富士教育訓練センター研修レポート

平成 26 年度
富士教育訓練センター研修レポート
10 月 06 日~11 月 29 日
リーダー
小川 修平
伊藤 達哉
渡邉 慎一朗
生井 裕太
行成 大地
株式会社コンテック
コース名:建築施工管理基礎(2)
概要
将来の現場管理者を育成するため、建築工事の概要、設計図、積算、施工計画、
測量、仮設工事、躯体工事及び安全管理等について基本的な技術・技能を修得
する。
日数
平成 26 年 10 月 6 日(月)~11 月 29 日(土)
カリキュラム
内容
科目
時間
安全衛生
・入校式、修了式
4h
測量
・レベル、トランシットの設置、測量・墨だし
24h
鋼製下地とボー
ド
・内装用語・鋼製下地の組み立て
・ボードの張りつけ
48h
建築設備概論
・電気設備概論・給排水、空調設備概論
24h
建築概論
・作業手順・建築用語
16h
設計図の見方・施 ・図面の見方・施工図の描き方
工図
64h
建築施工管理概
論
16h
・質問議論・木造の組み立て
クロス・床シート ・クロス張り・ボード、シート張り
24h
仮設工事
・仮設用語・仮設の組み立て
8h
躯体実習
・鉄筋の組み立て・型枠の組み立て
24h
給排水・衛生設備 ・給排水設備用語・排水管の加工、組み立て
実習
・器具の取り付け、通水
16h
建築構造・法規
・建築法
16h
Auto‐CAD
・コマンドの使い方・図面の作成
24h
積算・設計変更
・積算士補・内訳書の書き方、計算・試験
66h
合
計
374h
目次
1、
測量
2、
鋼製下地とボード
3、
設計図・施工図
4、
建築概論
5、
建築用語
6、
クロス・床シート
7、
建築施工管理概論
8、
建築構造、建築法規
9、
仮設工事実習
10、 躯体
11、 給排水・衛生設備実習
12、 Auto-CAD
13、 積算
14、 休日の過ごし方
<欄外>
~これから富士研修に向かう後輩たちに捧ぐ~
「モウイチロウ」のワンポイントアドバイス!
1、測量
レベルと TS(トータルステーション)
の据え付けと使用方法を学びました。
レベルの据え付けはさほど難しくあ
りませんでしたが、離れたポイントの
高低差を正確に測ることが難しかっ
たです。
最初は、少しずつレベルを設置する場
所を近づけながら移動していくうち
にどうしても測量結果のズレが生じ
てしまいましたが、最終的には全員の
測量結果が許容誤差の範囲に収まる
ようになりました。
一方で、TS は測ることよりも据え付
け自体が大変難しく、みな悪戦苦闘し
てこの作業に最も多くの時間を費や
しました。
メンバーの1人がレベルを地面に落
して壊すというアクシデントもあり
ましたが、全員が技術を何とか修得で
きました。ちなみにレベルは 1 台 15
万円、TS は 100 万円以上するそうで
す。
壊したのが TS じゃなくて本当によか
った…(汗
冷蔵庫が無いから牛乳の買い置きは危険だ!
体調管理は気をつけて☆
2、鋼製下地とボード
①鋼製下地の用語と用途を座学で学
び実習に入りました。
②初めて使う工具や部材なので使い
方をまず確認しました。そして皆それ
ぞれの手順と急所を作成し、開口部も
考慮しながら実習に取り組んでいま
した。
③内装の知識や経験のない私たちは
ほぼ毎日 21 時まで残業し、厳しい中
での作業なので大変でした。」
④最後仕上がった時の達成感は今ま
で味わったことのない気持ちだった
のでとても嬉しかったです。
大柳先生から
舞茸ご飯を頂きまし
た!
3、設計図・施工図
設計図・施工図の見方では、前半では図面の見方と内容及び手描きにおける施
工図の描き方を学びました。施工図とは工事の作業に必要不可欠なもので詳細
に描かれていない内容が載っておりこれの良し悪しによって作業の効率が大き
く変わります。参考資料の中に描かれている建築、構造図などの仕様書や図面
を読み取り理解する勉強を行いました。
図面の作図については参考資料の仕様書や図面を見ながら模写をする作業を行
い平面図、断面図、立面図などを描きました。
・意匠図の立面図
壁に張られているタ
イルの数やサイズも考え
て描かないといけないた
め大変細かい作業となる。
ただ図面を描く作業はとても大変で皆授業内で終わることが出来ず、授業後教
室を貸し切り描き終えるまで作図をしました。設計図、施工図の見方は現場に
出る際に必要なもので自分達の施工管理の仕事にも大きく関わる分、それらを
覚える大切さを多く学べた気がします
4、建築概論
建築概論では、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造のそれぞれの長所や短所、
また着工から工期までの作業手順の流れを学びました。
一連の流れを知ることで、建物の見方が変わり、どの段階での作業をしている
のかを把握することができました。
5、建築用語
各構造の素材や工程、設計などについて学びました。
鉄筋が火に弱く、防火のための加工がほどこされていることや、鉄・コンクリート・木・
水の比重の話が特に印象的で、新しい知識を多く身につけることができました。
6、クロス・床シート
鋼製下地とボードで組み立てた下地にクロスや床シートを貼る実習をしました。
パテで凸凹や穴などを埋めて平
らにしたあと、天井からクロスを
貼って行きました。
ジョイント部の切りつけをわか
らないように仕上げるのが難し
かったです。
管理者としてはパテのごみやエ
アーがないか、ジョイント部の切
りつけはきれいかなどの確認、ま
た光の当たり方や見る角度によ
って見え方が違うので注意が必
要ということを学びました。
床シートは P タイルとシートを施
工しました。P タイルは始めに割り
付けをして、出隅や入隅に合わせて
タイルを切って加工しました。ぴっ
たりとはめるのがとても難しかっ
たです。シートでは、 種類のシー
たです。シートでは、2
トを施工しました。P タイルと同様
に出隅や入隅の施工が難しかった
です。
最後に仕上がった部屋で記念撮影
後に仕上がった部屋で記念撮影
をしました。
7、建築施工管理概論
現場での心構えや注意すべきことについての講義を受けました。
実際に木造の躯体を組立ながら声のかけ合いや周囲の確認、器具の正しい使い
方の訓練を行うことで、現場に多くの危険が潜んでいてそれをどのように未然
に防いでいくかを学ぶことができました。
8、建築構造、建築法規
日本の建築法と実際の施工との関係を学びました。
私たちが普段何気なく眺めている周りとは一風変わった建物の中には、法律の
範疇に収めるために形を変えざるをえなかった建物が数多く存在していること
を知りました。一方で、新たに計画されている国立競技場のように斬新な外観
でありながらも法律に則って設計されている建物の素晴らしさを感じました。
暖房を付けっぱなしで寝ると風邪ひくぜ!!!
みんな暖かくして寝ろよ!
9、仮設工事実習
仮設工事実習では、2層2スパンの仮
設足場(単管足場)を組み立てました。
まず、足場組み立ての手順を確認し、
必要な工具や材料の洗い出しを行い
ました。組み立てる際は、作業を分担
し、慣れない作業に悪戦苦闘しながら
も、組み立てから解体まで無事に終え
ることが出来ました。
仮設は、一時的な構造物ではあります
が、建築物の出来栄えを左右し、管理
者として、作業の大変さや注意しなけ
ればいけない部分を実技実習を通じ
て知ることができて良かったです。
また、労働安全衛生法についても学び
ました。労働災害がおこらない環境作
りを常に心掛けなければいけないと
思いました。
他社や専門学校の方々が大勢来ているときは早めに食堂にいくべし!
席も選べてゆっくりご飯を食べる事ができるよ(´・ω・)
高所恐怖症の人にはすこしつらいかも・・
10、躯体
鉄筋と型枠の組み立てを学びました。
鉄筋には多くの決めごとがあり、覚えるのがとても大変でした。
実習ではハッカーと結束線を使って鉄筋を固定し、その周りにコンクリートを
流すための型枠を設置しました。
また、設置完了後に型枠のズレをターンバックルを使ってミリ単位で修正した
ことで、日本の建築物がいかに正確に建てられているのかを感じる事ができま
した。
番線で桟木を固定する作業がとても難しく、メンバー全員が夢中になって練習
した結果、右下の写真の作品が出来上がりました!
11、.給排水・衛生設備実習
始めに座学で設備に関する事を学び
ました。
①実際にスパイラルダクトや塩ビ管
を電動カッターでカットし配置して
いきました。
③続いて排水管の組み立て、ヘッダー
工法で給水管の組み立てをし、器具を
取り付けて最後、通水しました。
②配管を切る時は非常に危険な作業
だったのでメガネ着用は必須でした。
④自分たちの暮らしに大切な水が作
られていくのを体験できたのは大変
貴重でした。
1カ所だけ水漏れがあり
ました。
12、Auto-CAD
CAD とはコンピューターで図面を描く際に使われる専用のソフトのことでバー
ジョンは 2012 のものを使いました。作図する流れは設計、施工図の見方で習っ
たものと同じで様々なツールを使い図面を完成させます。
手描きと比べ作図の作業は格段に早くなりますが図面のサイズの設定、多数に
あるツールの応用などによって出来や効率が悪くなることもあります。
そこでいくつかの問題集を渡され
それらの問題を解きながら使い方
を覚えていくやり方などを行いま
した。大体の使い方を覚えたら手
描きの図面を見ながら描くという
作業を行いました。
13、積算
積算の講義では建築物を作るにあたり使われるお金の計算や管理の仕方を学び
ました。
建築積算は単に工事に必要な金額を算出するだけでなく、設計や企画の段階か
ら工事が終了した後の維持保全までのコスト管理にまで関わっていることがわ
かりました。
研修最終日には積算士補のテストがありました。まだ合否は出ていませんが、
全員が毎日授業を終えた後の時間を利用して勉強に取り組んできたので全員合
格できることを信じています。
問題を何度も繰り返し勉強して、満点をとろう!満点者には、うれしい
ご褒美があるみたいだぞ!!
研修所の持ち物にはスリッパ、延長コード、取っ手付洗面用具入れは
必需品だよ。
14、休日の過ごし方
その①
2 回目の日曜日に研修センターの近く(7~8km くらい)の本栖湖にいきました。
天気にも恵まれて、きれいな水にきれいな空気、おいしいソフトクリームと研
修の疲れを癒すには最高の場所でした!
散歩にはちょっと遠すぎるので、帰りはバスを使ったほうがいいかも。
休日の過ごし方
その②
他の会社の方やベトナムの研修生とサッカーをしたりお酒を飲んだりして仲良
くなりました。
騒ぎすぎて警備員の人に怒られちゃったケドネ。。。
お酒を飲むときは、ついつい時間を忘れがちだ
けどルールは守ろうぜ!!!
休日の過ごし方
その③
富士教育訓練センターから徒歩10分のところにある花鳥園にいきました。
フクロウやペンギンといっためずらしい鳥がたくさんいました。
また、きれいな花にとても癒されました!!