自動車検査独立行政法人審査事務規程 第4章 新規検査及び予備検査 第5章 4-3 最低地上高 5-3 4-3-1 5-3-1 テスタ等による審査 継続検査及び構造等変更検査等 最低地上高 テスタ等による審査 自動車の最低地上高は、巻尺等その他適切な方法に 自動車の最低地上高は、巻尺等その他適切な方法に より審査したときに、自動車の接地部以外の部分が、 より審査したときに、自動車の接地部以外の部分が、 安全な運行を確保できるように地面との間に適当な 安全な運行を確保できるように地面との間に適当な 間げきを有するものでなければならない。この場合に 間げきを有するものでなければならない。この場合に おいて、自動車の接地部以外の部分と地面との間の間 おいて、自動車の接地部以外の部分と地面との間の間 げき(以下「地上高」という。)が次のいずれかに該 げき(以下「地上高」という。)が次のいずれかに該 当するものはこの基準に適合するものとする。(保安 当するものはこの基準に適合するものとする。(保安 基準第 3 条関係、細目告示第 7 条関係、細目告示第 基準第 3 条関係、細目告示第 163 条関係) 85 条関係) ① 指定自動車等と同一と認められる自動車 ① 指定自動車等と同一と認められる自動車 ② 普通自動車及び小型自動車(乗車定員 11 人以 ② 普通自動車及び小型自動車(乗車定員 11 人以 上の自動車、二輪の自動車を除く。)であって車 上の自動車、二輪の自動車を除く。)であって車 両総重量が 2.8t 以下のもの、専ら乗用の用に供 両総重量が 2.8t 以下のもの、専ら乗用の用に供 する自動車(乗車定員 11 人以上の自動車、二輪 する自動車(乗車定員 11 人以上の自動車、二輪 の自動車を除く。)であって車両総重量が 2.8t の自動車を除く。)であって車両総重量が 2.8t を超えるもの及び軽自動車(二輪の自動車、カタ を超えるもの及び軽自動車(二輪の自動車、カタ ピラ及びそりを有する軽自動車を除く。)であっ ピラ及びそりを有する軽自動車を除く。)であっ て、最低地上高が低くなるような改造がされた自 て、最低地上高が低くなるような改造がされた自 動車については、アの測定条件で測定した場合に 動車については、アの測定条件で測定した場合に おいて、測定値がイの基準を満たす自動車 おいて、測定値がイの基準を満たす自動車 ア 測定条件 ア 測定条件 地上高は、次の方法により求めるものとす る。 地上高は、次の方法により求めるものとす る。 (ア)測定する自動車は、空車状態とする。 (ア)測定する自動車は、空車状態とする。 (イ)測定する自動車のタイヤの空気圧は、 (イ)測定する自動車のタイヤの空気圧は、 規定された値とする。 規定された値とする。 (ウ)車高調整装置が装着されている自動 (ウ)車高調整装置が装着されている自動 車にあっては、標準(中立)の位置と 車にあっては、標準(中立)の位置と する。ただし、車高を任意の位置に保 する。ただし、車高を任意の位置に保 持することができる車高調整装置に 持することができる車高調整装置に あっては、車高が最低となる位置と車 あっては、車高が最低となる位置と車 高が最高となる位置の中間の位置と 高が最高となる位置の中間の位置と する。 する。 (エ)測定する自動車を舗装された平面に (エ)測定する自動車を舗装された平面に 置き、地上高を巻尺等を用いて測定す 置き、地上高を巻尺等を用いて測定す る。 る。 (オ)測定値は、1cm 未満は切り捨て、cm (オ)測定値は、1cm 未満は切り捨て、cm 単位とする。 イ 単位とする。 測定値の判定 イ アにより求めた地上高は、(ア)から(ウ) の基準をそれぞれ満足していること。 測定値の判定 アにより求めた地上高は、(ア)から(ウ) の基準をそれぞれ満足していること。 ただし、自動車の接地部以外の部分と路面 ただし、自動車の接地部以外の部分と路面 等が接触等した場合に、自動車の構造及び保 等が接触等した場合に、自動車の構造及び保 安上重要な装置が接触等の衝撃に十分耐え 安上重要な装置が接触等の衝撃に十分耐え る構造のもの、又は自動車の構造及び保安上 る構造のもの、又は自動車の構造及び保安上 重要な装置を保護するための機能を有する 重要な装置を保護するための機能を有する アンダーカバー等が装着されている構造の アンダーカバー等が装着されている構造の ものにあっては、当該部位の地上高は次の ものにあっては、当該部位の地上高は次の 4-3,5-3 最低地上高(最終改正:第 63 次) 1 / 2 自動車検査独立行政法人審査事務規程 第4章 新規検査及び予備検査 第5章 継続検査及び構造等変更検査等 (ア)及び(イ)の基準を満足していればよい (ア)及び(イ)の基準を満足していればよい ものとする。 ものとする。 また、判定値は、1cm 未満は切り捨て、cm 単位とする。 また、判定値は、1cm 未満は切り捨て、cm 単位とする。 この場合において、上記ただし書の「衝撃 この場合において、上記ただし書の「衝撃 に十分耐える構造」及び「アンダーカバー等 に十分耐える構造」及び「アンダーカバー等 が装着されている構造」の自動車における当 が装着されている構造」の自動車における当 該構造を有する部位の地上高にあっては、 該構造を有する部位の地上高にあっては、 (ア)の数値は 5cm 以上と読み替えて適用す (ア)の数値は 5cm 以上と読み替えて適用す る。 る。 なお、地上高を測定する際は、次に掲げる 自動車の部分を除くものとする。 a なお、地上高を測定する際は、次に掲げる 自動車の部分を除くものとする。 タイヤと連動して上下するブレー a タイヤと連動して上下するブレー キ・ドラムの下端、緩衝装置のうちの キ・ドラムの下端、緩衝装置のうちの ロア・アーム等の下端 ロア・アーム等の下端 b 自由度を有するゴム製の部品 b 自由度を有するゴム製の部品 c マッド・ガード、エアダム・スカー c マッド・ガード、エアダム・スカー ト、エア・カット・フラップ等であっ ト、エア・カット・フラップ等であっ て樹脂製のもの て樹脂製のもの (ア)自動車の地上高(全面)は、9cm 以上 であること。 であること。 (イ)軸距間に位置する自動車の地上高は、 次式により得られた値以上であること。 H= (ア)自動車の地上高(全面)は、9cm 以上 Wb・1/2・ sin 2° 20′ +4 (イ)軸距間に位置する自動車の地上高は、 次式により得られた値以上であること。 H = Wb・1/2・ sin 2° 20′ + 4 (ウ)前輪より自動車の前方又は後輪より自 (ウ)前輪より自動車の前方又は後輪より自 動車の後方に位置する自動車の地上高 動車の後方に位置する自動車の地上高 は、次式により得られた値以上であるこ は、次式により得られた値以上であるこ と。 と。 H = Ob・ sin 6°20′ + 2 ただし、各記号の意味は次のとおりとす H = Ob・ sin 6°20′ + 2 ただし、各記号の意味は次のとおりとす る。 H :自動車の地上高(cm) Wb :軸距(cm)多軸を有する自 Ob :前軸(多軸を有する自動車 動車にあっては、隣接軸距の うち最大のものとする。 にあっては、一番前方にある 軸)から自動車の前方の地上 る。 H :自動車の地上高(cm) Wb :軸距(cm)多軸を有する自 Ob :前軸(多軸を有する自動車 動車にあっては、隣接軸距の うち最大のものとする。 にあっては、一番前方にある 軸)から自動車の前方の地上 高を測定しようとする位置 高を測定しようとする位置 と前軸の中心線との距離又 と前軸の中心線との距離又 は後軸(多軸を有する自動車 は後軸(多軸を有する自動車 にあっては、一番後方にある にあっては、一番後方にある 軸)から後方の地上高を測定 軸)から後方の地上高を測定 しようとする位置と後軸の しようとする位置と後軸の 中心線との距離(cm) 中心線との距離(cm) なお、三角関数正弦の数値は、次の値を なお、三角関数正弦の数値は、次の値を 用いるものとする。 用いるものとする。 sin 2°20′ = 0.04 sin 6°20′ = 0.11 sin 2°20′ = 0.04 sin 6°20′ = 0.11 4-3,5-3 最低地上高(最終改正:第 63 次) 2 / 2
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