自然生命科学研究支援センターにおけるX線回折測定サービス

ブース番 号
28
分
野
新素材・ものづくり・情報通信
自然生命科学研究支援センター(分析計測分野)・太田 弘道
問
合
せ 先
Tel 086-251-8747
E-mail
テ
ー
マ
Fax 086-251-8748
[email protected]
自然生命科学研究支援センターにおける X 線回折測定サービス
【出展概要】
はじめに(目的)
岡山大学自然生命科学研究支援センターの分析計測分野は、岡山大学における全学共同利用の
大型分析機器等を集中管理して利用促進を図るとともに、分析計測技術の研究開発を行って、教育
研究の進展を図る事を目的に設立された。また近年は、企業も含めて学外者に対して積極的に分析
相談や依頼分析などを行い、地域産業の発展に寄与していく事も当分野の目的となっており、そのた
めに現在 6 種の共同利用分析機器で依頼測定サービスを学外者へ提供している。
今回の発表では、24 年度より正式にサービスを開始した単結晶 X 線構造解析のほか、さまざまな応
用測定が可能な薄膜 X 線回折を中心に、学外者が利用可能な依頼測定について発表する。
【単結晶 X 線構造解析】
単結晶試料を用いて、分子構造、結晶構造を決定する。試料の大きさは 0.2mm 角程度(以下)で測
定が可能。
【薄膜試料 X 線回折測定】
薄膜試料に対して、結晶状態を逆格子マップ測定、極点測定などで評価することができる。また、反
射率測定により、薄膜の膜厚・密度などを推定することも可能。厚さ 24 ㎜までのバルク材、キャピラリ
ーに封入した試料の測定なども可能。
【粉末試料 X 線回折測定(XRD)】
粉末試料を用いて、XRD パターンを測定する。ICDD データベースに登録されている既知化合物であ
れば、化合物の同定、簡易定量も可能である。
【X 線小角散乱測定(SAXS)】
X 線の小角散乱を測定することにより、ナノオーダ
ーの粒径、空孔径の解析が可能である。
図 X 線小角散乱を用いた粒径解析