京都大学フォーミュラプロジェクト KART 月例活動報告書

2014 年度 7 月期(第 10 号)
京都大学フォーミュラプロジェクト KART
月例活動報告書
シェイクダウンに向かう KZ-RR12
(シェイクダウン より)
ご挨拶
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今月の活動概要
○シェイクダウン
暑い日差しと,猛烈な大雨に見舞われる事の多い毎日で
すが,皆様いかがお過ごしでしょうか.
○関西支部合同試走会
○エコパ走行会
7 月は第 1 週に念願の車両シェイクダウンを果たし,そこか
ら怒涛のペースで走行会と車両アップデートを行いました.
予定より 3 ヶ月もシェイクダウンが遅れてしまい,他チームか
今月ご支援頂きました方々
ら既に大きく遅れをとっている状況ですが,残りわずかな時間
を無駄にせず,可能な限り走行の機会を確保し,再びポディ
ウムの頂点に立てるようなマシンへと仕上げて参ります.
今後とも,京都大学フォーミュラプロジェクト KART に,何卒
ご声援をよろしくお願い申し上げます.
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今月の各班報告
2014 年度 7 月期(第 10 号)
今月の活動概要
シェイクダウン
7 月 5 日,自動車技術会関西支部学生フォ
ーミュラ委員会の合同試走会が行われました.
この試走会にて,2014 年度車両,KZ-RR12
のシェイクダウンを達成しました.
しかし,エアロパーツも不完全で,現状では
技術車検も通過できない状態です.これから
大会までの 2 ヶ月弱,エアロパーツ等の残りの
部品を早急に完成させ,走行テストを幾度も繰
念願のシェイクダウンを達成
り返し,車両のトラブルシューティング・アップ
デートに励んでまいります.
関西支部合同試走会
7 月 5 日,6 日と関西支部学生フォーミュラ
前日シェイクダウンしたばかりで,十分に車
委員会の合同試走会に参加してまいりました.
この試走会は,関西圏の参加チームの動的レ
ベルを高めるために,毎年 7 月に開催されて
おります.今年度は,13 校が参加しました.
1 日目には車検と,上述の通り車両のシェイ
クダウンを行いました
車検は 6 月に関西支部の車検会を受けて
おりましたが,車検会の時点では完成していな
ようやく走り始めた KZ-RR12
かった部品があることやシェイクダウン前という
こともあり,大会で車検員を務められる方々に
両確認を行った後,終始慎重な走行を心掛け
詳細な車検をしていただきました.部分的に車
ました.
検項目をクリアすることは出来ない箇所があり
途中,シフトや冷却ラインにトラブルは起こり
ましたが,走行許可は頂くことができ,シェイク
ましたが,コース走行を数回こなすことが出来
ダウンを行う準備が整いました.
ました.
その後,ブレーキテストのエリアでシェイクダ
しかしまだ初期トラブルも完全に出きってい
ウンを行い,ブレーキテストも通過したところで
ない状態です.ひとつひとつの走行の機会を
1 日目は終了しました.
有意義に使い,より速い車両に仕上げて参り
2 日目は,コースを走るオートクロスを行いま
ます.
した.
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2014 年度 7 月期(第 10 号)
走行技術トレーニング
26 日,27 日と小笠山総合運動公園(エコパ)
ですが,現状で昨年の大会時のベストタイム
にて,自動車技術会中部支部学生自動車研
と比較して 2 秒以上の差が開いており,動的審
究会が主催する合同の走行技術トレーニング
査で上位に食い込むためには,まだまだ車両
が行われ,両日とも参加しました.
のセッティングを詰め,ドライバーの技能を向
5 月に行われた試走会では,2013 年度車両
上しなくてはなりません.
での参加でしたが,今回は 2014 年度車両で,
またこの走行会途中でも,排気系や,アクセ
かつフロント,リア,サイドのウィングを全て搭載
ルペダル周りでトラブルが起こり,修理をせざ
した状態で参加しました.
るを得ない状況に陥りました.大会本番では,
コースは前回と全く同じですが,車両の設計
こうしたトラブルが命取りとなります.
が大きく変わり,挙動もこれまでの車両とは異
残された時間は僅かですが,大会をトラブ
なるものとなりました.
ルなく進め,最速タイムを残せるよう,セッティ
ドライバーからの意見をもとに,車両挙動の
ングと問題点の洗い出しに集中して残りの走
問題点をひとつひとつ解決して,コース走行の
行会に臨んでまいりたいと思います.
タイムを縮めていきました.
今月支援していただきました方々
今月は以下の方々にご支援をいただきました.厚く御礼を申し上げますとともに,今後とも温かい
ご声援のほど,よろしく願い致します.
スポンサー様 (順不同)
株式会社ウィット 様
(物品のご支援を頂いております)
テクノイルジャポン株式会社 FUKUDA 様
(物品のご支援を頂いております)
山岸本舗 様
(加工のご支援を頂いております)
松本金属工業株式会社 様
(加工のご支援を頂いております)
有限会社エム
(物品のご支援を頂いております)
今月の各班報告
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2014 年度 7 月期(第 10 号)
シャシ班
今月は主にドライビングポジションの適正化,
魔をしないドライビングポジションとなりました.
部品の修正を中心に行いました.
またシェイクダウン後に,炭酸ガスで作動す
シェイクダウン後,ドライビングポジションが
るエアシフターを製作しました.
想定と異なっているために,レギュレーション
これは,ステアリングホイール上に搭載され
の一部に抵触し,更には運転操作の妨げとな
たボタンで電磁切換え弁を操作し,空気圧で
っていることが分かりました.
シフトアップ・ダウンを行える機構です.
具体的にはショルダーハーネスのマウントの
シフトアップの際は点火カットを行うことで,
位置が不適切で,大会のレギュレーションで指
シフト操作の際にクラッチレバーに手を握る必
定されている十分なドライバースペースが確保
要が無くなるため,ドライバーの負担を軽減し,
されておらず,肘とフレームパイプが干渉して
タイム短縮が狙えます.
舵を切りにくい状態になっておりました.
炭酸ガスの漏出等のトラブルでシフターが
ショルダーハーネスマウントの位置を車両後
故障した場合に備え,プッシュプルケーブルを
方に 60mm 下げ,かつステアリングホイールの
用いた手動の変速機構も併設しました.
位置を前方に 40mm 移動することで,レギュレ
来月は積極的に走行会に参加し.車両の
ーションを満たしつつ,ドライバーの操作の邪
熟成を目指します.
エンジン班
今月,エンジン班ではシリンダヘッドの面研
が損傷するトラブルが発生しました.
を行い,0.7mm 削ることで圧縮比を 12.3 から
そこで,サイドウィングに熱を伝えたとみられ
13.8 に高めました.
る O2 センサーの位置を変えてサイドウィングか
実際にエンジンベンチで適切な点火タイミン
ら離し,同時に排気管からサイレンサーへの輻
グ,燃料噴射量に設定し出力を計測すると,
射を抑えるためアルミ板を設置し,またサイレ
8000~10000rpm において 32kW 以上,最大
ンサーの外皮をカーボンからより耐熱性の高
34 kW となりました.圧縮比増加前と比べ,パ
いチタン製に変更するといった対策をとりまし
ワーバンドが 500rpm 増え,最大 1kW の出力
た.
向上を達成致しました.
大会まで残りわずかですが,他にもこうしたト
また,一方で 7 月 26 日,27 日に行われたエ
ラブルが発生しうる箇所はないのかをもう一度
コパでの走行会において,排気系の発熱が起
洗い出し,大会をノートラブルで完走できるよう
因となってサイドウィングの一部とサイレンサー
努力していきたいと思います.
エアロダイナミクス班
シェイクダウンまでにはエアロデバイスを完
載しておりましたが,7 月後半のエコパでの走
成させる目標で作業を進めておりましたが,全
行会には,仮の仕様ではありますが,ディフュ
ての製作を完了することができませんでした.
ーザ・サイドスカートを含む全てのエアロデバ
シェイクダウン時には,リアウィングのみを搭
イスを搭載して臨みました.
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2014 年度 7 月期(第 10 号)
ディフューザははじめ両サイドの整流板も含
来月に大会仕様のサイドスカートを製作し,
めて一体で製作するもので考えていましたが,
簡略化のため独立して板を作り,後にリベット
で結合する構造としました.
サイドスカートは,アップライトとフレーム間
のアームに取り付けて,ばね下配置としました.
これにより地面との距離を常時一定に保つこと
ができます.サイドウィング下流の気密性を高
め,地面効果をより強く得ることを狙っていま
す.
エアロデバイスを搭載した状態
この機構の動作確認と,装着位置の調整を
行うために,まずベニヤ板で仮仕様を製作しま
各カウル・ウイングの表面の仕上げ,塗装を行
した.
ってまいります.
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