26年度戦略的基盤技術高度化支援事業 新規採択案件 計画名:電子ビーム(EB)溶解法を利用した NbTi超電導材スクラップ再資源化技術の開発 ■認定事業者 :彩生技研㈱(岐阜県) ■共同研究者:国立大学法人東京大学 ■アドバイザー:千葉工業大学 ■川下事業者:超電導線材メーカー ■事業管理機関:(公財)岐阜県産業経済振興センター(岐阜県) ■主たる技術 :材料製造プロセス 極低温でスズ等の金属の電気抵抗がゼロとなる超電導現象は1911年にオランダ のオネスにより発見されて以来しばらく実用面で応用されることはなかった。その後 ここ20年間で、高度医療診断機器のMRIやリニアモーターカー等、身近な実用面で の応用開発が急速に進んだ。超電導材は数千種類あるといわれるが、98%はNbTi 系超電導材であり、その使用量が伸びている。超電導材は複雑な工程を経た極細 製品であるため工程屑の発生比率が相当高い。工程屑はNbTiと Cuの複合材であ るためレアメタルのNbTiとして再利用されることなく、低位のCuスクラップとして評 価されている。このためレアメタル素材としてリサイクルされることが強く求められて いる。本提案ではNbTiとCuを完全に分離し元の高純度超電導材として再資源化す る実用技術を開発する。 【新技術】 超電導材のNbTiの回収を実現 【従来技術】 Cu NbTi (平均で約2割) 現状 再資源化技術が確立していないため、 NbTiの存在は無視してCuスクラップとして 評価され、再資源化 ←もったいない 酸エッチング EB溶解 ①酸エッチング(Cu粗取り) ◆NbTiは海外からの輸入に100%依存 ◆現時点では NbTiスクラップの発生量も多 くない(今から将来の準備すべき) ②EB溶解精製・鋳造(Cu精密除去) 当面の目標: 残留Cu<100ppm 最終的な目標: 元の超電導材へ戻す
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