駐在員便り - 日本産業機械工業会

駐在員便り
ウィーン
皆さんこんにちは。
日本の夏の暑さはもう少し続きそうですが、こちらウィーンの天候はもう秋の感じがします。
この夏は雨が降った日も多く、特に、夕方から急に強い雨が降って日照時間も短くなったことも
あり、昨年のような35℃を超えて、40℃に到達かということは皆無で、30℃を超えたのは6月の
数日間と7月の1週間ほどしかなったと思います。8月に入ってからは、最低気温が20℃を下回り、
最高気温も25℃~28℃くらいとなり、10日を過ぎて、朝晩は肌寒く感じる位で、こちらの人の服
装もニットやジャケットなどをはおる姿が目に付くようになりました。このような天候が原因で、
プールなどの来場者が、7月末の時点で昨年より約58万人減少の約145万人との記事を目にしまし
た。また、私のアパートも、この影響で湿度が例年より上昇したからかもしれませんが、床のフ
ローリングが所々で浮き上がり、定規を置いてみると高い部分と低い部分とで5ミリ位の高低差が
あります。さらに、玄関の木製の扉も具合が悪くなってきたようで、上下2つある鍵のうち、上側
の鍵を閉めるのに扉を強く押さえつけないといけなくなり、本当に身近なところにも影響が出た
気がします。
夏の話題として、アイスクリームメーカーのEskimo社が行った調査では、オーストリア人の多
くが、子供の頃に食べた懐かしのアイスクリームが好きという傾向があるようです。最も人気の
あったのが、Tschisiというチーズ感のある棒付きアイスクリームで、2013年に復活しました。そ
の他、1967年から三つの味が楽しめる棒付きアイスクリームのJolly、二本に分けられる棒付きア
イスのTwinniも人気があります。ただし、どれも日本の“ガリガリ君”のようなかき氷系の棒付
きアイスでは無いので、食べた後のそう快感はあまりありません。また、出張先のアジア系スー
パーで時々“ガリガリ君・ソーダ味”を見ると、価格は日本の数倍はするものの、手に入らない
ウィーンの夏に食べてみたいなと思います。
現地校の夏休みも残すところ2週間となり、8月18日から31日までの毎日夕方の6時から、
MQ(Museumsquartier)でスポーツインストラクターによるエクササイズの無料イベントがあり
ます。この時期の日本の早朝では、ラジオ体操が各地区で行わたりしていますが、それを思い出
しました。
体操のつながりで、現地の新聞記事から、スポーツ衣料メーカーのNike社の調査によると、オ
ーストリアの子供は欧州で最も肥満であり、良い医療環境を得ているにも関わらず、両親の寿命
より5歳短いということが明らかになりました。原因として、食生活の悪さと不十分な運動が指摘
されており、定期的に運動をしているのは、全児童の28%しかいないとのことでした。実は、今
回の調査結果が出る前から、事態の深刻化は明らかになっており、学校でより多くの運動を行う
ように要求があったり、署名活動も行われているのですが、何も対策されてこなかったようです。
我が家の次男は4歳にして、大好物がピザとスプライトなので、この記事を読んで改めて心配にな
りました。
食生活のつながりで、現地の記事を 2 つご紹介します。最初に、すでにご存じの方も多いと思
いますが、悪玉コレステロール(LDL)に効果があるといわれているのが、ニコチンの摂取を避け、
アルコールは適度に楽しみ、身体を多く動かすことです。それを助けてくれる食物として、大豆
製品、アボガド、梨、マーガリン、ビターチョコレート、赤ワイン(ボトル 8 分の 1 の量のみ!)、
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魚類、マメ科植物(ナッツ類)、全粒(穀物)、そして、緑茶の 10 種類が推奨されていました。現地
の人にとっては、少し難易度の高い課題のような気もしますが、私も気をつけてこれらの食物を
摂りたいと思います。そして、次に、新しい糖尿病のアプリとして、血糖値のコントロールを助
けてくれる“GoCarb”です。基本的なところは、日本でも 2013 年末頃に話題になったようです
が、スイスで開発された”GoCarb”は、カメラで撮影した画像から炭水化物の量を 1 パンユニッ
ト(12 グラムの淡水化物)に換算してくれます。現在は、商業化の一歩手前のようですが、2050 年
には全世界で 5 億人以上が糖尿病を患うと予想されており、類似のアプリがますます増えるよう
に思います。
最後に、以前にここでもお話した 2015 年の Eurovision Song Contest が、ウィーンの
Stadthalle(15 区)で 5 月 19 日から 23 日にかけて行われることが決定しました。そのため、ウィ
ーンには、約 440 のホテルに約 32,000 部屋があるのですが、この期間の予約は難しく、料金も
決定を受けて上がることが予想されていますので、出張や旅行での滞在時にはご注意ください。
写真は、8 月夕暮れ時の Freyung(1 区)の景色です。右手奥に見える建物は、オーストリア=ハ
ンガリー帝国銀行本店として使われていた築 100 年の建物を改修して、6 月にホテルとしてオー
プンした Park Hyatt Vienna です。この改修工事も私が着任した 2 年前には始められており、や
っと終わったという感じです。
ジェトロ・ウィーン事務所
産業機械部
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坪井
智之