研究活動報告 「龍谷の森」での学生の研究活動 龍谷大学理工学部教授・里山学研究センター副センター長 宮浦 富保 2012年度における「龍谷の森」での卒業研究のタイトルを表1に示す。 全部で17件の卒業研究が行われた。なお、 「龍谷の森」を利用した卒業研究は、環境ソリュー ション工学科以外の学生も行っている可能性があるが、本報告では実施状況が把握されている 環境ソリューション工学科の卒業研究のみをとりまとめた。 「龍谷の森」を利用した卒業研究は2006年度から行われており、2006年度には10件、2007年 度には20件、2008年度には16件、2009年度には10件、2010年度には16件、2011年度には18件の 卒業研究が行われている。これまでの合計数は107件となる。 2012年度にまとめられた「龍谷の森」での修士研究のタイトルを表2に示す。修士課程にお ける研究は複数年にわたって行われるが、ここでは2012年度に論文提出が行われた研究のタイ トルを示す。 表1 2012年度に「龍谷の森」とその周辺で行われた卒業研究 研究室 氏名 論文タイトル 横田 谷川 洋平 瀬田周辺の住宅地から丘陵地における鳥類相の環境による違い 横田 谷村 敬吾 自動撮影写真から見た「龍谷の森」の哺乳類とドライブレコーダを 用いた自動動画撮影の試み 横田 西澤あすか ヒカゲノカズラ(Lycopodiumu clavatum)の形態的特性 Lei 鶴谷 大輔 メヒシバの短日成長による陣地拡大型戦術と人知強化型戦術の差異と その影響 宮浦 笹渕 賢人 「龍谷の森」におけるカエンタケの分布及び生活史の解明 宮浦 松本侑香里 コバノミツバツツジにおける開花数と光環境の関係 宮浦 森山 正隆 リターの分解に関わる中型土壌動物相 宮浦 森山 祐平 宮浦 杉 友介 宮浦 中井信之介 宮浦 目片竜太呂 近藤 徳島 一優 占部 神崎 誠人 遊磨 村上 裕梨 「龍谷の森」における地表性昆虫の生息環境選好性と群集構造 遊磨 西堀奈津美 「龍谷の森」における大型土壌動物の生息環境 遊磨 森川 智史 草本におけるクモ類の空間利用 遊磨 谷川 大樹 森林環境とセミ類の分布 ヒサカキの枯死量と個体サイズの関係 「龍谷の森」におけるイヌツゲとイヌツゲメタマフシの分布調査 落葉の分解過程 「龍谷の森」におけるナラ枯れ被害の拡大と植生の変化 撹乱がジョロウグモにおける網の張替え行動に及ぼす影響 薪ストーブ燃焼灰中6価クロム対策に関する基礎的研究 91 里山学研究センター 2012年度年次報告書 表2 2012年度に「龍谷の森」とその周辺で行われた修士研究 研究室 氏名 占部 玉井 康仁 論文タイトル 薪ストーブからの木質バイオマス燃焼排出物に関する研究 (燃焼ガス、燃焼灰等) 遊磨 出水 大和 森林の階層構造とクモ群集の関係 横田 岩崎 力 ウコギ科カクレミノの異形葉性に関する研究 Lei 西川 尚貴 都市緑地における外来樹木トウネズミモチ(Ligustrum lucidum Ait.) 92 の侵略性
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