AFFIMER 抗体・アプタマーに代わる次世代検出試薬 試薬製品と受託サービスのご紹介 Affimer とは? Affimer とはターゲット分子に対する親和 性と特異性を有し、抗体と同じように様々 なアプリケーションで使用することがで きる約 13 kDa の改変小分子タンパク質で す。ターゲット特異的な Affimer は動物 免疫ではなく、巨大な Affimer ライブラ リーから スクリーニングにより選 別します。また Affimer は 1 アミノ酸の み異なるタンパク質や活性型および非活 性型の構造変化、タンパク質発現レベル の僅かな違い等も区別して検出できます。 Affinity Affimers Antibodies nM per peptide; 3peptides pM - nM Specificity- single aa change Yes Yes Specificity- PTM Yes Yes Specificity- conformation Yes Yes 13 kDa, 3 nm 150 kDa, > 15 nm Yes Difficult Size Expression in Amenability to engineering High Low Stability High Variable ELISA, IF, IP, WB Yes Yes PTM required for function No Glycosylation, oxidation Internal cysteine/di-sulfides None Multiple Limited by immune system No Yes 表 . Affimer と抗体の比較 Affimer の構造 Affimer は生物学的に不活性であり、物理的に安定な改変システ インプロテアーゼインヒビターを基本構造としています ( 図 1)。 この基本構造にはヒトのプロテアーゼインヒビターである Stefin A を改変した Type-I と、植物シスタチンを改変した Type-II が存 在し、両タイプの三次構造はほぼ相同です。Affimer の標的結合 部位はループ 1 および 2 であり、この領域にアミノ酸の多様性 をもたせることで Affimer ライブラリーを調製しています。N お よび C 末端は蛍光色素や様々なタグ、酵素、リガンドを用途に 応じて容易に修飾可能です。また、Affimer 構造中からシステイ ンを除いているため大腸菌内でジスルフィド結合が形成されず、 ロット間差なく容易に発現・精製することが可能です。さらに、 Type-I Affimer はヒト由来のタンパク質には結合しないよう改変 されているため off-target 効果を最小限に抑えられます。 図 1.Affimer Type-I および Type-II の基本構造 AFFIMER 抗体・アプタマーに代わる次世代検出試薬 Affimer 7つの利点 1.親和性と特異性 例(1)高親和性 例(2)高特異性 4 つの Affimer 候補 (Ψ で表記 ) が 酵母 SUMO のみを特異的に 抗マウス IgG2b 抗体 Affimer(14-G12)はマウス IgG2b のみを 認識し、ヒト SUMO には結合しないことを direct ELISA で確認 しました ( 図 2)。また等温滴定型熱量測定 (ITC) の結果から本 Affimer の Kd は約 30 nM でした。通常 Affimer の結合親和性は Kd = 3-30 nM の範囲です。 特異的に認識し、その他のサブタイプにはほぼ反応性を示しま せん(Direct ELISA)。また、本抗体を Horiba EZ-Plex SPRi platform を用いて動態解析を行ったところ、その KD 値は 3 nM でした。 Affimer (14-G12) to Mouse Immunoglobulin IgG2b (AVA00042) Absorbance OD 480 nm 3.5 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 IgG1 IgG2a IgG2b IgM IgG3 no cort G12 図 2.Affimer の種特異性と標的親和性 図 3. 抗マウス IgG2b 抗体 Affimer (14-G12) のサブタイプ特異性 2.迅速な探索 3.品質 ターゲット特異的な Affimer は 10 10 リーを 10 の Affimer ライブラ 13 スクリーニングすることにより探索されます。 探索後に最も特異性の高い Affimer を納品するまでに要する 品質と安定供給が保証されます。納品される Affimer は配列 解析し、大腸菌発現で製造されます。また、Affimer はロット 間差なく安定供給されることを保証致します。 期間は約 8-9 週間であり、モノクローナル抗体作製期間に比 べて非常に短期間です。 4.構造安定性 Affimer はシングルドメインタンパク質であ り、約 80℃の高温下でも安定です ( 図 5)。ま た、pH 2 12 の範囲でも抗体に比べ非常に高 い安定性を有しています ( 図 6)。更に結合能 を失うことなく金やガラス、プラスチック表 面に固定化することが可能であり、バイオ マーカー探索のためのマイクロアレイを構築 できます ( 図 7)。 図 5.Type-II Affimer 骨格と酵母 SUMO 特異的 Affimer の熱安定性 ( 示差走査熱量計分析 ) 5.スモールサイズ 図 6.Type-I Affimer 骨格と IgG の pH 安定性比較 6.機能化の容易性 Affimer はある種の膜や組織を透過できるほど小さいため、広 Affimer は蛍光色素や様々なタグ (V5, c-myc, HA, N 末端シス 範なイメージング手法に最適な検出試薬です。また様々なアッ テイン等 )、酵素、リガンドを用途に応じて容易に修飾可能な セイ、センサー等の固相に高密度に固定化できるため S/N 比 ため、新しいアッセイ系の構築を迅速に行うことが可能です。 を改善することが可能です。 7.ライセンス Avacta 社は Affimer の知的所有権を保有しており、様々なアプリケーションやターゲットに対してライセンスすることが可能です。Avacta 社は 2013 年にイギリスの Blueberry Therapeutics Ltd と薬剤耐性菌感染症に対する治療薬の開発に Affimer を使用するライセンス契約を締 結した実績がございます。 Affimer 探索受託サービス 記事 ID 検索 13266 Avacta Life Sciences メーカー略号:ALS ご希望の標的物質に対する特異的な Affimer を探索して納品致します。 Step 1.スクリーニング Avacta 社は Typ-I および Type-II Affimer 骨格の標的認識部位であるループ領域に多様性を 持つオリゴヌクレオチドプールと M13 phagemid vector を用いて調製した 1010 のファー ジライブラリーを所有しています。このライブラリーを用いて標的に特異的な Affimer を 4 ラウンドのファージディスプレイ法で探索します。 *標的物質に応じて 108 酵母 two-hybrid ライブラリーを使用致します。 選択された Affimer 候補の親和性と特異性をマイクロアレイ、免疫沈降、ウエスタンブロッ Step 2.QC トで確認します。ご希望に応じて IHC, ICC, ELISA 等も実施可能です。この過程で選択され た トップ 3 の Affimer 候補をお客様に納品させて頂き、最適な Affimer をご選択頂きます。 Step 3.納品 ご選択頂いた Affimer のプラスミド を納品致します。 ● 必要な標的タンパク質量:100 µg ● 標的タンパク質の純度:95% 以上 ● 標準納期:8 ∼ 9 週間 ● 実績:製薬、臨床検査、食品安全等様々な領域の企業 50 社以上のタンパク質、ペプチド、小分子に対する Affimer の 探索を行い、探索成功率は 90% 以上です。得られた Affimer の kD 値は 3-30 nM という高い親和性を有していました。 ご注意:本サービスの結果得られた Affimer は研究用用途に限りご使用頂けます。商用利用をご検討のお客様はお気軽にご相談ください。 お見積り・ご注文方法 Web からの見積のご依頼をお願い致します。 コスモ・バイオの受託サービスは、Web サイトに より詳細な情報を掲載しています。 お見積りやお問い合わせもこちらから行えます! http://www.cosmobio.co.jp/ 詳細情報へは、記事 ID 検索コードを使うと便利です。 1 コスモ・バイオのホームページへ 記事 ID 検索 Affimer の受託サービスなら このアイコンの、この数字を入力 13266 3 お目当ての「記事 ID」を入力し、 検索をクリック! まとめて検索 商品検索 カテゴリ検索 品番検索 SDS 検索 メーカー情報 検索 記事 ID 検索 13266 2 トップページの 「記事 ID 検索」を クリック! お問い合わせ先 詳細情報へダイレクトに行けます。 ご質問・ご不明の点は技術サービス部 テクニカルサービスグループまでお問い合せください。 また、秘密保持契約のご希望につきましても、下記までご連絡をお願いいたします。 TEL:03-5632-9615 FAX:03-5632-9614 E-mail:[email protected] 参考文献 1. Stadler (2011) Structure-function studies of an engineered scaffold protein derived from Stefin A. II: Development and applications of the SQT variant. 24(9) 751-63. 2. Tiede (2014) Adhiron: a stable and versatile peptide display scaffold for molecular recognition applications. 27(5) 145-155. AFFIMER 抗体・アプタマーに代わる次世代検出試薬 Affimer 試薬製品 包装:100 µg 希望販売価格:¥65,000 Immunology 品名 記事 ID 検索 14177 Avacta Life Sciences メーカー略号:ALS 品番 品名 品番 Anti-GM-CSF Affimer, Human AVA00006 Anti-IL-1a Affimer, Human AVA00061 Anti-CXCL13/BCA1 Affimer, Human AVA00009 Anti-IL-1b Affimer, Human AVA00062 Anti-MCP-1 Affimer, Human AVA00052 Anti-IL-1b Affimer, Human AVA00063 Anti-MCP-1 Affimer, Human AVA00053 Cell Signalling / UPS Avacta Life Sciences メーカー略号:ALS 品名 品番 Anti-diUbiquitin K6-linkage Affimer, Human AVA00015 Anti-diUbiquitin K33-linkage Affimer, Human AVA00016 Anti-diUbiquitin K48-linkage Affimer, Human AVA00017 Anti-diUbiquitin K48-linkage Affimer, Human AVA00018 Anti-diUbiquitin K48-linkage Affimer, Human AVA00019 Anti-Ubiquitin Affimer, Human AVA00020 Anti-SUMO Affimer, Yeast AVA00022 Anti-SUMO Affimer, Yeast, Biotin AVA00022-BIOTIN Anti-SUMO1 Affimer, Human AVA00024 Anti-SUMO1 Affimer, Human, Biotin AVA00024-BIOTIN Anti-Immunoglobulin Avacta Life Sciences メーカー略号:ALS 品名 品番 品名 品番 Anti-IgG Affimer, Rabbit AVA00034 Anti-IgG3 Affimer, Mouse AVA00044 Anti-IgG Affimer, Rabbit AVA00035 Anti-IgG3 Affimer, Mouse, Biotin AVA00044-BIOTIN Anti-IgG Affimer, Rabbit, Biotin AVA00035-BIOTIN Anti-IgM Affimer, Mouse AVA00045 Anti-IgG Affimer, Rabbit AVA00036 Anti-IgM Affimer, Mouse, Biotin AVA00045-BIOTIN Anti-IgG Affimer, Rabbit, Biotin AVA00036-BIOTIN Anti-IgY Affimer, Chicken AVA00046 Anti-IgG1 Affimer, Mouse AVA00038 Anti-IgY Affimer, Chicken, Biotin AVA00046-BIOTIN Anti-IgG1 Affimer, Mouse, Biotin AVA00038-BIOTIN Anti-IgG Affimer, Human AVA00048 Anti-IgG2a Affimer, Mouse AVA00039 Anti-IgG2b Affimer, Mouse AVA00055 Anti-IgG2a Affimer, Mouse, Biotin AVA00039-BIOTIN Anti-IgG2b Affimer, Mouse, Biotin AVA00055-BIOTIN Anti-IgG2a Affimer, Mouse AVA00040 Anti-IgG2b Affimer, Mouse AVA00056 Anti-IgG2a Affimer, Mouse, Biotin AVA00040-BIOTIN Anti-IgM Affimer, Mouse AVA00058 Anti-IgG2b Affimer, Mouse AVA00041 Anti-IgM Affimer, Mouse, Biotin AVA00058-BIOTIN Anti-IgG2b Affimer, Mouse, Biotin AVA00041-BIOTIN Anti-IgM Affimer, Mouse AVA00059 Anti-IgG2b Affimer, Mouse AVA00042 Anti-IgG2b Affimer, Mouse, Biotin AVA00042-BIOTIN ● 使 用 範 囲 ・・・ 記載の商品は全て、「研究用」です。 人や動物の医療用・臨床診断用・食品用等としては使用しないよう、十分ご注意ください。 技術サービス部 2015. 1 (12173)
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