賃貸住宅の未来を模索しようと、 大東建託の創業40周年企画として

屋根から入る熱を削減
未来研究所﹂
。さまざまな分野で
大東建託の﹁賃貸住宅
創造すべく発足した、
貸住宅の新たな価値を
大家さんにとってもプラスになる。
れば、部屋の魅力が増す。それは
レンジできる〝きっかけ〟をつく
です。でも、入居される方々がア
はあまりよくないと思っていたん
にどう取り入れるかという課題に、
は、自然のエネルギーを賃貸住宅
C 確かにそうですね。
所長 建築家の難波和彦さんから
活躍するゲストを迎え、めでたく
6回の連載を終了。今回はカーサ
と未来への展望を所長に語っても
が聞き手となり、これまでの総括
らいます。
所長 新しい価値観を創造したい
という思いから始まった未来研究
の対話はいかがでしたか?
ート。毎回異なるテーマについて
ミーハー、シェア、木の素材、ア
考え方。
した。それと〝一室空間〟という
実的というお話は説得力がありま
引っ張って下から入れるほうが現
都心部では難しくて、まず上から
と考えていたのですが、密集した
明快なコメントをもらえました。
カーサ︵以下C︶
所長、お疲れ
さまでした。グリーン、自然の風、 風は﹁下から入れて上から抜く﹂
所ですが、まさに多様な価値観を
C 難波さんがずっと構築してき
た、壁で仕切らない空間ですね。
た。 回目のアーバンガーデナー
得たことが大きな財産となりまし
ーを通したり、バルコニーに水道
で、大きく共感した点です。ゆる
所長 融通の利く空間というのは
我々も持っているテーマでしたの
である齊藤太一さんの、天井にバ
を付けるなど、ちょっとしたこと
住宅においてももっと掘り下げて
がでしたか。
している中村貞裕さんの話はいか
所長 商品をつくる上でのコンセ
プトワークと情報の整理の仕方が
斬新でした。我々はどうしても、
しまうのですが、中村さんは違う。
すべて盛り込んで伝えようとして
﹁できるだけ多くの情報をインプ
導き出し、キーワード化していく﹂
ットして、世の中の最大公約数を
ことが説得力があるのだと。ライ
という話を聞いて、わかりやすい
とも、大いに参考になる話でした。
フスタイルをビジュアル化するこ
価値観の多様性と、
デザインの力を再認識。
C その次のシェアハウスも楽し
かったですねぇ。
所長 篠原聡子さんが手がけた、
実験要素が詰まったあの空間に共
感する人たちが住んでいて、家賃
ったく異なる価値観で選ぶ人が確
や駅から何分といった条件とはま
口の比率や家族のあり方が多様化
実にいることがわかりました。人
しているいま、単身者は若年層だ
す 代 代も増えてきている。当
けでないし、カップルとして暮ら
が研究所のモットーですから。
所長 いいものはすぐに生かし、
さらにいいものをつくっていくの
C え、素早い!
商品に取り入れているんですよ。
した。皆さんの考え、実はすでに
れることができた、貴重な時間で
れぞれの価値観や独自の視点に触
豊かさにつながっている。6人そ
ました。役割を担っていながら、
加されているのがさすがだと思い
リジナルで、機能にアート性も付
れ、階段の手すりや吊り照明もオ
所長 外周部の外壁にはアーティ
ストの青木野枝さんの作品が施さ
っていましたね。
住宅は、恵まれた条件を生かしき
C それは喜ぶ人が多そうです。
最後の青木淳さんが手がけた賃貸
といったこともできるかも。
リジナルチェアをプレゼントする
入居される方々に、名前入りのオ
にいることもよくわかりました。
具を長く使いたいという層が確実
鱗でした。それとお気に入りの家
上がる﹂という考え方は、目から
建具など部分だけでも空間の質は
手がける渡邊さんの﹁天井や梁、
しい。木を生かした家具と空間を
住宅でその木を﹁見せる﹂のは難
特別な思いがあります。でも賃貸
所長 ツーバイフォー工法を日本
で一番建てている我々は、木には
C 渡邊謙一郎さんとは木という
素材について盛り上がりましたね。
思っています。
ェアハウスを構築していきたいと
で、多世代や地方でも成立するシ
然、賃貸住宅も変わっていくべき
50
やかにつなげるというのは、賃貸
まつおかとおる 所内での研究
の傍らフィールドワークを通じ
てさまざまなジャンルの達人と
意見を交わす日々。賃貸住宅に
関する新たな意見に出会うたび、
その可能性に思いを巡らせる。
40
所長に存分に語ってもらいます。
鮮でした。我々はどうしても大家
極的に取り組んでいきます。読者の皆
きた、これからの賃貸住宅の課題と展望を、
で植物が身近になるという話は新
さん、未来を一緒につくりましょう!
松岡 透
HOST
賃貸住宅未来研究所 所長
右/第'回は齊藤太一さんのショップ〈SOLSO FARM〉を訪問。天井から植物が! 左/第
5回は渡邊謙一郎さんの工房へ。清潔感あふれる空間から、美しい木の家具が生まれる。
5
6
7 マグネットが使えるアートパネルで、賃貸でも好きなア
ートを壁に飾ることができる。8 アートパネルは可動建具
なので、入居者の暮らしに合わせて間取りを変えられる。
9 細かく仕切らず、一室空間のように使うことも可能だ。
コロ%00%プロジェクト〉をはじめ積
住宅未来研究所」
。全6回を終えて見えて
いきたい考え方です。
毎回多くのヒントと課題、そして新た
4
いて、共通の趣味を持った人のための
篠原聡子
す。もうひとつ、女性の視点はこれか
集合住宅にもっと
さんの手を煩わせないことを優先
所長の研究ノート
渡邊謙一郎
ど、可能性を探っていきたいところで
vol. 7
C 数多くの施設をプロデュース
女子ゴコロ100%プロジェクト
Laboratory Notebook
青木 淳
Bellet Exe
らの時代に欠かせないもの。
〈女子ゴ
8
9
シェアハウス、あるいは多世代向けな
の創業40周年企画として始まった「賃貸
2
3
齊藤太一
させていくには一工夫必要だと思って
賃貸住宅の未来を模索しようと、大東建託
1 LDKの一角にインドアバルコニーを設置。植物を吊れる
「グリーンフック」や「マルチパイプ」などもあり、緑を
存分に楽しめる。2 屋外を専用のパティオとして利用でき
る「エコボイド」
。3 四季を通じた風通しの良さを創出。
難波和彦
識しています。それを全国各地で浸透
未来を!
1
40周年記念商品
《SOYOCA》パッシブデザイン
中村貞裕
ェアはとても重要なキーワードだと認
Presented by Daito Kentaku
しがちで、賃貸住宅と植物の相性
7
ニアなど、今後我々が取り組むべきテ
賃
松岡透が考える、
これからの賃貸住宅。
MARCH 2015 q 186
● 問合せ/大東建託 賃貸住宅未来研究所 http://mirai-ken.com
187 q MARCH 2015
GUEST
刺激的な時間でした。そしてエコ、環
photo_Takeshi Shinto text_Satoko Suzuki
illustration_Yoshifumi Takeda (portraits)
editor_Akio Mitomi
4 女性が毎日を快適に暮らせるアイデアが満載。天井にポ
ールを取り付けて洗濯物を干せ、植物も吊れる。5 備え付
けのTVボードがリビングと寝室をゆるやかに区切る一室
空間。6 クロゼットから玄関までの動線で支度もスムーズ。
な価値観を得ることができた、非常に
未来研究所
'
賃貸住宅
賃貸住宅未来研究所 所長
窓から入る熱を削減
境、単身世帯、シェア、アクティブシ
ーマが時代と合致していることも、連
載を通して見えてきました。例えばシ