厚生労働省から 作:吉谷 友希 化学物質管理に関する無料相談窓口が開設 厚労省は、4月30日から化学 るため、主に「RAを行うための 物質管理に関する無料相談窓口 化学物質等の危険性または有害 を開設した。今後予定されてい 性の特定の仕方」 「RA結果の内 る安衛法改正でも、SDS交付対 容の解説」 「リスクを低減する 象物質についてリスクアセスメ ための措置」などの相談を受け ント(以下、RA)を行うことが 付けている。 義務づけられることから、事業 さらに、訪問指導を希望する 場における適正な化学物質管理 中小規模事業場には、安全衛生 の実施を促進していくことがね 指導の専門家を派遣し、化学物 らい。 質の使用実態を踏まえながら、 窓口では、中小規模事業場に RAの実施等の訪問指導も行う おける化学物質のRAを支援す 予定となっている。 健康経営のすすめ 受付窓口:テクノヒル (株)化学物質管理部門 電話:03-6231-0133または、03-6231-0851 受付時間:平日10:00∼ 17:00(12:00∼13:00を除く) メール相談窓口: [email protected] 厚生労働省から 労働災害の発生件数が4年ぶりに減少 厚労省は5月16日、平成25年 201人(同:2人増) の順になっ の労働災害発生状況を公表した。 ている。また、死傷者数 (死亡・ 死亡災害、死傷災害、重大災害 休業4日以上)は118,157人で、 の発生件数が、4年ぶりにいず 前年より1,419人(1.2%) の減少。 れも前年を下回り、死亡災害は 業種別の死傷者数は、第3次産 2年ぶり、死傷災害、重大災害 業:51,420人 (前年比:430人減) 、 は4年ぶりの減少となった。 製造業:27,077人(同:1,214人 主な災害の発生状況を見る 減) 、建設業:17,189人(同116 と、死亡者数は1,030人となり、 人増)となっている。なお、死 前年より63人 (5.8%) 減少。業種 傷者数の増加が多い業種は、陸 別の死亡者数は、建設業:342 上貨物運送事業(356人増) 、建 人(前年比:25人減) 、第3次産 設業(116人増) 、交通運輸業(72 業:282人 (同:15人減) 、製造業: 人増) であった。 厚生労働省から (同:4人) 、警備業が2人 (同:2人) など。 昨年の職場での熱中症による死亡者は30人 今夏の気温も、平年並みか平年より高く 厚労省は5月29日、平成25年 なり、平成10年以降では、記録 なることが見込まれることから、厚労省で の「職場における熱中症による 的な猛暑だった平成22年の47人 は、建設業と建設現場における警備業、そ 死亡災害の発生状況」を公表し に次いで2番目に多かった。 して製造業を重点業種として、職場におけ た。昨年の職場での熱中症によ 業種別に見ると、建設業が9 る熱中症予防対策の重点的な実施を関係業 る死亡者は30人(前年:21人) と 人(前年:11人) 、製造業が7人 界団体などへ要請した。 2014.7 第 77 号 産業保健 21 27
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