核医学2‐1‐2 6 7 Ga シンチグラフィにおける コリメータ別最適 photo-peak の検討 首都大学東京 東京慈恵会医科大学附属病院 ○本田理穂子/前寺 清水 秀雄/井上 成田 浩人 表1 コントラスト 表2 SN 比 郁彦/寉岡 一雅/福士 大 政広 【目的】 6 7 Ga クエン酸ガリウムシンチグラフィは、主に9 3keV、 1 8 5keV および3 0 0keV の複数エネルギを組合せることに より画像を得ているが、使用するコリメータの仕様に最適 な photo-peak を選択する必要がある。本研究では、コン トラスト及び SN 比を評価指標として、2種類の異なるコ リメータにおける最適な photo-peak の組合せを検討した。 【方法】 本研究では、SIEMENS 社製ガンマカメラ装置(Symbia T6) 、低中エネルギー用高分解能(LMEHR)コリメータ および低エネルギー用高分解能(LEHR)コリメータを用 い た。9 3keV±1 0%、1 8 5keV±1 0%、3 0 0keV±1 0%の エ ネルギーウィンドウの組合せ(7種類)において検討した。 7 2MBq および5. 3 1MBq)を設置 撮像は、67Ga 点線源(5. してプレイナ画像を撮像してコントラストおよび SN 比を 算出した。加えて、同様の実験系で5㎝のアクリル板散乱 体を設置した場合においても検討した。 【考察】 散乱体の存在は、得られる信号成分に含まれる散乱成分 を増加させ、得られるコントラストおよび SN 比の低下を 【結果】 解析により得られたコントラストおよび SN 比を表1∼ 2に示す。散乱体を設置することにより、コントラストお 招いた。また、LEHR の壁厚は LMEHR と比較して薄い ため、ペネトレーションする γ 線の割合が高くなり画質の 低下を示した。 よび SN 比は全ての photo-peak の組合せで低下した。コリ Photo-peak の組合せについて、3 0 0keV を含む組合せに メータの検討では、LEHR で得られたコントラストおよび おいて画質低下を示した。9. 5㎜厚の NaI(Tl)シンチレー SN 比は LMEHR と比較して有意に低下した。Photo-peak タにおける photo-peak 効率は、93、1 8 5および3 0 0keV で の 組 合 せ の 検 討 で は、9 3keV 及 び9 3+1 8 5keV の photo- それぞれ0. 9 5、0. 5 3および0. 2 0である。そのため、3 0 0keV peak で高く、3 0 0keV を含む photo-peak で低下した。 の photo-peak で得られる信号のほとんどが散乱線成分で あると考えられ、画質低下の原因であると考えられた。 1 2 6 46 日本放射線技術学会東京部会雑誌 No.
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