スマートメーター導入の取り組み

29
2015.1.5
お客さまサービス向上に向け、
中部エリア1,000万台の
スマートメーター導入の取り組み
中部電力では、柔軟な料金メニューのご提案や電気ご使用状況の「見える化」のご提供など、お客さまサービス向上につながる次世代型の電気メーター
「スマートメーター」の設置を進めています。
今回は、
「スマートメーター導入に向けた取り組み」
と
「スマートメーターを活用した新たなサービス」をご紹介します。
1ヶ月単位から、30分単位へ
電気ご使用状況の『見える化』に応えるスマートメーター
スマートメーターとは、電気の使用量を計る
『計量機能』、電気の入り切りを行う
『開閉機能』、遠隔で検針などを行う
『通信機能』
を備える、次
世代型の電気メーターのことをいいます。
「従来型メーター」
では、検針スタッフが毎月各ご家庭にお伺いし、1ヶ月単位に電気使用量を検針
していましたが、
スマートメーターでは30分ごとの使用量を計量できるほか、通信機能の活用により遠隔での検針も可能となります。
30分ごとの使用量については、中部電力の家庭向け会員サービス『Club KatEne(クラブ カテエネ)』にご加入いただくことにより、ホーム
ページでご使用状況を詳細にご確認いただくことが可能となります。
また、HEMS※を導入されるご家庭などでは、HEMSとスマートメーターが連係することにより、
リアルタイムでの電気のご使用状況の『見える
化』が可能となります。
※HEMS(ヘムス:Home Energy Management System)とは、IT技術を駆使して、一般家庭のエネルギー管理を行う宅内制御装置のこと。
スマートメーター・HEMSについて
HEMSで
「見える化」
スマートメーター
太陽光パネル
中部電力
00000
00000
HEMS
遠隔での検針や
電気の入り切りが可能に
蓄電池 燃料電池
エアコン
エコキュート
照明器具
パソコン 電気自動車
KatEneで
「見える化」
インターネット回線を通じて、電気使用量のチェック
スマートメーター・HEMSについて
POI NT
・スマートメーターでは、30分ごとの電気使用量を計量できます。さらに、
『 Club KatEne(クラブ カテエネ)』にご加入いただくことによ
り、ホームページを通じてご使用状況の『見える化』が可能となります。
・スマートメーターの通信機能の活用により遠隔での検針や電気の入り切りが可能となります。
トピックス
24時間365日セキュリティ脅威から重要な情報を守る
スマートメーターはお客さまの電気ご使用量データなどの重要な情報を扱うため、第
三者へ知られることがないよう通信には高度な暗号化を含めたさまざまなセキュリ
ティ対策を講じるとともに、
「 スマートメーター制御管理センター」で24時間365日常
時のセキュリティ監視を実施することで、予見されるセキュリティ脅威に対して幾重も
の対策を講じています。
スマートメーター制御管理センター
スマートメーター設置完了に向けての取り組み
中部電力エリアでは2014年10月から一部地域で順次スマートメーターの設置を開始しています。
これは、
スマートメーターの通信やシステ
ムの検証を建物密集地や寒冷地などを含む、様々な環境下で行うためです。2015年7月以降は、全地域のお客さまを対象に、電気メーター
の検定有効期限満了時などに合わせて順次取替えさせていただき、2023年3月には約1,000万台すべてのスマートメータの設置を完了する
予定です。
また、早期取替えをご希望をされるお客さまには、可能な限りご希望に添えるよう検定有効期限※にかかわらず、取替えをさせてい
ただきます。なお、お客さまにスマートメーターの取替え費用をご請求することはありません。
※検定有効期限満了とは
電気メーターは計量法により有効期間が定められているため、有効期限満了の前に新たに検定に合格したものに取替えを行っています。
有効期限は、電気メーターに付いているラベルでご確認いただくことができます。
スマートメーター導入に向けた全体スケジュール
2013年度
スマートメーター
導入
システム開発・改修
2014年度
一部
地域に
設置
調達
節電・需要抑制に
向けた取り組み
2016年度
2017年度
2018年度
全地域に設置(検満・新設工事など)
10%
23%
2019年度 ∼2022年度
48%
36%
スマートメーターの通信に
必要となる伝送路の構築
自動検針開始までは、
現地出向による検針
自動検針の開始
スマートメーターを活用した新たな料金メニューの検討・導入
スマートメーター導入に向けた全体スケジュール
61%
低圧スマートメーターの導入率
スマートメーターに必要となる
システムの開発・検証・改修
伝送路構築
自動検針導入
2015年度
100%
取替え時期の目安
POI NT
・2014年10月から一部地域でスマートメーターの通信やシステムなどの検証をしています。
・2015年7月からは、電気メーターの検定有効期限満了時などに合わせ、順次スマートメーターへの取替え工事を行ってまいります。
トピックス
従来型メーターとスマートメーター その違いはどこに?
従来型メーターとスマートメーターは、大きさや形状にはほとんど変化はありませんが、内部に搭載されている機能に大きな違いがありま
す。スマートメーターには、
『 計量機能』
『 開閉機能』
『 通信機能』の3つの特徴があります。
従来、中部電力のスタッフが各ご家庭に直接お伺いして、検針やお引越しに伴う電気の入切作業などをおこなっていましたが、スマートメー
ターの導入後は、これらの作業を遠隔操作でおこなうことができるため、お客さまにお立会いいただく機会が減るとともに、お待たせするこ
となく送電することも可能となります。
(ご契約内容によっては、遠隔で電気の入り切りができない場合があります。)
従来型メーター
スマートメーター
計量機能
計量機能
開閉機能
通信機能
※外観はメーカーによって異なります。
Club KatEne
スマートメーター
2つの連動によって広がる様々なメリット
中部電力の家庭向け会員サービス
『Club KatEne(クラブ カテエネ)』は、
ご家庭の電気料金やご使用量が、ホームページでいつでもチェック
できるサービスです。
(登録・利用料無料)
今後、
スマートメーターによって
『Club KatEne(クラブ カテエネ)』
でも、お客さまへの新しいサービスの可能性が広がります。たとえば、
ス
マートメーターを通じて得た30分単位の電気のご使用状況の『見える化』ができるとともに、
ご使用状況に応じた効果的なアドバイスをご提
供いたします。
また、
日毎の概算電気料金のお知らせや料金メニュー変更の詳細なシミュレーションなど、
さらに節電や暮らしに役立つ情報
をご確認いただけるようになります。
電気使用実績(15ヵ月分)が確認できるほか、
『Club KatEne通信』
では、
電気を上手に使うアドバイスや、
プレゼントが当たるクイズなどを毎月お届けしています。
POI NT
・
『Club KatEne(クラブ カテエネ)』にご加入いただくことで、節電や暮らしに役立つ情報をパソコンやスマートフォンから無料でご確認
いただけます。
・スマートメーターによる遠隔検針データの活用により、効果的な節電のご提案が可能となります。
スマートメーターが創り出す『でんきのあした』
2016年から始まる電力の小売り全面自由化によって、
これからは『お客さまがどの会社から電気を購入するかを選ぶ時代』になります。中部
電力は、
『これからもお客さまに必要とされる電力会社』
を目指し、
スマートメーターの機能を活用することで柔軟な電気料金メニューのご
提案や電気ご使用状況の「見える化」などを通じて、お客さま一人ひとりのライフスタイルにマッチした『エネルギーコンサルティングサービ
ス』
などに取り組んでまいります。
電気のご使用状況の「見える化」でできること
これまでよりもきめ細かい時間帯区分の設定など、
ライフスタイルに合わせた柔軟な料金メニューの設定が可能となります。
CASE.1
CASE.2
土日は仕事でほとんど家にいないけど、
月曜日と火曜日は毎週休みなんだ。
普段は夫婦二人暮らしだけど、
お盆や正月には子供や孫が集まって
賑やかになるわ。
仕事
仕事
仕事
仕事
仕事
休み
休み
月 火 水 木 金 土 日
休日扱いとする曜日を
お客さまが選択できるメニュー
一時的に使用量が増加する
お盆・正月を割安にするメニュー
料金メニューの多様化・省エネ・最適メニューのコンサルティング
例えば、お客さま一人ひとりのライフスタイルに応じた
カスタマイズ型の料金メニューの提供もできるようになります。
電気のご使用状況の「見える化」でできること
POI NT
・中部電力では、
これからも
『お客さまに必要とされる電力会社』
を目指し、
スマートメーターの機能を活用することでお客さまサービス向上に努め
てまいります。