電子タバコの健康被害に関する厚生労働省の発表に関する弊社見解

平成 26 年 11 月 28 日
電子タバコの健康被害に関する厚生労働省の発表に関する弊社見解
東京都港区東麻布1-10-12
株式会社 VP Japan
11 月 27 日、厚生労働省で「第5回たばこの健康影響評価専門委員会」が開催され、その中で
電子タバコに関する健康被害に関する発表がありました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000066484.html (厚生労働省発表資料)
一部テレビなどで、発がん性物質であるホルムアルデヒドが紙巻きたばこの 10 倍発生したなど
と放送されましたが、弊社「VP 商品」は、このような健康被害は一切発生しませんのでご安心くだ
さい。
厚生労働省に確認したところ、今回の調査対象は旧世代カートリッジ式 5 種類を複数回に渡っ
て検査したもので、新世代充填式は 1 種類を 1 回だけ検査しておりました。
この調査では、旧世代でも下記の「商品 D」のようにアルデヒド類がほとんど発生しない商品も
あります。
つまり、報道のような結果は一部の商品のみ当てはまることで、問題の無い商品も存在してお
ります。
今回の発表に関する矛盾点は以下の通りです。
厚生労働省の「平成 11-12 たばこ煙の分析について」という資料によると、各主要たばこのカ
ルボニル類の数値(概要)は下記の通りとなっており、ホルムアルデヒドは赤枠の数値となってい
ます。これらはタバコの各銘柄によって大きな差が生じております。
平成 26 年 11 月 28 日
http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/houkoku/seibun.html
○たばこ主流煙中の有害物質等の収量
カルボニル類
条件
銘柄
重量
平均
(mg/本)
吸煙回数
標準
偏差
平均
(回/本)
フロン
標準的 ティアラ
875
10.2
6.54
イト
標準的 マイルドセブン・エクストラライト
921
10.2
7.3
マイルド
セブン・
標準的
974
9.28
7.68
スーパー
ライト
マルボ
ロ・メン
標準的
941
7.97
7.22
ソールラ
イト
キャビ
標準的 ン・マイ
962
7.45
7.73
ルド
マイルド
標準的
982
11.6
7.39
セブン
セブンス
1003
ター
フロン
平均的 ティアラ
900
イト
マイルドセブン・エクストラライト
平均的
947
マイルド
セブン・
平均的
996
スーパー
ライト
マルボ
ロ・メン
平均的
967
ソールラ
イト
キャビ
平均的 ン・マイ
998
ルド
マイルド
平均的
998
セブン
標準的
平均的
セブンス
ター
1026
7.71
ニコチン
標準
偏差
平均
(mg/本)
タール
標準
偏差
平均
(mg/本)
ホルムアルデヒド アセトアルデヒド
標準
偏差
平均
(μg/本)
標準
偏差
平均
(μg/本)
標準
偏差
アセトン
平均
(μg/本)
アクロレイン
標準
偏差
平均
(μg/本)
標準
偏差
0.274
0.12
0.013
1.44
0.447
3.46
0.047
112
17.7
82.5
5.81
9.93
1.09
0.319
0.302
0.028
3.19
0.428
7.64
0.691
228
11.9
142
4.63
18.9
1.2
0.24
0.438
0.026
5.24
0.281
11.3
0.976
301
34.2
161
16.4
22.5
3.14
0.194
0.601
0.039
7.48
0.397
15.8
1.75
397
60.6
212
20.2
34.8
4.44
0.234
0.66
0.029
8.7
0.411
19.3
1.07
491
26.8
249
9.27
37.4
1.71
0.359
0.958
0.059
11.8
0.634
37.9
2.22
560
50.7
295
26.8
47.6
4.05
8.24
0.321
1.44
0.088
16.3
0.747
70.7
5.51
766
51.2
362
19.2
73.8
5.16
9.7
10
0.378
0.484
0.036
6.65
0.74
12.8
2.09
486
62.4
245
10.7
38
6.19
10.9
10.8
0.494
0.969
0.053
11.7
0.787
24.9
2.44
729
65.1
378
28.1
70.6
8.06
12.9
10.9
0.534
1.16
0.056
15.9
1.14
32.8
3.51
875
55.7
443
29.4
74.3
10.7
9.84
10.4
0.281
1.41
0.048
19.6
0.868
38.7
2.67
882
69.8
432
31.8
85.8
8.42
10.9
11.2
0.543
1.43
0.063
19.9
1.31
42.8
3.24
1030
44.3
513
28
87.9
5.61
15.4
10.2
0.481
1.97
0.1
25.1
1.2
87.3
7.78
1182
81.5
575
33.9
110
9.07
10.1
11.3
0.43
2.66
0.205
31.4
1.76
104
10.1
1158
113
563
59.5
116
15.5
一方、環境省の 「ホルムアルデヒド 1.物質に関する基本的事項 2.暴露評価」によると
https://www.env.go.jp/chemi/report/h15-01/pdf/chap01/03-2/06.pdf
自然な状況における体重 60 ㎏の人のホルムアルデヒドの 1 日の曝露量は最大で 7,848μ g/day
であり、タバコから曝するホルムアルデヒド量を遥かに超えることもあります。
体重 60 ㎏の人なら 1 日
の総曝露量の平均は
1,718μ g/day となってお
り タバ コ の 標 準 的 な ホ
ルムア ルデヒド量で計
算すると 24~497 本分
に相当することになる。
従って、発がん性があると言われているアルデヒド類に関する比較は、タバコだけではなく、自
然界における曝露量との比較も検討するべきです。
平成 26 年 11 月 28 日
また、厚生労働省の「最新たばこ情報」では、タバコからは 3,044 の、タバコの煙からは 3,996 の
化学物質を分離できたとする報告があります。これら約 4,000 の分離された化学物質は、主流煙
の重量の 95%以上を占めており、このうち 1,172 はタバコ及びタバコの煙の両方に存在していたと
報告されています。また、タバコの煙には 10 万以上の化学物質が含まれるはずと推計した報告も
あります。吸い込むことによる燃焼や燃焼過程など、複雑な反応により多様な物質が生成され、
周辺へも放出されるというわけです。
タバコの主流煙、副流煙に含まれる化学物質のうち、人体に有害なものは 250 を超え、発がん
性の疑われるものは 50 を越えるといわれています。
http://www.health-net.or.jp/tobacco/risk/rs180000.html
このようなタバコと電子タバコを特定の成分だけを比較することは、あまり意味のないことだと言
えます。
さらに、この発表資料において表示されている下記のコイル、アトマイザーの画像を見ると通常
の使用ではありえない状況下のテストが行われています。
例えばこの資料では9V の電圧をかけてニクロム線を発火させておりますが、新世代の電子タ
バコの平均電圧は 3.7V 程度であり、ニクロム線がこのような状況になることはありえません。
同様に以下の画像でもアトマイザー(ウィッグ)が黒こげになっていますが、少なくとも弊社「VP
商品」のアトマイザー(ウィッグ&コイル)がこのような状態になることはありえません。
平成 26 年 11 月 28 日
ウィッグは常に湿っ
た状態で空焚きしな
い限り、焦げ たよう
な状態になりませ
ん。
つまり、厚生労働省の調査においては、下記のことが言えます。
① 旧世代のカートリッジ商品を中心に行われている調査であり、新世代の商品について行われ
た調査ではない。(少なくとも弊社商品については実施されておりません)
② 通常ありえない劣悪な状況を意図的に作り行われている。
③ 本来比較対象とされるべき成分の中の 1 ジャンルのみの偏った検査である。
④ アルデヒド類がほとんど発生していない商品もあるが、言及されていない。
さらにアルデヒド類の発生源になるプロピレングリコールは食品添加物として極めて一般的なも
のであり、ほとんどの食品類は熱を加えて殺菌しています。理論的には、数多くの食品からアル
デヒド類が検出される可能性があります。
しかしながら、現在でも問題になっておらず、日本香料工業会の見解でもプロピレングリコール
の通常使用における健康被害はないとのことです。
以上から、アトマイザー(コイル&ウィッグ)を通常状態(弊社商品は 2 週間で交換を推奨)で正
しく使用すればアルデヒド類は発生しないと言えます。
今後、厚生労働省などで各種規制が制定された際は、法令に対応していく所存ですし、粗悪な
商品を排除し、健全な電子タバコマーケットの発展を目指している弊社にとっては望ましいことだ
と考えております。
本件に関する問い合わせ先
株式会社 VP Japan
TEL: 03-6229-0909
E-mail: [email protected]
担当:岩垣