支援
継続的な交流による農山村の活性化
都市農山村交流
プロジェクト
重点プロジェクト ③
重点目標
地産地食の民間活動支援
・適量適品目の生産・出荷・流通(学校給食、市場、
直売所、食品産業など)を調整
主要事業名
元気で多様な担い手に支えられた
農業振興・農地保全の実現へ
地産地食推進事業
学校給食での地場農産物の利用促進
・地場農産物を活用した加工食品開発と献立への導
入
・給食センターでの地場農産物利用の拡大
直売活動の促進、地域情報の受発信などによる地域
農産物の利用促進活動を支援
・地産地食推進計画の策定
元気で多様な担い手拡大
学校給食地産地食推進事
業
・農地土壌診断の支援
プロジェクト
組織育成事業
地域農産物出荷生産組織の育成ため活動を支援
重点プロジェクト ②
地場農産物産地育成対策
事業、地場果菜出荷促進対
策事業
概要
市、農協、卸売市場、小売・流通業者、生産者、
消費者等が連携した地産地食の実現へ
地産地食推進
プロジェクト
重点プロジェクト ①
主要事業名
11・12
【この冊子に関するお問い合わせ先】
豊田市産業部農政課(担当:長江・永田・吉田)
電話:0565−34−6640
FAX:0565−33−8149
電子メールアドレス:[email protected]
住 所:〒471-8501 豊田市西町 3-60