「(仮称)大手町1-1計画B棟」新築工事着工のお知らせ (PDF

2014 年 4 月 14 日
報道関係各位
三 菱 地 所 株 式 会 社
~大手町初の「住」機能・サービスアパートメントに「Ascott(アスコット)」が出店決定~
「
(仮称)大手町1-1計画B棟」新築工事着工のお知らせ
三菱地所株式会社は、千代田区大手町一丁目において進めてまいりました「
(仮称)大手町1-1計画B
棟」の新築工事に、本年4月14日に着手しましたのでお知らせします。
併せて、グローバルビジネス拠点「大手町」の機能強化に向け、大手町初の「住」機能として導入が決定
しておりましたサービスアパートメントの運営事業者として、シンガポールをはじめ世界23カ国で施設運
営を行う The Ascott Limited(アスコット社)の最高級ブランド「Ascott The Residence」の出店が決定
しましたので、お知らせします。
B棟
A棟
外観イメージパース
(竹橋方面から)
本計画は、隣接地で三菱地所株式会社・JXホールディングス株式会社が推進する「
(仮称)大手町1-
1計画A棟」
(2015年11月竣工予定)と共に、約16,200㎡の敷地における街区一体開発として
2012年6月に都市再生特別地区の都市計画決定を受け、B棟では
□グローバルビジネス拠点の機能を強化する「住」機能として、サービスアパートメントを導入
□環境共生型コミュニティ広場や高度な防災機能を備えた高品質なオフィス機能を整備
する等して、グローバルビジネス拠点「大手町」の機能の強化に貢献します。
当社は、これまでも大手町において高度な防災性能を有する最新鋭オフィスビルの整備を進めると共に、
国際対応可能な医療施設「聖路加メディローカス」など外国人就業者が働きやすい環境の整備に取り組んで
参りました。
本計画では、国家戦略特区などの我が国の国際競争力強化政策とも連動する取り組みとして、グローバル
なビジネスパーソンの中長期滞在にも対応するサービスアパートメントを整備し、再開発の進捗とともに
一層の高度化が続いている大手町、ならびに東京の国際競争力向上に貢献して参ります。
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■プロジェクトの特徴
□グローバルビジネス拠点の機能を強化する「住」機能として、サービスアパートメントを導入
・ ビジネスを主体とした中長期滞在に対応した宿泊施設として、快適な滞在環境と多言語対応・
24時間対応のきめ細やかなビジネスサポート機能を提供するサービスアパートメント(約130
室)をB棟高層階に整備し、国際都市間競争における東京の国際競争力向上の一翼を担います。
・ 運営はシンガポールに本社を置く、世界最大のサービスアパートメント所有・運営企業である
The Ascott Limited が担い、その最高級ブランド「Ascott The Residence」が日本初出店します。
□グローバルビジネス拠点「大手町」に相応しい最新鋭のオフィス機能の整備
・ 敷地西側近傍に皇居東御苑並びに皇居外苑濠(大手濠)の豊かな水と緑を臨み、地下鉄5路線が
乗り入れる「大手町駅」に直結するなど交通利便性に優れた立地特性に相応しい、最新鋭のオフィ
ス機能を整備します。
・ オフィス部分では、1フロアあたり約1,000坪の整形大空間を確保し、フレキシビリティの
高い効率的で快適な執務環境を整備します。また、皇居側においては約21mに渡って柱の無い
ワイドな眺望を確保します。
基準階オフィス(イメージパース)
(基準階平面図)
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□良好な都市環境の再構築に向けた取り組み
<環境共生型コミュニティ広場>
・ 皇居の水と緑と調和した緑豊かなコミュニティ広場(A棟敷地と合わせて約2,800㎡)を整備
します。同広場はエリア就業者の憩いの場になると共に、皇居近傍の地において生物環境に配慮し
た樹種選定や施設計画を行い、生物多様性の保全にも貢献します。
・ 同広場における生物多様性保全に関する取り組み内容が評価され、財団法人都市緑化機構の「社会・
環境貢献緑地評価システム(SEGES)つくる緑」
、一般社団法人 いきもの共生事業推進協議会
(ABINC)の「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)
[都市・SC版]
」を取得しており
ます。
コミュニティ広場(イメージパース)
<環境負荷低減への取り組み>
・ 環境に配慮した高性能外装や高効率設備の採用等により、東京都建築物環境計画書制度における
PAL・ERRの「段階3」および建築環境総合性能評価システム「CASBEE」Sランク確保
を目指します。
・ ビル内に丸の内熱供給株式会社が地域冷暖房サブプラントを整備します。高効率機器と蓄熱層の
連携により街区全体の省エネ化を図ると共に、地域配管を通じて大手町地区の他プラントとのバッ
クアップ機能を備えます。また、ビルの中水(再生利用水)から温熱を取り出し活用するシステム
を導入し、経済産業省の「再生可能エネルギー熱利用高度実証事業」に選定されています。
・ こうした環境配慮に関する取り組みが高く評価され、
「国内トップクラスの卓越した「環境・社会へ
の配慮」がなされたビル」として株式会社日本政策投資銀行の「DBJ Green Building 認証」におい
て「Platinum (plan) 2013」の認証を取得しております。
□高度防災都市づくりに向けた取り組み
<災害時の供給安定性に優れた大容量非常用発電機>
・ 従来のオフィスビルに多く導入されているA重油専燃の非常用発電機に加え、A重油、耐震性に
優れるとされる中圧ガスの双方に対応したデュアルフューエル型ガスタービン発電機を配備します。
・ 非常用発電機向け大容量オイルタンク(約25万ℓ)を配備し、A重油のみで72時間以上の発電機
運転を可能とします。これに加えて、中圧ガスの使用により更なる長時間運転を可能とし、テナン
ト企業の業務継続を強力にサポートします。
<帰宅困難者対応>
・ 帰宅困難者対応として、建物内外に一時滞在施設を整備するとともに、食料・飲料水等の備蓄の
強化や災害・交通情報の提供、マンホールトイレの設置など、帰宅困難者を支援するための多様な
機能を整備します。
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□歩行者ネットワークの整備
・ 地下鉄「大手町駅」とB棟を直結するバリアフリー動線を整備すると共に、A棟・B棟相互の地下
1階貫通通路を接続します。貫通通路沿いには飲食を中心とした店舗を配置し、近隣を含めた
オフィス就業者の利便性を向上させる計画とします。
・ 地上部では各通り沿いの歩行者空間の整備や、屋内貫通通路など宅地内の歩行者ネットワークの
整備にも取り組みます。
地下歩行者ネットワーク
■計画概要
・ 所 在 地
・ 主要用途
・ 敷地面積
・ 延床面積
・ 容 積 率
数
・ 階
・ 建物高さ
・ 構
造
・ 設計監理
工
・ 施
・ 新築工期
地上歩行者ネットワーク
東京都千代田区大手町一丁目2番5他(地番)
事務所・店舗・サービスアパートメント・地域冷暖房施設・駐車場等
約9,338㎡
約149,000㎡
1400%
地下5階、地上29階、塔屋2階
約140m
地上:鉄骨造 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造
株式会社三菱地所設計
株式会社竹中工務店
2014年4月14日~2017年1月下旬(予定)
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■参考
□The Ascott Limited
・ 世界最大のサービスアパートメント所有・運営企業。
・ アジア太平洋・ヨーロッパ・湾岸地域の主要都市を中心に 23,000 室超のサービスアパートメントを
運営しており、計画・開発段階の物件を合わせると 200 以上の物件において 34,000 室超となる。
・ 「Ascott The Residence」(アスコット)、「Citadines Apart'hotel」(シタディーン)、「Somerset
Serviced Residence」
(サマセット)の 3 ブランドを擁し、世界 23 ヶ国・83 都市で営業。日本国内
ではサービスアパートメント 3 棟、賃貸住宅 40 棟を保有している。
・ 「Ascott The Residence」は、トップエグゼクティブや経営幹部向けにエレ
ガントな住まいと上質な生活を提供する最高級ブランドで、ロンドン・ドバ
イ・シンガポール・上海など24都市に展開。ゲストにゆとりある住まいや
プライバシー、自宅に居るかのような安らぎと、きめこまやかなサービスや
ビジネスサポート、様々な施設や設備を提供する。
Ascott Raffles Place
(シンガポール)
Ascott Raffles City Chengdu
(中国・成都)
リビングルーム(イメージ)
ベッドルーム(イメージ)
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□DBJ Green Buiding 認証制度
・ 環境・社会への配慮が優れた不動産を対象に日本政策投資銀行が独自に開発した「環境性能」
「リスク管理」
「周辺環境との関わり」
「テナント等との連携」等を評価視点とする総合スコアモデル
を利用し、4 段階の評価ランク(Platinum・Gold・Silver・Bronze)に基づく認証を行う制度。
□「社会・環境貢献緑地評価システム(SEGES)つくる緑
・ 建築や開発など都市開発事業における緑地の保全・創出計画について、①地域の自然特性を活かす
緑地の創出を行う方針と計画、②事業者の緑地マネジメント、③緑地の公益機能などの考え方に基づ
き公益財団法人都市緑化機構が評価・認証する制度。
□「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)
[都市・SC版]
」
・ 自然と人との共生を企業活動において促進することを目的として、生物多様性に配慮した
緑地づくりなどに取り組むオフィスビルや商業施設を一般社団法人いきもの共生事業推進協議会
(ABINC)が第三者的に認証・評価する制度。
■A棟における取り組み
□濠水の浄化施設および大型貯留槽
・ 皇居および外苑濠に隣接する立地特性を生かし、皇居外苑濠の水質改善に向けた官民連携の
取り組みとして、計画地内に濠水の浄化施設(処理能力:約50万㎥/年)および大型貯留槽
(容量:約3,000㎥)を整備します。
□(仮称)ビジネス・エコシティ・センター
・ 環境ビジネスを行う国内外の企業・人材の情報交換・マッチングを促進する拠点として、次世代の
環境技術に関するラボラトリー機能、環境に関する最先端の取り組みを可視化・情報発信するショ
ーケース機能や、交流・啓発機能を備えた(仮称)ビジネス・エコシティ・センターを1階に整備
します。
□ランニングステーション
・ 国際ビジネスセンターを支える就業者の健康維持・管理および相互交流のサポートを目的とした
健康施設を地下1階に整備、皇居周辺のランナー向けに多様なサービスを提供するランニングステ
ーション機能も備えます。
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■配置イメージ図
■案内図
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■大手町ならではのまちづくり:エリアの課題解決とともに進化し続ける都市再生
【大手町地区: エリア面積 48ha / エリア内就業人口 約10万人】
金融・情報通信・メディアや大手企業本社など、24時間稼働型のビジネス機能が数多く集積し、近年ビルの更
新期を迎えながらも、営業継続上、仮移転を伴う建替えが容易ではなかった大手町地区は、この地区ならではの公
民連携による都市計画諸制度の工夫や、
政策と連動したグローバルな機能導入を通じて再開発プロジェクトの推進
を加速しています。
こうした一連の再開発の流れは、
エリア地権者と学識者を中心に、
行政やまちづくり団体も参加して策定した
「大
手町まちづくりのグランドデザイン」
(2012年)の再開発マスタープラン提言に基づき進められているもので、
「風格と豊かなみどりをまとった安心・安全なグローバルビジネス拠点」を目指して、高度な業務機能更新と、
アメニティ豊かなビジネスコミュニティ創造が、同時に育まれています。
街としての発展が今後も一層続いていく大手町地区において、ビル建設等のハード面だけでなく、仲通り機能の
延伸といったストリート環境整備や、隣接する地域との連携などもさらに充実し、人々が活動する場としての魅力
を深めていきます。
① 国際金融ビジネスセンターとしての機能増強
金融機関が集積する大手町地区に相応しい、金融サービスの高度化・国際化に対応可能な国際金融人材育成
拠点「東京金融ビレッジ」
(大手町フィナンシャルシティ/2012年開設)では、2013年度の開催プロ
グラム数が250を超え、年間受講者数は約 1 万人に達し、参加者間のネットワーキングも進んでいます。隣
接するテナントゾーンにはIFRS財団アジア・オセアニアリエゾンオフィスをはじめとする重要な国際金融
人材育成関連テナントが入居しています。また、政策と連動した海外企業等のビジネス開発支援・誘致等をワ
ンストップで実現し、企業マッチングやコンサルティングを行う拠点「
(仮称)海外企業等支援センター」
(大
手町3次事業)が2016年度に開設予定です。
② 国際交流機能・商業機能の充実
国際会議用大会議場や様々なホール・会議室を持つ国際カンファレンスセンター等の交流施設が整備されて
きた大手町地区では、宿泊機能として、敷地内で掘削した温泉を引き込み、日本文化の魅力を体験できる最高
級宿泊施設「星のや」が今後開業し、災害時には救援等に従事する方々へ温浴施設を開放します。
また、新ビル竣工とともに商業施設も一層充実しており、就業者のライフスタイルが快適に変化しています。
③ 外国人就業者の医療を支援する機能増強
英語対応可能な医療(外来診断、人間ドック)を担う聖路加国際病院の分院「聖路加メディローカス」
(大手
町フィナンシャルシティ)が2012年に開業、災害時医療連携体制にも貢献しています。
④ 高度防災都市・エネルギー供給の機能増強
各ビル個別に非常用電源等が充実し、災害時には建物内共用スペースに帰宅困難者受入を可能にするととも
に、
「聖路加メディローカス」
「アイン薬局大手町店」
(大手町フィナンシャルシティ)との連携による医療備
蓄体制が整備され、周辺エリアの要救護者受入れの準備がされています(医療用医薬品備蓄約1000人分/
約3日間)
。
⑤ 環境共生都市への取り組み
新築ビルでは個々に省エネルギー・省資源を具現化する最新技術を積極採用していますが、エリアとしては
ヒートアイランド現象緩和や生物多様性に貢献するビルの低層部緑化や、地上外構部緑化(大手町タワー「大
手町の森」等)が積極的に行われ、緑のつながりが増えています。
また、日本橋川歩行者ネットワーク沿いの外構部に設置され最新環境情報などを発信している「エコミュー
ジアム」
(大手町フィナンシャルシティ)では、街歩きの中で、環境の新しい発想に触れることができます。
大手町地区は、都市再開発が継続していく中で、高度なグローバル拠点として一層強化されるだけでなく、人々
がいきいきと活動する生活の「場」として、多彩な魅力を年々高めています。
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