回答+解説(PDF)

【解説】 LPI304 模擬問題
問題 1
「cat /proc/cpuinfo」を実行したところ、次のような情報が表示された。
仮想化支援機能のフラグはどれですか?(1つ選択)
model name: Intel Core CPU
flags:vme pae mmx vmx ....
1
2
3
4
vme
pae
mmx
vmx
[正解]
4
仮想化支援機能は AMD は「Secure Virtual Machine (SVM)」 あるいは
「AMD Virtualization(AMD-V)」 Intel は「Intel Virtualization
Technology(Intel VT)」と呼ばれ、機能の有無を AMD は CPU のレジス
タ EFER のビットで、Intel はレジスタ CR4のビットで提供する。
カーネルはこれを/proc/cpuinfo の fllags で、AMD の場合は svm, Intel
の場合は vmx と表示する。
問題 2
Xen と KVM の管理コマンドについての説明で誤っているものはどれです
か?(1つ選択)
1 xm コマンドは Xen ドメインを管理する
2 「xm list」は稼働しているドメイン一覧を表示する。停止しているドメイン
は表示しない
3 virsh コマンドは Xen あるいは KVM ドメインを管理する
4 「virsh list --all」は停止しているドメインも含めて、ドメイン一覧を表示す
る
[正解]
2
「xm list」は停止しているドメインも含めて、Xen ドメイン一覧を表示す
る。
実行例
# xm list
Name
ID Mem
Domain-0 0 1674
g1-xen
1 300
g2-xen
300
VCPUs
1
1
1
State Time(s)
r----- 92.7 ← Dom-0
-b---8.9 ← 稼働している Dom-U
12.5 ← 停止している Dom-U
xm の後継のコマンドとして xl があり、xm とほぼ同じ書式で使える。
問題 3
問題 4
ロードバランサーについての説明で誤っているものはどれですか?
(1つ選択)
Pacemaker についての説明で正しいものはどれですか?(2つ選択)
1 LVS(Linux Virtual Server)はバーチャル・サーバ・テーブルをもとにロー
ドバランシングを行う
2 ipvsadm はロードバランサーHAproxy の設定をするコマンドである
3 keepalived は LVS の ヘ ル ス チ ェ ッ ク と 、 VRRP(Virtual Router
Redundancy Protocol)による LVS の冗長化を行うことができる
4 keepalived の設定ファイル keepalived.conf でスケジューリングアルゴリ
ズムをラウンドロビンに指定するには「lb_algo rr」と記述する
1 Pacemaker はクラスタのメッセージングやメンバーシップを提供する
2 Pacemaker は Heartbeat あるいは Corosync を利用してクラスタのリソー
ス管理を行う
3 Pacemaker のコンポーネントの1つである cib はクラスタ構成とクラスタリ
ソース状態を管理するデーモンである
4 cibadmin あるいは pcs コマンドでリソースを登録する場合はリソースエ
ージェントのク ラス、プロバイダー、タイプを Heartbeat あるいは Corosync
の設定ファイルに指定しておく
[正解]
2
ipvsadm はロードバランサーLVS のバーチャル・サーバ・テーブルを設
定/表示するコマンドである。lb_algo パラメータで指定できる主なアルゴ
リズムは、rr:Round Robin、wrr:Weighted Round Robin、
lc:Least-Connection、wlc:Weighted Least-Connection である。
問題 5
DRBD についての説明で正しいものはどれですか?(2つ選択)
1 DRBD はネットワークを介してブロックデバイスのミラーリングを行う
2 Active/Standby 構成の DRDB にファイルシステムを構築した場合、
Active あるいは Standby のどちらのノードからもマウントできる
3 「drbdadm create-md rs01」でメタデータを作成する場合、rs01は設定フ
ァイルのリソースセクションで定義したリソース名である
4 「drbdadm attach rs01」で下位デバイスに接続する場合、rs01は設定フ
ァイルの disk パラメータで定義したディスク名である
[正解]
1, 3
Active/Standby 構成の DRDB では、クライアントは Active なノードの
みを利用できる。
「drbdadm attach rs01」を実行すると、リソース名 rs01で定義されたリソ
ースセクション内の disk パラメータで定義したデバイスに接続する。
[正解]
2, 3
Pacemaker の 主 要 なコンポ ーネン トとして、cib(Cluster Information
Base)、crmd(Cluster Resource Management Daemon)、
pengine(Policy Engine)、stonithd(Shoot The Other Node In The Head
Daemon)がある。
cibadmin あるいは pcs コマンドでリソースを登録する場合はリソースエ
ージェントのクラス (class, あるいは standard)、プロバイダー(provider)、
タイプ(type)、を xml ファイルあるいはコマンドラインで指定する。
※タイプは、リソースエージェントを指定。
コマンドラインの場合、タイプのみ指定した場合はクラスとプロバイダー
はデフォルト値が使われる。
pcs コマンド実行例
リソース ID:r0、リソースエージェントのクラス:ocf、
プロバイダー:linbit、タイプ:drbd
# pcs resource create r0 ocf:linbit:drbd
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電話番号 042-428-2611
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研修の他、書籍の執筆も行っています
2014年1月1日に LPI からリリースされた LPI300試験の対応コース「Samba+OpenLDAP サーバ構築」を3月31日(月)から5日
間の日程で開催致します。LPIC レベル3取得をお考えの方にお薦めのコースです。
講義と実習の中で、OpenLDAP のセキュリティ設定、レプリケーション、Samba のファイル共有とユーザ認証の設定、
Windows ドメイン連携、および LPI300試験で加わった新たなトピックである Samba4 Active Directory ドメイン構築について
理解を深め、最後に各トピックを網羅した100問以上の模擬問題を解いて試験合格を目指します。
コース名
LPI300対応コース「Samba+OpenLDAP サーバ構築」
開催日
2014年3月31日(月)~4月4日(金) 5日間
10:00~17:30
プラットフォームスクウェア 会議室
東京都千代田区神田錦町3‐21(地下鉄東西線 竹橋駅より徒歩2分、
地下鉄三田線・新宿線・半蔵門線 神保町駅より徒歩7分)
コース最終日4月4日(金)16:00~17:30
近隣の試験会場にて受験。ただし希望する方のみ(受験料は別途請求)
講習会場
LPI300受験
LPI304試験の対応コース「Linux 仮想化と高可用性」を6月に5日間の日程で開催致します。クラウドのベースともなる仮想
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よびクラスタストレージの具体的な構築方法について理解を深め、最後に各トピックを網羅した70問以上の模擬問題を解い
て試験合格を目指します。
コース名
LPI304対応コース「Linux 仮想化と高可用性」
開催日
2014年6月。5日間
(3月末に日程が確定次第、弊社 Web にて掲載)
プラットフォームスクウェア 会議室
東京都千代田区神田錦町3‐21(地下鉄東西線 竹橋駅より徒歩2分、
地下鉄三田線・新宿線・半蔵門線 神保町駅より徒歩7分)
コース最終日
近隣の試験会場にて受験。ただし希望する方のみ(受験料は別途請求)
講習会場
LPI300受験
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2014年1月1日から試験体系が変わり、
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