発行:兵庫県水産技術センター ℡(078)941-8601 兵庫のり研究所 ℡(078)942-1531 珪藻赤潮情報 KH-26-7(播磨灘) 平成 27 年 1 月 7 日 発行 珪 藻 赤 潮 プランクトン調 査 の結 果 をお知 らせします。 調 査 年 月 日 :1 月 5 日 〔調 査 箇 所 は地 図 上 に▲(東 部 )および●(西 部 )印 で表 示 してい ます。〕 概 況 前回の調査時(12/24)に比べて、北西部沿岸では、珪藻類の発生により DIN 濃度が低い状況 です。また、北部沿岸ではユーカンピアやキートセロスを主体とした珪藻類が多く出現しており、コス キノディスクスも数は少ないなですがやや増加しています。 水温は、白浜以西では 8.9~9.7℃、家島諸島周辺では 9.2~11.4℃、江井ヶ島・高砂周辺で 10.0~10.6℃、明石海峡 付近並びに西浦では 10.6~11.6℃、鹿ノ瀬周辺では 10.7~11.1℃でした。 相生 網干 0.3 (0.7) 赤穂 0.5 (1.4) 2.7 (3.7) 1.2 (0.3) 0.7 (2.3) 1.1 (3.2) 0.5 (3.6) 家島 高砂 1.0 (0.4) 別府 東二見 8.4 (2.5) 2.6 (2.6) 坊勢 4.5 4.4 (4.9) (4.5) 5.8 (5.8) 4.1 (4.5) 溶存態無機窒素 DIN (μg-at/ℓ ) 白浜 尾崎 139 (108) 赤穂 63 (29) 403 (400) 97 (9) 10 (0) 家島 坊勢 0 (0) 8 (0) ※ 底層の値を( )で示しています。 林崎 9.7 (9.4)垂水 6.9 (7.1) 須磨 浦 森 仮屋 郡家 江井 相生 網干 5.1 (5.0) 7.5 6.8 (7.5) (6.6) 7.1 7.5 (7.3) (7.4) 富島 6.5 浅野 (5.5) 室津育波 5.7 (5.4) ※ 底層の値を( )で示しています。 江井ヶ島 ユーカンピア ( cells/mℓ ) 白浜 313 高砂 (44) 313 (659) 別府 113 東二見 (27) 202 江井ヶ島 59 (104) 30 林崎 0 (121) 20 (11) (0) 垂水 (0) 14 4 0 (0) (0) 0 (0) 0 (0) 33 (0) (0) 0 富島 浦 浅野 (0) 森 育波 室津 尾崎 0 (0) 郡家 江井 仮屋 須磨 相生 網干 70 (25) 赤穂 145 (80) 0 (20) 家島 0 (5) 坊勢 0 (0) 0 (0) コスキノディスクス 白浜 65 ( cells/ℓ ) (55) 15 高砂 ) (75) 別府 15 東二見 15 (30) 江井ヶ島 (25) 20 10 林崎 5 (5) (0) (0) 垂水 0 0 0 (0) 0 (0) (5) (5) 0 0 (0) 5 (10) 富島 (5) 0 浦 浅野 森 (5) 室津育波 160 (30) 郡家 ※ 底層の値を( )で示しています。 江井 沿岸西部 12 点平均 DIN(μg-at/ℓ)※ 12 沿岸東部 11 点平均 DIN(μg-at/ℓ)※ 8 6 10 8 6 4 4 2 2 0 11月 12月 1月 2月 H21 H22 H23 H24 H25 H26 12 H21 H22 H23 H24 H25 H26 10 3月 4月 0 11月 沿岸西部 12 点平均 ユーカンピア細胞密度(cells /mℓ)※ 350 ~ H21 300 350 374 200 150 50 12月 1月 2月 3月 4月 0 11月 沿岸西部12 点平均 コスキノディスクス細胞密度(cells/ℓ)※ 500 400 ~ 1,847(H22) ~ 1,146(H24) H21 H22 H23 H24 H25 H26 300 200 4月 12月 1月 2月 3月 4月 沿岸東部11 点平均 コスキノディスクス細胞密度(cells/ℓ)※ 500 400 H21 H22 H23 H24 H25 H26 ~ 1,222(H22) ~ 687(H24) 300 200 100 100 0 11月 3月 H22 H23 H24 H25 H26 150 50 2月 H21 200 100 1月 沿岸東部 11 点平均 ユーカンピア細胞密度(cells /mℓ)※ 250 100 0 11月 12月 300 H22 H23 H24 H25 H26 250 仮屋 尾崎 0 (0) 須磨 12月 1月 2月 3月 4月 0 11月 12月 1月 ※1:数値はすべて表層の値です。2:調査地点は、沿岸東部 11 点は▲、沿岸西部 12 点は●で表示しています。 2月 3月 4月 平成27年1月5日の調査結果を統合した水平分布状況(表層、実測値) 溶存態無機窒素濃度(DIN、μg-at/L) ユーカンピア(cells/ml) H 300 H L 200 100 1 2 コスキノディスクス(cells/L) H 8H 3 7 L 4 6 コスキノディスクスは北部海域を主体に確認さ れていますが発生量は 160cells/L 以下と少 ない状況です 5 *Hは濃度又は密度が高く、Lは低いことを示しています 播磨灘における今後の栄養塩等に関する動向見込み 前回の調査時(12/24)に比べて、播磨灘北部沿岸ではユーカンピアやキートセロスを主体とし た珪藻類が多く出現しています。コスキノディスクスも同海域でやや増加していますが、数は少 ない状況です。コスキノディスクスは、今後短期間で大量発生する可能性は低いと考えられます が、ユーカンピアは細胞数の増加や分布範囲が拡大する可能性もありますので、今後の動向にご 注意下さい。 播磨灘北西部沿岸では珪藻類の発生により、DIN 濃度の低い状態が継続しています。気象庁の 週間天気予報では、降水量は平年並みか平年より少ないとされており、短期的な栄養塩濃度の推 移は、DIN 濃度の低下した海域では現状維持、その他の海域ではやや低下傾向と考えられます。 週間天気予報 気象庁 1 月 6 日 16 時 32 分 発表 ※気象庁ホームページより転載 向こう一週間(1/7~1/13)の近畿地方は、中部や南部では、期間の中頃にかけては寒気の影響 で雲が広がりやすく、明後日(8 日)は雪や雨が降るところがある見込みです。終わりは、高気圧 に覆われて概ね晴れるでしょう。 最高気温、最低気温ともに、平年並か平年より低い日見込みです。 降水量は、平年並か平年より少ないでしょう。 その他の情報 ・岡山県の調査(1/5)では、日生沿岸域で DIN(表層)が 2.7~2.8μM でした。大型珪藻のコ スキノディスクスが 10~60cells/L、ユーカンピアが 0~3 万 cells/L 確認されました。 ・香川県の調査については、以下の URL から参照してください。 http://www.pref.kagawa.jp/suisanshiken/jyouhou.htm 【今後の予定】 ・平成 27 年 4 月上旬まで毎月 3 回程度(上・中・下旬)の発行を予定しています。 ・次回は平成 27 年 1 月 14 日頃に発行予定です。 *この情報は、ホームページでも見ていただけます。以下のURLにパソコン等からアクセスして下さい。 http://www.hyogo-suigi.jp/
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