フィルオミノ http://www.nikoli.co.jp/ja/puzzles/fillomino.htmlより 解答 例題(パズル紹介) 2 1 3 2 6 2 3 1 3 2 3 3 2 6 3 3 5 2 3 3 2 2 4 2 4 5 3 5 3 5 3 3 2 2 1 3 3 3 2 4 5 1 2 2 6 6 6 3 4 4 4 6 3 3 5 3 2 2 4 4 3 4 6 3 3 4 2 1 2 6 ルール 以下の条件に従って、全てのマスに数字を入れる。 ①同じ数字が入って隣接するマスは同一区画に属する。 ②同一区画に属するマスの数は、その区画に入る数字と一致する。 この例題は簡単であるが、一般には、近くにある同じ数字が同一区画なのか、別区画なのか 判断が付かず、また初期に数字が与えられず、終わってみないと何マスの区画なのかわからない 区画が発生するのがフィルオミノの難しいところである。 必然的に変数の数は多くなり、CPLEX形式の入力ファイルを作ると、数十万から数百万行になり、 整数計画法プログラムはメモリー不足エラーで停止する。簡単な問題しか解けないが、対策は 考えないことにする。CPLEX形式は、フィルオミノに向かない。不向きなもので対策を考えるのは 損である。整数計画法プログラムも、もっと良いものがあるかもしれないからである。 J → 1 2 I 1 ↓ 2 変数 マスの行番号をI、列番号をJとして 3 . . . B(I,J,K) =1 マス(I,J)に数字 K が入るとき =0 〃 入らないとき Nr 2 3 4 . . . 4 Nc 2 1 3 3 3 L(I,J,K) =1 マス(I,J)の左マスが数字 K の同一ブロックのマスのとき 〃 マスでないとき =0 D(I,J,K) =1 マス(I,J)の下マスが数字 K の同一ブロックのマスのとき 〃 マスでないとき =0 R(I,J,K) =1 マス(I,J)の右マスが数字 K の同一ブロックのマスのとき 〃 マスでないとき =0 U(I,J,K) =1 マス(I,J)の上マスが数字 K の同一ブロックのマスのとき 〃 マスでないとき =0 C(I,J,II,JJ,K) =1 マス(I,J)とマス(II,JJ)が数字 K の同一ブロックのとき 〃 でないとき =0 (この5次元配列変数がパンクの原因になっているが、これがないと定式化困難) 目的関数 minimize (ダミー) x 制約式 subject to 1.マスには1∼Nmaxまでの、どれかの数字が入る。 Nmax B (I,J ,K) = 1 Σ K=1 (I=1,2….…Nr) (J= 1,2.…… Nc ) Nmaxは最大のブロックのマス数で、盤面に与えられた数字の最大値+1としておく。 自然発生ブロックの大きさが、これ以上になる問題は見たことがない。 2.数字のが与えられたマスの数値はセットしておく。 B (I,J ,K) = 1 (I,Jは盤面で数字Kが与えられたマスの座標) 3.K=1のマスには隣接するマスがなく、K>2のマスには、隣接するマスがある。 B(I,J,K)+B(I,J-1,K) ≦ 1 B(I,J,K)+B(I,J+1,K) ≦ 1 B(I,J,K)+B(I-1,J,K) ≦ 1 B(I,J,K)+B(I+1,J,K) ≦ 1 (I=1,2….…Nr) (J= 1,2.…… Nc ) (K=1) B(I-1,J,K)+B(I,J-1,K)+B(I+1,J,K)+B(I,J+1,K) ≧ B(I,J,K) (I=1,2….…Nr) (J= 1,2.…… Nc ) (K=2,3.....Nmax) 4.左に同一数字マスがあるときL(I,J,K)=1 などだから (I=1,2….…Nr) L(I,J,K)+D(I,J,K)+R(I,J,K)+U(I,J,K) = 0 (J= 1,2.…… Nc ) (K=1) B(I,J,K)+B(I,J-1,K)-L(I,J,K) ≦ 1 (I=1,2….…Nr) B(I,J,K) ≧ L(I,J,K) (J= 1,2.…… Nc ) B(I,J-1,K) ≧ L(I,J,K) (K=2,3.....Nmax) B(I,J,K)+B(I,J+1,K)-R(I,J,K) ≦ 1 B(I,J,K) ≧ R(I,J,K) B(I,J+1,K) ≧ R(I,J,K) B(I,J,K)+B(I-1,J,K)-U(I,J,K) ≦ 1 B(I,J,K) ≧ U(I,J,K) B(I-1,J,K) ≧ U(I,J,K) B(I,J,K)+B(I+1,J,K)-D(I,J,K) ≦ 1 B(I,J,K) ≧ D(I,J,K) B(I+1,J,K) ≧ D(I,J,K) 5.数字3以上のマスの2連孤立禁止。 横 R(I,J,K) ≦ B(I-1,J,K)+B(I,J-1,K)+B(I+1,J,K)+B(I-1,J+1,K)+B(I+1,J+1,K)+B(I+1,J+2,K) (I=1,2….…Nr) (J= 1,2.…… Nc-1) (K=3,4.....Nmax) 縦 D(I,J,K) ≦ B(I-1,J,K)+B(I,J-1,K)+B(I,J+1,K)+B(I+1,J-1,K)+B(I+1,J+1,K)+B(I+2,J,K) (I=1,2….…Nr-1) (J= 1,2.…… Nc) (K=3,4.....Nmax) 6.C(I,J,II,JJ,K)は(I,J)、(II,JJ)に関して対称である。 C(I,J,II,JJ,K) = C(II,JJ,I,J,K) (I=1,2….…Nr) (J=1,2….…Nc) (II=1,2….…Nr) (JJ=1,2….…Nc) (K=1,2….…Nmax) (ただしII>I, JJ>Jとする) 7.L(I,J,K)=1ならばC(I,J,I,J-1,K)=1であり、L(I,J,K)=0ならばC(I,J,I,J-1,K)=0である。 L(I,J,K) = C(I,J,I,J-1,K) R(I,J,K) = C(I,J,I,J+1,K) U(I,J,K) = C(I,J,I-1,J,K) D(I,J,K) = C(I,J,I+1,J,K) (I=1,2….…Nr) (J=1,2….…Nc) (K=2,3….…Nmax) 8.C(I,J,II,JJ,K)=1のときL(II,JJ,K)=1ならばC(I,J,II,JJ-1,K)=1である。 L(II,JJ,K)+C(I,J,II,JJ,K)-C(I,J,II,JJ-1,K) ≦ 1 R(II,JJ,K)+C(I,J,II,JJ,K)-C(I,J,II,JJ+1,K) ≦ 1 U(II,JJ,K)+C(I,J,II,JJ,K)-C(I,J,II-1,JJ,K) ≦ 1 D(II,JJ,K)+C(I,J,II,JJ,K)-C(I,J,II+1,JJ,K) ≦ 1 (I=1,2….…Nr) (J=1,2….…Nc) (K=2,3….…Nmax) 9.L(II,JJ,K)=1のときC(I,J,II,JJ,K)=0ならばC(I,J,II,JJ-1,K)=0である。 C(I,J,II,JJ-1,K) C(I,J,II,JJ-1,K) 同様に C(I,J,II,JJ+1,K) C(I,J,II-1,JJ,K) C(I,J,II+1,JJ,K) ≦ C(I,J,II,JJ,K) に 1-L(II,JJ,K)のbig-Mを載せて ≦ C(I,J,II,JJ,K)+ M*{1-L(II,JJ,K)} (I=1,2….…Nr) (J=1,2….…Nc) ≦ C(I,J,II,JJ,K)+ M*{1-R(II,JJ,K)} (K=2,3….…Nmax) ≦ C(I,J,II,JJ,K)+ M*{1-U(II,JJ,K)} ≦ C(I,J,II,JJ,K)+ M*{1-D(II,JJ,K)} 10.数字Kのブロックの総マス数をK個とする。 Nr Nc Σ Σ II=1 JJ=1 C(I,J,II,JJ,K) = K*B(I,J,K) (I=1,2….…Nr) (J=1,2….…Nc) (K=1,2….…Nmax) 上下界 bounds 変数型 binary B(I,J,K) L(I,J,K) R(I,J,K) U(I,J,K) D(I,J,K) C(I,J,II,JJ,K) (I=1,2….…Nr) (J=1,2….…Nc) (K=1,2….…Nmax) (I=1,2….…Nr) (J=1,2….…Nc) (II=1,2….…Nr) (JJ=1,2….…Nc) (K=1,2….…Nmax) 終端 end 変数C(I,J,II,JJ,K)は、|I-II|+|J-JJ|< K の範囲に限定することにより、ファイルは相当 縮小されるが、パンクが防げるまでにはならない。
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