Gard Alert:高まるアジア型マイマイガ(AGM)の検査の重要性

Gard Alert:高まるアジア型マイマイガ(AGM)の検査の重要性
米国/カナダ当局は、各船舶に対して、規制対象国において AGM が多数発生していることについての通
知を行っています。
こちらは、英文記事「Gard Alert: Asian Gypsy Moth (AGM) inspections more important than ever」
(2014 年 9 月 5 日付)の
和訳です。
現状
AGM は船内や貨物に付着して運ばれる可能性のある深刻な害虫です。規制対象国(ロシア東部、日本、
韓国、中国北部)における AGM のハイリスクシーズンは 5 月から 9 月末までで、最近のメディア報道に
よると、特に今シーズンは最悪の年になる可能性があるということです。AGM の卵塊を付着させたまま
北米の港に入港した結果、公海に引き返して洗浄と駆除を実施するよう命令を受けた船舶が数多くあり、
船舶内で発見された卵塊数も例年以上に増加しています。
北米におけるAGM要件の施行 1
米国とカナダの農業当局はそれぞれ独立した機関ではありながら、AGM リスクの軽減と排除については
歩調を合わせて最優先で取り組んでいます。米農務省(US Department of Agriculture [USDA])とカナダ
食品検査庁(Canadian Food Inspection Agency [CFIA])は最近の AGM Bulletin の中で、「このところ、北
米に到着する船舶内で、時には非常に多くの AGM が検出されている」と述べています。同 Bulletin は、
今シーズンの AGM リスクの増大を背景に、船舶所有者と運航者に対して、入港の遅延や拒否に直面する
可能性を回避できるように注意を再喚起することを目的に発行されたものです。同 Bulletin は、北米の港
への入港の際に AGM が付着していないようにすることと、下記の、必要な AGM 書類を米国/カナダの
当局者に提出することの重要性を強調しています。
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米国とカナダの AGM 要件、規制対象国、関連ハイリスク期間、米国とカナダの港における必須検査期間に関する詳細情報については、
Gard ウェブサイトの[Preventing Losses]タブの Spotlight 欄に掲載されている「Asian Gypsy Moth」をご覧ください。AGM に関する一般的
な情報や助言のほか、政府や業界のその他の情報へのリンクも掲載されています。
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証明書:「ロシア、日本、中国または韓国の指定認証機関の検査を受け、当該の船舶にはいか
なるライフステージのAGMも不在である旨を明記した出発前証明書を取得した上で、そのコピ
ーを米国/カナダの代理店に提出しなければならない。検査の実施時間は、規制対象の港から
の出発時間に近いほど望ましい」
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航海メモ(VOYAGE MEMO):「船舶は、北米の港に到着する96時間前までに、2年間の寄港デ
ータを米国またはカナダの代理店に提出しなければならない。代理店が、このデータを米国と
カナダの当局者に提供することになる」
また、同 Bulletin では、北米に向かう船舶において、乗組員による自主検査を実施することの必要性につ
いても強調しています。
USDA は、AGM 要件に従わない場合の罰則について米国・カナダ間の統一を図るべく、2015 年 1 月 1 日
付けで、その詳細を発表する予定です。CIFA は既存の罰金制度を継続する予定です。詳細については、
今年 8 月に発行された USDA と CIFA の第 2 回 AGM Bulletin 参照してください。
船舶の AGM 自主検査に関するガイダンス
AGM やその他の害虫駆除に関する北米の入港要件を満たす責任は、船舶所有者と運航者にあります。遅
延や後々のルート変更に直面しなくて済むように、航行中の船内において体系的な自主検査を実施する
ための適切な手順を備えておくようにしてください。
関連当局から、船舶の自主検査を実施する際の手引きが発行されており、ダウンロードできます。CIFA
の「Inspect Before Entry(入港前の検査)」と、USDA の「Gypsy Moth Inspectional Pocket Guide(マイマ
イガ検査のポケットガイド)」を参照してください。これらのガイドには、AMG の卵塊の形状、船内で
の生息場所、駆除方法についてのアドバイスが記載されています。概要は以下のとおりです。
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船舶の上部構造物、甲板、カーゴホールド、積荷、カーゴギアについてアクセス可能なすべて
の区域の目視点検を十分に実施すること。接近できない場所は双眼鏡を使用して点検すること。
卵塊は、すき間や空洞の中、防水シートの下、ドアの裏側、照明装置の周辺、カーゴホールド
の縁の下部などの、目につきにくい場所に産み付けられことが多い。雌のAGMは灯りに誘引さ
れるため、夜間照明が当たる船舶の表面に卵塊を産み付ける可能性がある。
卵塊を発見したら、それらをこすり落としてから、アルコールまたは熱湯を使用するか、焼却
して処分すること。卵塊にペンキを塗ったり、海中に落としたりしても、卵や幼虫は死なない
ので、こうした方法を採らないこと。
実施した検査内容とAGMの卵塊駆除の詳細を船舶の航海日誌に記録すること。
アドバイス
ロシア東部、日本、韓国、中国北部に寄港予定の船舶の船長に対して、今シーズンは規制対象国におい
て AGM が多数発生していることを周知するようにしてください。北米の港へ入港する際に AGM が付着
していないようにすることと、必要な AGM 書類を米国/カナダの当局者に提出することの重要性を強調
するようにしてください。また、航行中の船内で適切な AGM 自主検査が実施できるように手順書等を船
内に用意しておくようにしてください。
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