くちきデイリーニュース - 朽木会計事務所

くちきデイリーニュース
2011 年 9 月 9 日(金)
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修正申告は、既に提出した確定申告の税
義務的修正申告と
義務的修正申告と附帯税
義務的修正申告書がその提出期限内に提
出されたときは、その修正申告は期限内申
告とみなされ、この義務的修正申告による
増差税額について過少申告加算税や延滞税
額が過少(純損失等が過大)であったとき、
原則、納税者の自発的な意思に基づいて、
税額の増額(純損失等の過少)修正をする
といった附帯税は課されないことになって
います。
課税の
適正化に
けた対応
課税
の適正化
に向けた
対応
申告手続きです。
しかし、例外的に各個別税法、租税特別
措置法の規定により修正申告が義務付けら
れているものがあります。これが義務的修
この義務的修正申告には、附帯税の免除
といった恩典があるにもかかわらず、提出
期限の遵守がなされなかったのでしょうか。
そこで、昨年の税制改正では、この義務
正申告です。
義務的修正申告とは
義務的修正申告
とは
具体的には、収用交換等により代替資産
をした場合や特定事業用資産の買換えをし
た場合など、ある年分の確定申告において
暫定的に処理しておいたものが、その後の
年において確定し、結果として、特例の適
的修正を怠った場合には、秩序犯として、1
年以下の懲役又は 50 万円以下の罰金が科
されることになりました。
さらに、今年の税制改正(平成 23 年 6 月
罰則が
罰則が厳しくなる
義務的修正申告
用要件を満たさなくなったり、または代替
資産等の取得価額に変更が生じ、課税標準
又は税額が増加した場合に提出する申告書
です。
義務的修正申告書の
提出期限等
義務的修正申告書
の提出期限
等
この義務的修正申告の提出期限は、原則、
それぞれ定められた事由が確定した日から
4 か月以内です。
また、増加した税額も当該期限内にその
税額を納付しなければならないことになっ
ています。
30 日公布・施行)では、故意の申告書不提
出によるほ脱犯が創設され、提出期限まで
に提出しないで所得税を免れた者は、5年
以下の懲役、500 万円以下の罰金に処され
るか、又は併科されることになりました。
なお、この罰則規定は、公布の日から起
算して 2 月を経過した日以後、つまり今年
の 9 月以降の違反行為から適用になります
ので、留意が必要です。
ついつい失念
ついつい失念してし
失念してし
まうが、
まうが、何か対策を
対策を
考えなければ!
えなければ!
補足と
補足と解説
1.現下の
現下の厳しい経済状況及
しい経済状況及び
経済状況及び雇用情勢に
雇用情勢に対応し
対応し
て税制の
税制の整備を
整備を図るための所得税等
るための所得税等の
所得税等の一部を
一部を改
正する法律案
する法律案(
法律案(財務省 HP)
http://www.mof.go.jp/about_mof/bills/177die
t/index.htm
2.新法(
新法(罰則)
罰則)
租税特別措置法第 42 条の 3
第 28 条の 3 第 7 項、第 30 条の 2 第 5 項、第 31
条の 2 第 7 項、第 33 条の 5 第 1 項、第 36 条の 3
第 1 項から第 3 項まで・・・・、第 37 条の 2 第 1
項若しくは第 2 項・・・・、第 37 条の 8 第 1 項、
第 41 条の 3 第 1 項、第 41 条の 5 第 13 項若しく
は第 14 項又は第 41 条の 19 の 4 第 13 項の規定に
よる修正申告書又は期限後申告書をこれらの申
告書の提出期限までに提出しないことにより、所
得税法第 120 条第 1 項第 3 号(・・・)に規定す
る所得税の額(・・)
につき所得税を免れた者は、5 年以下の懲役若し
くは 5 百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科
する。
2 前項の免れた所得税の額が 5 百万円を超える
ときは、情状により、同項の罰金は、5 百万円を
超えその免れた所得税の額に相当する金額以下
とすることができる。
以下省略
3.旧法(
旧法(罰則)
罰則)
租税特別措置法第 42 条の 3
第42条の 3 正当な理由がなくて第28条の3
第 7 項、第 30 条の 2 第 5 項、第 31 条の 2 第 7 項、
第 33 条の 5 第 1 項、第 36 条の 3 第 1 項から第 3
項まで(第 36 条の 5 の規定によりみなして適用す
る場合を含む。)、第 37 条の 2 第 1 項若しくは第
2 項(第 37 条の 4 又は第 37 条の 5 第 5 項第 2 号の
規定によりみなして適用する場合及び同条第 2 項
(同条第 4 項の規定によりみなして適用する場合
を含む。)において読み替えて準用する場合を含
む。)、第37条の8第1項(第 37 条の 9 の 2 第 4
項において読み替えて準用する場合を含む。)、
第 41 条の 3 第 1 項、第 41 条の 5 第 13 項若しく
は第 14 項又は第 41 条の 19 の 4 第 13 項の規定に
よる修正申告書又は期限後申告書をこれらの申
告書の提出期限までに提出しなかつた者は、1 年
以下の懲役又は 50 万円以下の罰金に処する。た
だし、情状により、その刑を免除することができ
る。
4.故意の
故意の申告書不提出によるほ
申告書不提出によるほ脱犯
によるほ脱犯の
脱犯の創設
この故意の申告書不提出によるほ脱犯の創設
は、所得税法の本法(所得税法第 238 条関係)、
法人税法の本法(法人税法第 159 条関係)、相続
税法の本法(相続税法第 68 条関係)、消費税法の
本法(消費税法第 64 条関係)にも創設されてい
ます。
この改正は、公布の日から起算して 2 月を経過
した日以後にした違反行為について適用されま
す(附則第 1 条、第 92 条関係)。