今週の日米株式ストラテジー

2015.2.13
今週の日米株式ストラテジー
∼ギリシャのユーロ離脱懸念が高まれば、日米株式相場は一時的に調整か∼
図表① 日経平均と円/ドル
先週月曜日(2/9)の東京市場では日経平均が 63 ∼2/12 の日経平均は一時 18000 円台を回復∼
先週の日米株式は為替やギリシャに一喜一憂
124
円高と続伸した。前週末(2/6)に発表された米 1 (円/ドル)
2/12まで
月の雇用統計の改善を受けて円安・ドル高が進んだ
119
ことが好感された。しかし、月曜日の米国市場でギ
リシャの債務問題に対する警戒感が高まり、NY ダ
114
日経平均(右軸)→
ウが 95 ドル安と続落すると、翌火曜日(2/10)の
109
日経平均は 59 円安と 3 日ぶりに反落した。一方、
火曜日の米国市場ではギリシャ問題を巡るギリシ
104
ャ政府と EU などとの交渉が進展するとの期待感が
←円/ドル(左軸)
高まり、NY ダウが 139 ドル高と 3 日ぶりに反発し
99
た。その後、東京市場が休場だった翌水曜日(2/11)
14/2/13 4/11
6/11
8/7
10/6
12/4 15/2/5
の NY ダウは 6 ドル安と小反落したが、翌木曜日 出所 大和証券投資戦略部で取りまとめ
(2/12)の東京市場ではドル高・円安が進んだこと
が好感され、日経平均は 327 円高と大幅に反発した。図表② ナスダック指数とNYダウ
ギリシャのユーロ離脱懸念が高まる可能性も
ユーロ圏は先週水曜日(2/11)の臨時財務相会合
でギリシャ問題を協議し、ギリシャのバルファキス
財務相が現行の金融支援策に代わる独自案を提示
したが、他のユーロ圏各国と今後の交渉の進め方さ
え合意できず、目立った進展はなかった。翌木曜日
(2/12)には EU が非公式の首脳会議を開き、ギリ
シャ問題について協議に入ったと伝えられた。しか
し、ドイツのメルケル首相は同日、ギリシャは EU
首脳会議の中心的な議題ではないと指摘し、EU の
首脳らはギリシャの今後についてギリシャ側から
の提案を待っていると述べた。一方、EU、ECB、
IMF の 3 機関で構成する「トロイカ」は金曜日
(2/13)にギリシャ当局者と会合を開くが、これは
今週月曜日(2/16)に予定されているユーロ圏財務
相会合に向けた準備会合になると伝えられている。
本稿執筆時点で 2/13 に「トロイカ」とギリシャ
当局者が開く会合の結果は明らかになっていない
が、EU による現行の金融支援の枠組み期限が 2 月
末に迫るなか、時間的猶予は少ない。先週のユーロ
圏財務相会合が終了した数時間後から水面下で始
まったドイツとギリシャの交渉では、両国が譲歩の
姿勢を示しているとの報道もある。しかし、現行の
金融支援の枠組みの大幅な変更は認めないという
EU 側と、財政緊縮策を伴う現行の金融支援の継続
を拒否し、独自の支援策の採用や大幅な債務減免を
要求しているギリシャ側が、今週月曜日(2/16)に
18600
(円)
17600
16600
15600
14600
13600
∼2/12 のNYダウは 110 ドル高と大幅に反発し、
ナスダック指数は 2000 年 3 月以来の高値に∼
4900
(ポイント)
19500
(左軸)
ナスダック指数と
200日移動平均
↓
(ドル)
2/12まで
4400
18500
3900
17500
3400
2900
14/2/13 4/11
出所
16500
↑
NYダウと
200日移動平均
(右軸)
15500
6/10
8/6
10/2
11/28 15/1/28
大和証券投資戦略部で取りまとめ
図表③ ギリシャ・ポルトガル・スペインの国債利回り
∼今週月曜日(2/16)のユーロ圏財務相会合でE
U側とギリシャ側が折り合うことは可能か?∼
12
(%)
10
ギリシャの10年物国債利回り
ポルトガル 〃
スペイン 〃
8
2/12まで
6
4
2
0
14/2/13 4/10
出所
6/5
7/31
9/25
11/20 15/1/15
大和証券投資戦略部で取りまとめ
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼
できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また、本資料に記載された意見や予
測等は、資料作成時点の当社の判断で、今後、予告なしに変更されることがあります。なお、本資料のご利用に際しては、最終ページの記載もご覧ください。
-1/3-
予定されているユーロ圏財務相会合で折り合うこ
とができなければ、金融市場ではギリシャのユーロ
離脱懸念や公的債務の不履行(デフォルト)懸念が
高まることになろう。ギリシャの公的債務(約 3150
億ユーロ)の約 8 割は EU や IMF などが保有して
いることもあり、2012 年の債務危機当時と比べる
と、ギリシャのデフォルトによる民間金融機関への
影響は限定的とも考えられる。しかし、ギリシャの
ユーロ離脱懸念やデフォルト懸念が高まる場合、日
米株式相場は一時的に調整する可能性があろう。
図表④ 日本の実質GDP成長率(前期比年率)
∼2014 年 10-12 月期の実質GDPは3四半期ぶり
にプラス成長に転換すると予想されている∼
12
(%)
10
8
2014年10-12月期以降は
ESPフォーキャスト調査(2/10発表)
←−−−−−−−−−→
6
4
2
0
2014年10-12月期のGDPは
2/16(月)発表
▲2
▲4
▲6
日本のGDP統計や貿易統計が注目されよう
今週の東京市場は月曜日(2/16)に発表される
2014 年 10-12 月期の GDP 統計でスタートする。実
質 GDP は前期比 0.9%(年率 3.7%)増と 3 四半期
ぶりにプラス成長に転換すると予想されており、消
費増税後の景気回復を示す指標として株式市場で
好感されよう。また、水曜日(2/18)の日銀金融政
策決定会合終了後の記者会見では黒田日銀総裁が、
先週「現時点での一段の追加緩和は日本経済にむし
ろ 逆 効 果 に な る と の 見 方 が 日 銀 内で浮上してい
る」と一部で報じられたことについて否定する可能
性が高く、これも株式市場で好感される可能性があ
ろう。一方、木曜日(2/19)に発表される 1 月の貿
易統計では貿易赤字が前月比で大幅に拡大すると
予想されているが、1 月の貿易収支が年間で最も悪
化しやすいことを考慮すれば、前年同月比では赤字
が大幅に縮小することや、季節調整後の貿易赤字が
2012 年 10 月以来の小幅な赤字となることに注目す
べきだろう。これは為替市場では円高要因となる可
能性もあるが、輸出の回復基調が確認されれば輸出
企業の業績回復を示す指標として株式市場で好感
される可能性もあろう。
今週の欧米市場では火曜日(2/17)に発表される
独 2 月の ZEW 景況感指数、米 2 月の NY 連銀製造
業 景 気 指 数 及 び NAHB 住 宅 市 場 指 数 、 水 曜 日
(2/18)に発表される米 1 月の住宅着工件数及び鉱
工業生産指数、木曜日(2/19)に発表される米 2 月
のフィラデルフィア連銀製造業景気指数などが注
目される。独 2 月の景況感指数や米 1 月の鉱工業生
産指数などは前月比で上昇すると予想されており、
日米株式市場でも好感されようが、米国の住宅関連
指標には多くを期待できないと見ている。(野間口)
▲8
2010
出所
11
12
13
14
15
16
17
内閣府、日本経済研究センター
図表⑤ 日本の輸出金額と鉱工業生産指数
∼1月の貿易統計では輸出の回復基調が確認さ
れる可能性∼
8.0
124
日本の輸出金額(左軸)
(兆円)
日本の鉱工業生産指数(右軸)
いずれも季節調整値
7.0
(2010年=100)
←リーマン・ショック
114
←14/12
6.0
104
←14/12
5.0
94
15/1の貿易統計は
2/19(木)発表
4.0
84
3.0
2005 06
出所
74
07
08
09
10
11
12
13
14
15
財務省、経済産業省
図表⑥ 日米欧のエコノミック・サプライズ・インデックス
∼米国のエコノミック・サプライズ・インデックスはマイナス継続∼
75
50
過去3カ月間に発表された経済指標がエコノミスト予想を上(下)回
れば、エコノミック・サプライズ・インデックスが上昇(低下)する。
2/12まで
←ユーロ
25
←日本
0
▲25
←米国
▲50
▲75
▲100
14/2/12
出所
4/9
6/6
8/1
9/26
11/21 15/1/20
大和証券投資戦略部で取りまとめ
本資料は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関する決定はご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、当社が信頼
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-2/3-
お取引にあたっての手数料等およびリスクについて
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-3/3-