浜松地域パワーエレクトロニクス事業化研究会,浜松市主催 2015 年 10:00~17:00 3月4日(水)5日(木) 最近の家電製品や自動車、今後開発が期待されるサービスロボットなどに使用されるモータの多くは、制御性能の向 上のために電子制御が行われ、モータを制御する安価で信頼性の高い駆動回路の開発と、高効率・高性能な制御技術 が求められています。 本講座を受講することで,モータの基本的な利用法や制御回路の設計法がわかり,永久磁石同期モータのスカラー 制御やベクトル制御を理解することができます。今後のパーソナルモビリティやサービスロボット等を構築するとき のモータ駆動回路設計や制御を行うための基礎を学ぶことができ,将来の技術に対応するために必要不可欠な内容と なっています。モータの原理から実用例まで,わかりやすく解説します。 対 象 パワーエレクトロニクス技術を積極的に取り込もうとする 浜松地域の輸送用機器産業等の 事業所に所属する技術者の方など。 参加費 2日間で 10,000 円(1名/税込) 定 員 先着 15 名 会 場 浜松職業能力開発短期大学校 ( ポリテクカレッジ浜松 ) 3号館1階大会議室 講 師 静岡理工科大学 大学院理工学研究科 教授 高橋 久 氏 静岡理工科大学 大学院理工学研究科 講師 山本 健司 氏 ルネサス エレクトロニクス株式会社 教育推進部 グローバルセールス・マーケティング本部 教育第二課 佐藤 正幸 氏 内容詳細 講座の流れ 最初にモータの種類や特性,モータを駆動する回路方式,パワー回路,PWM制御や電流制御等について解説しま す。次にモータの伝達関数をはじめとする電気的特性の扱い,等価回路等について解説した後,実験に使用するモー タの動作に対して C 言語を用いたシミュレーションによって評価します。その後,モータの速度制御システムの構築 法について解説し,PID 制御による速度制御システムの設計法,そのシステムの動特性をシミュレーションによって 確認すると共に,実機を制御するプログラムの作成からダウンロード,実機による動作確認などを行います。 本講座の特色 実習機材は1人1台当方で用意し、個別実習をしていただきます。 ○ 理論と実際の関係をシミュレーションと実機による実験によって学ぶことができます。実験では,オシロスコープ を用いた回路の波形観測等を行いながら,実用的な知識を修得できます。 ○ 個別項目も充実; 1)永久磁石同期モータについては,構造,モータの駆動原理,駆動回路,方形波インバータについて解説し, つぎに正弦波駆動方式(スカラー制御)の原理について解説し,実機による動作確認を行います。 2)ベクトル制御についても,制御原理や特徴をわかりやすく解説します。また,実機へのプログラムの組み込 みを行って,トルク制御を行う方法などについて実習します。 3)モータを効率よく駆動する方法,エネルギー回生を行う時の問題点と制御法,バッテリの延命法,ノイズ対 策などについても解説します。 お問い合わせ/お申し込み 公益財団法人 浜松地域イノベーション推進機構 新技術開発 G /塚本・西野 TEL: 053-489-8111 URL: FAX: 053-450-2100 http://www.hai.or.jp/ E-mail: [email protected] ○下記申込書に必要事項をご記入の上、2 月 26 日までに E-mail または Fax にてお申込み下さい。 制御ソフトウェア技術講座申込書 会社名 会 社 住 所 〒 ー TEL 参加者 氏 名 E-mail このセミナーに何を期待して受講されるかなど、 ご意見がございましたらご記入下さい。 FAX 所属・役職 日時・会場 講義内容 ■ モータの種類と特性 (1) モータの種類と特徴 (2) モータのパラメータ 一 日 目 3月4日 ■ モータ駆動回路 (1) インバータ回路 (2) モータ駆動用パワーデバイス (水) ■ 等価回路 (1) ブラシ付 DC モータ (2) 永久磁石同期モータ 10:00~17:00 ポリテクカレッジ浜松 ■ 制御手法 (1) 制御とは (2) 電圧制御,電流制御 (3)PID 制御 (4) 速度制御や位置決め制御 (5)ゲインの決め方 モータ制御の 基礎と応用 二 日 目 3 月5日 ■ モータの駆動方式 (1)120°導通型制御 (2) スカラー制御 (3) ベクトル制御 (非干渉制御,弱め界磁制御,強め界磁制御) ■ センサ (1) 速度センサ (2) 位置センサ (3) 電流センサ ■ シミュレーション演習 (木) 10:00~17:00 ポリテクカレッジ浜松 (C 言語で記述されたプログラムを使用) (1) ブラシ付 DC モータのシミュレーション (2) 速度制御 ■ 実機を用いた実習(C 言語で記述されたプログラムを使用) (1) ブラシ付 DC モータの電圧制御,速度制御 (2)永久磁石同期モータの 120°導通型制御, スカラー制御,ベクトル制御 受講対象者 モータ制御について基礎から学びたい技術者、ブラシ付 DC モータと永久磁石同期モータの マイクロコンピュータによる制御方法を理解したい技術者にお勧めします。 ・モータやモータ制御を学ぼうとする技術者 ・C 言語によるシミュレーション手法を学ぼうとする技術者 ・C 言語を用いたモータ制御プログラムを学びたい方 ・組み込み機器を用いたモータ制御システムを設計しようとする技術者 期待できる効果 ・モータの種類と特徴、駆動回路がわかる。 ・C 言語を用いたシミュレーション手法がわかる。 ・マイコンを用いた制御の基本的な考え方がわかる。 ・C 言語を用いた PID 制御,速度制御プログラムなどの作成法がわかる。 ・実機を用いた実習を通して、具体的な制御プログラムの作り方がわかる。 受講に当たっての必要な予備知識 ・パワーエレクトロニクス等の基本的な電気回路を理解していることが望ましい。 ・プログラミング言語(C 言語)の基礎を理解していることが望ましい。 演習環境 ・マイコン制御実験装置(株式会社昭和電業社製、KENTAC13600CPU 他) ・E10A-USB エミュレータ ・SuperH ファミリ用 C/C++ コンパイラパッケージ ・タコジェネレータ付ブラシ付 DC モータ、エンコーダ付永久磁石同機モータ ※参考図書:C 言語によるモータ制御入門講座、 [高橋久] 電波新聞社(2007/09) 実習用機材 実習風景 ■このセミナーは、ルネサスエレクトロニクス株式会社で実施している有料セミナー「モータ制御基礎コース」とほぼ 同 等の内容を実施します。( 下記 URL 参照 ) http://japan.renesas.com/support/seminar/system_seminar/motor_koza/motor_kiso_course/index.jsp ■ルネサスエレクトロニクス株式会社のホームページの中にある「caféRene かふぇルネ」のボタンをクリックすると、 高橋教授の3編のブログを見ることができます。( 下記 URL 参照 ) http://resource.renesas.com/lib/jpn/cafe_rene/blog.html#takahashi01 http://resource.renesas.com/lib/jpn/cafe_rene/blog.html#takahashi02 http://resource.renesas.com/lib/jpn/cafe_rene/blog.html#takahashi03
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